神経衰弱ぎりぎりの女たち
随分と昔の映画です。感想としては、スペインの映画はテンポが違うのかしら、変な映画を観た、という感じでした。
中年の俳優同士の事実婚? もしくは同棲中のカップルの女性の方が主人公。男性の方は浮気ばかりで、女性は気が休まらない。そこに突然別れを告げられる。
外国映画の吹き替えの仕事をしている最中、愛の言葉をささやくシーンで、主人公はひっくり返ったりして、事情を薄々察しているスタッフを慌てさせます。
自分たちの暮らしていたマンションの部屋を売りに出そうか、というところへ、恋人と思っていた男性がテロリストだった上に自分を利用していただけだったわ、と同じく女優の友人が駆け込んできます。自分までテロリストと疑われるのではと慌てる友人を、女性の弁護士に相談してみようと提案し、連絡しようとしますが、弁護士は休暇で不在と告げられます。
売りに出そうとしていたマンションを下見に来た若いカップルが更に混乱を引き起こします。カップルの男性の方が、主人公の恋人が若い頃の恋愛で儲けた子どもなのです。
若い頃のお相手の女性は、恋破れて精神の均衡を失っています。うっわ、さいてー。そして、我を取り戻したきっかけが、映画の吹き替えでかつての恋人の愛のささやきを聞いたからというのが、また、なんかの冗談?
かなりのスッタモンダの混乱を経て、主人公は(サイテー男の)恋人と別れます。これほどの人数の人間を巻き込んだ問題にのほほんとしている男なんて、そして懲りずに新しい女とバカンスに出掛けようとしていたなんて、昔の恋人がピストルを持って現れたのを主人公がなんとか止めさせたのを見て、復縁を申し出るなんて、恋着しているのがバカバカしくなってきてしまいます。
スペインの料理のガスパチョを初めて知りました。トマトジュースとは違うものらしい、朝食のスープなんだぁ。
英語で神経衰弱を、nervous breakdownとの英単語で表現すると、この映画で覚えました。
健康診断で、一度低音が聞き取りにくい、と診断が出ましたが、日常に支障なしで、そのままにしていたことがありました。それから何年かしてから、わたしには自覚がありませんでしたが、良人から聞こえが悪いのじゃないかと言われ、耳鼻科に行って、聴力検査を受けたことがありました。聴力検査の結果は異常なしで、ちゃんと聞こえているよ、とお医者様からも言われましたので、全く良人の気のせいでした。
いろいろと不調のあった時期でした。心理的な理由で耳が聞こえなくなる人もいるそうですから、良人は本気で心配していたようです。その気持ちには感謝しています。
もう少ししたら、「いい夫婦の日」ですから、良人に何かプレゼントを考えようかな。




