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豆腐の角で怪我するぞ  作者: 惠美子
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馬の話

 昔むかし、学生時代の大河ドラマが新田次郎原作の『武田信玄』でした。信玄役がまだ若かった中井貴一で、近侍に丹波義隆や宍戸開がちょいっと出演していた(すぐに死んじゃう役だった)ので、二世俳優ブームか、なんて言われてたくらいの昔ですね。若い俳優を主役にしたせいか、上杉謙信が柴田恭兵でした。信玄の方が謙信よりも年上なのに柴田恭兵の方が年上だぁと思って観ていました。

 わたしは面白がっておりましたが、短大で宗教学の先生が「川中島の合戦が物足りなかった」ような発言をなさっていました。先生は、過去のどんな映像作品の「川中島の合戦」を比較して物足りないと言ったのかは解りません。同じく大河ドラマだった『天と地と』なのか、三船敏郎が山本勘助を演じた映画『風林火山』なのかなぁと想像するのみです。角川春樹の『天と地と』はまだ制作されていませんでした。

 その後、大河ドラマで内野聖陽が山本勘助の『風林火山』が放映されました。宍戸開が『武田信玄』で宍戸錠が演じていた役を演じていました。

「川中島の合戦」、物足りない部分がありました。

 ああ、俳優さん、乗馬ができない人かいるんだなぁ、騎馬で突撃しているシーンのはずなのにバストアップの画像なのは、これは甲冑姿で台に乗せられ、その台を移動させながら撮影したんだろうなぁ、と思いつつ観ておりました。加藤武は年齢のせいもあるかと思いますが、若い俳優さんがそれだと、乗馬ができないのか、と興が削がれてしまうのでした。あっ、でも謙信役のGACKTが格好良く、騎馬で信玄に突進していったのはおお、意外だったわ、と感動しました。

 安全対策かも知れないのですが、ロングショットで騎馬行進や突撃シーンがあるので、その俳優さんの乗馬の技量なんだろうな、と思いました。

 おまえは馬に乗れるのか、と言われれば、乗れません。北海道に旅行に行った時に、乗馬体験をして、馬を駆る時は軽く腰を浮かしていないといけない、そうでないと尾てい骨をもろに打つし、どんと腰を据えていては馬と動きを合わられないので早く走らせられない、と小一時間で理解しましたし、その頃流行りのロデオなんとかというダイエットマシーンの効果も満更嘘じゃあなさそうだとも感じました。軽く腰を浮かせるには、腿や腰の筋肉を使います。鐙や鞍がしっかりしていないと、初心者は(多分初心者でなくても)危険です。

 古代ローマやヨーロッパには鐙がなく、中世にやっと鐙ができたなんて、熟練しないと猛スピードで乗りこなせないじゃないか、とそら恐ろしい。ブラッド・ピッドとオーランド・ブルームの出演していた映画『トロイ』はなるほど、鐙なしで馬に乗っていました。

 脱線、日本の戦国時代のドラマの話でした。

 合戦シーンがあるのなら、俳優さんも流鏑馬や打毬ができるようになれとは要求しませんが、手綱を片手で馬を軽めに走らせるくらいに乗馬ができればいいのに、と考えてしまうのでした。

 相馬野馬追はニュース番組でしか見たことありませんが、あれくらい乗りこなすのは大変なんでしょうねぇ、きっと。スピード出すと怖い時あるし。

 一月から大河ドラマは『真田丸』。真田幸村の祖父の代から描くのなら、武田信玄も出るのでしょうが、どれくらい比重を置くのかしら。真田幸村が主役ですと、『水戸黄門』では誰もがひれ伏す葵のご紋が、散々に踏みにじられるのでございます。舞台演劇の脚本・演出の人である三谷幸喜が合戦シーンをどう味付けするのか、ちゃんと描き切れるのか、楽しみ半分怖さ半分です。

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