神々の黄昏
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルがドイツのノイシュヴァンシュタイン城なのは知っています。
バイエルン王国のルードヴィヒ二世が建設させたお城。
今、19世紀のヨーロッパ史を泥縄的に勉強していますが、随分とややこしいものです。
ドイツはフランスやイギリスと違って、様々な国家や自治領が神聖ローマ帝国の下にありました。ナポレオン戦争のなか、神聖ローマ帝国が解体されました。
そこからが勉強です。
何やってるんだ、小説を書きはじめる前に調べろと言われそうですが、ドイツ史なめてました。ごめんなさい。
イギリスは19世紀に他国に先んじて産業革命が始まり、ヴィクトリア女王が即位し、フランスはナポレオン失脚後にブルボン家の王様が戻ってきたけど、また革命が起こってナポレオン三世が皇帝になって第二帝政。パリ・コミューンを経て、ベル・エポック。
その程度しか頭に入っていなくて、ドイツがすっぽりと抜けていました。
小学生の頃読んだ、学研まんが『発明・発見のひみつ』で、壜詰めと缶詰はナポレオン時代に作られたこと、それに遅れてマーガリンも19世紀中に作られたことなどは覚えていました。
ノーベル賞のニュースでまた思い出したのが、ノーベルのダイナマイト発明。これも19世紀。
あぱぱぱぱ、戦争には騎兵と歩兵、銃と大砲のつもりだったけど、ダイナマイト使用も出てくるのか。
ヨーロッパの覇権を握りたいオーストリア帝国とプロイセン王国が戦争をして、プロイセンの勝ち、次にプロイセンはフランスと戦争してナポレオン三世を退位させ、ついにドイツ帝国の建国。
第一次世界大戦前の、王侯貴族の最後の栄華です。
栄華やロマン、当時の王侯貴族の姿を描くのに、戦争は避けて通れないと考えて、どれくらい普墺戦争や普仏戦争に話を割くかは決めていませんが、基本は押さえておかないと、と格闘中。
バイエルン王国のルードヴィヒ二世は現実逃避して、大勢には逆らわないけど積極的な戦争参加はしないからね、の態度で南ドイツの独立を守るというよく解らない処世でやり過ごしましたが、普請道楽にお金を使い過ぎて幽閉されてしまいました。
ミュージカルで有名な麗しの皇妃エリザベートの嫁ぎ先オーストリア帝国は斜陽の一方。ミュージカル自体は観たことはないですが、死神に憑りつかれたごとくのエリザベートの実家ヴィッテルスバッハと嫁ぎ先ハプスブルグ=ロートリンゲン家の不幸の数々。
プロイセンのホーヘンツォレルン家に伝わる白い貴婦人のお話もホラーで好み。
ロマン主義に相応しい話になるか、デカダンな話になるか、やじろべえの如く、揺れています。