パリの散歩道、或はコント番組の音楽
羽生結弦君、2015年のNHK杯の最高得点での優勝おめでとうございます。
ソチ五輪で金メダルを取った時も素晴らしかったですが、今回の演技もまた別格の美しさでした。
ソチ五輪で、いえ、その前のスケーティングから音楽が流れる度にわたしはちょっと口元が緩んでいました。『パリの散歩道』、NHKのコント番組『サラリーマンNEO』に出てくる「セクスィー部長」でBGMに使っていました。プーさんのぬいぐるみを抱き締める羽生結弦にはまだセクスィーな魅力は出せないのではないかと、沢村一樹のガングロメイクを思い出して比較してみたり、どーも笑ってしまっちゃうのでした。
あと、これはいつのことだか記憶が定かではないのですが、確かに視聴した記憶があるのです。大昔、テレビでやはりフィギュアスケートの中継で、種目はアイスダンス、外国人のペアが演技を開始する時に、「曲はタブーです」とアナウンサーが紹介していました。
曲が流れ始めて、目が点。これってドリフの加藤茶の「ちょっとだけよ~」のコントのBGMじゃなかったんだ、「タブー」って曲名があったんだ、と呆気に取られて観ていました。流石に外国人ペアのアイスダンスは色っぽく、「タブー」の名に相応しい演技でした。
スケートの演技の感動とともに、なんとも言えない不思議な気分で一杯になりました。コントのために作られた音楽じゃなかったんだ……、と自らの無知を知り、脱力。
フィギュアスケートに限らず、芸術性を前面に出し、音楽を使って演技するスポーツを観ていて、その選曲で驚いたという人はほかにもいるようです。うふふふ。
さて、これからシーラッハの『禁忌 TABU』を読もうっと。