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豆腐の角で怪我するぞ  作者: 惠美子
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虎の仔を猫と見誤るなかれ

 わたしは動物が苦手です。

 覚えがないのですが、幼い頃、大きな犬にじゃれつかれて転んだとかで、犬が苦手です。

 また、亡き祖父が猫の恐怖体験を繰り返し語ってくれたので、おかげで猫も苦手です。祖父は若い頃、猫に太ももをかまれたことがあるのだそうです。狂犬病の猫でなくて良かったです。また、猫は獲物を捕らえると、褒められたくて、獲物を咥えて見せにくる習性があるそうですが、祖父は口元を血塗れにしてネズミを咥えてやってきた猫を見たと、多分孫を怖がらせるつもりだったのでしょう、繰り返しお話してくれました。

 おかげさまで猫は虎やライオンの仲間の猛獣だとインプリンディングされ、猫を可愛いなぁと思っても、牙や爪を見ると怖くなっちゃいます。

 子供の頃の体験としては、ドブネズミとの遭遇があります。裏庭に遊びに行ったら、裏にある木造の物置の土台の隙間から、ドブネズミが顔をひょこっと出していました。

「きゃあー」と声を上げて母屋に戻りました。わたしの様子に、祖母がどうしたのか尋ねました。説明をすると、「そんな声を出されたらネズミも驚いたろうね」と言われました。なんでネズミの心配するの? の気分でした。


 動物とはちと違いますが、虫は嫌いではありません。家の中で見るのは不快ですが、屋外で虫が生息しているのは当たり前なので、蜂や虻でない限り、外で虫を見掛けるのは割と平気です。

 輪を掛けて虫が好きなのは二男です。虫どころか、虫偏の生物も好きです。そしていろんな生物に遭遇しているのも二男です。

 現在の住まいは自然に恵まれています。

 以前ニホンザルを見掛けても近付かないで、餌をやらないでと回覧板が回ってきていました。わたしはお猿を見掛けませんでしたが、二男は電線の上にちょこんと座っているニホンザルを見たよ、と言っていました。その他、雉を見掛けたそうです。チビの頃、虫を捕まえるだけでなく、蛇の抜け殻を家に持って帰ってきて、流石に家人は誰も触れず、元の所に捨ててらっしゃいと注意しました。でもそんな言いつけ守るわけなく、抜け殻は風化するまで、家の軒下にありました。

 マムシ注意とか、クマ注意とか回覧板で来るので驚かなくなってましたが、竹林をお持ちの方が今春はクマに荒らされたらしくて筍が採れないという話を聞かされて、うわわわのわという気分でした。

 その他、百合根をイノシシに、トウモロコシをハクビシンに、ネズミやモグラに畑のイモを食べられたという話を聞くにつけ、山の近くなんだなぁと思います。

 長男は高校の頃、学校の自転車置き場でうりん坊を見たと言っていました。うりん坊がいるってことは近くに母イノシシがいる可能性が高いから、ヤバかったんじゃない? と疑問がありましたが、当人は面白いものを見たという気分のようでした。

 わたしは遠目でカモシカを見た程度なんですけどねぇ。

 初夏には、ウグイスやホトトギスの音を聞き、燕の飛来を見るので、鳥を見るのに良い環境なんです。


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