ビートルってカブトムシだけじゃなく、甲虫全般のことだよと二男の解説
十二月八日は太平洋戦争の開戦の日でした。また、三波伸介やジョン・レノンの命日でもあります。
ジョン・レノンの訃報を聞いた時は、わたしは小学生でした。つまりわたしはビートルズの活躍した時期を知らない。夕方のニュースで聞き、街頭インタビューまで出てきて、外国の歌手だけど日本でも有名なんだなぁーと単純に凄いと思っていました。
横溝正史最後の長編小説『悪霊島』を篠田正浩が映画化しました。映画冒頭、ジョン・レノン殺害のニュースが伝えられ、それを聞いた男が自分の若い頃かかわった殺人事件をビートルズの音楽とともに回想していく形式でした。
喪われた青春の挽歌とイメージされていたのでしょうか。映画のできとしてはどーなのかなぁと思いますが、篠田夫人の岩下志麻が事件に深く関係する女性を演じています。篠田監督の作品は『悪霊島』しか観ていないので、なんとも言えません。市川崑の金田一耕助シリーズを観ている人間にとっては、怒りと焦燥を含んだ青春の回想には横溝は合わないなぁが正直な感想です。
んでもってジョン・レノンですが、長ずるに従って、ビートルズって世界的に有名なグループだったんだぁと知るようになりました。ビートルズの人気についてインタビューを受けたカラヤンが、「カブトムシ」とはぐらかしたあたり面白いし、外貨を稼いだ功績で勲章をもらったの当然でしょう。(イギリスはしたたかです)残念ながら、父はビートルズより少し前の音楽を聞いていた世代なので、そういったコレクションは持っていませんでした。
クラッシックが好きというくらいで、積極的に音楽を聞く方ではないのでレコードを借りたり、CDを買ったりはしませんでしたが、何かにつけて耳にする楽曲でした。ああ、これもビートルズのカバーなんだとか。忌野清志郎の『カバーズ』にはジョン・レノンの「イマジン」のカバーが入っていましたね。
レノン夫人のオノヨーコは同居の姑より年上で、八十歳を超えているはずですがパワフルな女性だなぁと感心してしまいます。
ビートルズといえば、ジョン、ポールと真っ先に名前が出てきます。じゃあジョージとリンゴは? となると熱烈なファンでないわたしにはなんにも出てこないです。スチュワート・サトクリフっていう人もいたし、リンゴは微妙な位置の人だったようだし、グループ内は仲良しこよしではなかったんだろうなぁと推測するのみです。
ただ歴史を学ぶ者として、ビートルズは名を残すミュージシャンたちであり、ジョン・レノンの暗殺によって伝説めいた神聖さまで得たのではないかと思うのです。音楽史の中に不滅の名を刻むのでしょう。




