新川とニッカウヰスキー
宮城県の、旧宮城郡宮城町、現在の仙台市青葉区にニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所があります。竹鶴政孝がその場所に流れる新川の水と、環境を気に入って、建設させたと聞いております。
新しい蒸留所の候補地として訪れた時、流れる川の水で、持参していたウヰスキーを割って飲んでみたら、非常に美味であったからこの場所に決定したと、見学時にガイドさんが説明してくれました。結構山深い場所です。ここの近くを通るJR仙山線は、秋の落葉で線路が埋まったとかで、遅れることがあります。
新川は「にっかわ」と読みます。
新川に工場があるからニッカウヰスキーというんだぁと、ウヰスキーに詳しくない南東北の人間は、NHKの朝ドラが始まる前は、そう信じこんでいた人が多数いたと思います、多分。何年か前ですが、わたしも、見学の時に一緒にいたどこかのおじいさんも、ガイドさんから、「ニッカウヰスキーのニッカは、会社の旧名、大日本果汁からきています」と説明されて、そうだったのか! と驚いてしまいましたもん。
でも素晴らしい偶然です。期せずして、製造所の場所と商品名がよく似ているとは、一つの宣伝です。
大麦麦芽を発酵させて、ピートでの風味づけ、蒸留、そして、樽に入れての何年もかけての熟成。
見学ではこうやって説明を聞き、ちょっと効きウヰスキーをさせてもらい、リッチな気分になりました。
話は飛びますが、朝ドラで竹鶴政孝をモデルにしたドラマを放送時、主人公が生まれて初めてウヰスキーを飲んだ衝撃を描いた回がありました。朝っぱらからお酒を飲んだ時の喜びを放送して~、わたしも飲みたくなっちゃったじゃないか、朝の八時過ぎたばっかりよ~と、もやもやとなっていました。その日は晩の片付けを終えてから、ウヰスキーのお湯割りを飲みました。すぐに飲めなかったあたりが悲しかったです。