アンクルから来た男
ローカルテレビ局で、平日の昼間とか、休みの日の半端な時間帯に、古い番組を放送したりします。ほとんどドラマの再放送なのですが、たっま~に、『奥様は魔○』とか、『トムとジ○リー』とか、『グラハム・カーの世界○料理ショー』とか流れたりします。伏字になってない? まあいいじゃないですか。
ふっるーい話ですが、わたしが高校生のころ、そんな休日の半端な時間に、『0011 ナポレオン・ソロ』が放送されました。一見して古い番組だと解りました。途中から観始めた父も「古い」と言っていたから相当なものです。カラーでしたが、父がまだ若い頃の番組だったらしいですね。
秘密組織「U・N・C・L・E」のエージェント、0011ことナポレオン・ソロと相棒のイリヤ・クリアキンの活躍するスパイ活劇。007シリーズに対抗して制作されたそうです。使っていた拳銃がワルサーで、アンクルタイプだか、アンクルスペシャルだか言っていたらしいです。
で、今度ナポレオン・ソロの映画が『コードネームU・N・C・L・E』の題名で公開になるとか。007の新作公開も近いので、対決するつもりなのかしらん。機会があったら観にいきましょうか。
古い方の「ナポレオン・ソロ」で主役を務めていた俳優はロバート・ボーンといいます。
短大時代に、小説『D機関情報』の映画化があり、興味があるなぁと言っていた友人がいました。その友人とはご一緒できませんでしたが、その映画を観てきました。題名は『アナザーウェイ――D機関情報――』でした。もう一つの道、太平洋戦争中、水面下での和平工作を描こうとした作品です。(この映画のことを話そうとしたら、ある先輩が意味ありげに笑って『アナザーカントリー』? と尋ねてきましたが、わたしはこの頃話題の英国○美貴公子に興味がなかったので、なんのことやらさっぱり解りませんでした。)主演が役所広司で、アメリカ合衆国側の大物が“ミスターD”ことダレスで、演じるはロバート・ボーン。キャスティングに遊び心が加えられています。
アナザーウェイは成功しなかったもう一つの道。原作小説は未読です。
ただ、原作版では男性の登場人物が、女性に変更させられていたようです。要するに、ヒロインにさせられた。
諜報ものって意外と地味です。派手なアクションとお色気で味付けしないと、理詰めで映像として解りにくかったり、暗かったりと、マニア受けはしても、一般受けしないかも知れません。
スパイものはスマートで恰好良くなくちゃ。
さあ、そこのあなたも、ジェームズ・ボンドのように恰好つけて、「ウォッカマティーニを一杯、ステアではなくシェイクして」とやってみましょう。アクションと頭脳戦はできなくても、これならできます。