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豆腐の角で怪我するぞ  作者: 惠美子
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巫女さんの衣装

 在職中に、年末押し迫る時期にお客様の依頼でお勤め先に訪問することとなりました。宮城県岩沼市にある竹駒神社の社務所でした。職場の共用の自動車を運転して、出掛けました。

 小野篁が陸奥守の時に勧請された神社です。お稲荷さんの神社で、お狐さんが狛犬代わりに鎮座しています。

 年末の準備としてもう出店が幾つか出ていました。

 指定の駐車場に停めて、社務所に向かいました。

「こんにちは、△△から参りました、惠美子と申します。○○さんいらっしゃいますか」

 とお声を掛けました。

「はい」

 と出てきてくださった女性は、神社にお勤めの方でしたので、年末年始の仕事着の巫女さん姿でした。当時のわたしよりも十歳ばかり上かと思われる女性でした。海老茶色の袴を着用なさっていました。

 所定の手続きをしていただき、記載いただいた書類をお預かりし、こちらから持参してきました手帳や割賦をお渡ししました。

「手続きは完了しました。お忙しいところ、有難うございました」

 と手続き一式を確認し、お礼の挨拶をして、社務所を出ました。

 神社の境内の出店に甘酒の看板がありました。寒いから温かくて甘い飲み物が飲みたいな、とそそられましたが、麹で作ったのではなく、酒糟と砂糖から作った甘酒だと帰りの運転がまずいと、眺めるだけにして、我慢しました。

 職場に帰って上司に外回りの報告をしました。

「巫女さんの装束って、若い女性だと赤い袴だけど、既婚女性だと海老茶色の袴なんですねぇ」

 と、ついでのように報告したら、妙に受けました。


 あの巫女さんの袴の下は、冬場なので、ジャージやらレギンズやら着こんでいるそうで、首元、足元、スースーしていて大変そうです。

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