表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

傷つける覚悟

作者:






人を傷つけるのはいけないことです。 確か小学生?くらいの時に先生に言われた気がする。 それから約10年程経つ今現在。 先生、それは無理なんだと判明しました。




人を傷つけたことがない人、そんなのきっと存在しない。 極端に言えば、それは人じゃない。 二本足で立って言葉を話せる『何か』だと思う。 私は人を傷つけてないです! なんて、言う人は必ずいると思うけど。 それってつまり、自分の中だけでの判断でしょ? 自分と関わった人に直接聞いた訳ではないでしょ? そんなのただの自分勝手。

人を傷つけることって何があるかな。 暴言や暴力、それらのものは大抵人を傷つけてしまう。 でも僕が思う一番簡単で、一番効果のあるものはもっと別のものだ。






それは『否定』である。 誰かの行動を、誰かの考えを違うと思う。 そしてそれを口にする。 自分がされたら、嫌でしょ? なんだよお前、ってなるでしょ。 自分を他人に否定されるって、とても嫌なことだと僕は思う。 それがたとえ優しさだとしても、やっぱり傷つくことはあると思う。

他人を否定したことがない、と言う方がいるかもしれない。 それは他人の良さを見つけることができる、凄いことだと思う。 じゃああなたは、自分を否定したこともないですか?

こんな自分嫌だとか。 あの人みたいになりたいとか。 自分で自分を否定して、自分で自分を傷つける。 そんなこと、ありませんか?







そもそも。 月並みと言えばいいでしょうか、誰も人を傷つけることがなければ戦争は起こらなかったんですよ。 極論、傷つける言葉や行動が生まれることもなかったのですよ。傷なんて存在も、生まれなかったんですよ。 誰かを傷つけること、それは悲しいけど誰もが経験することなのかなと思います。 だからといって、平気で人を傷つける方を許すわけではないですが。




僕が大事だと思うのは。 傷つけるなら、それなりの覚悟を持つことだと思う。 人に嫌われる覚悟、否定される覚悟、周りから距離を置かれる覚悟。 それらを承知の上で人を傷つけてほしい。



傷つける人がいれば、傷つけられる人もいる。 でも傷を負わなければ分からないこともある。 単純に、傷つかなければ傷ついた人の気持ちなんて、分からない。




僕はそんな風に、考えてしまう。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 全部です。 [気になる点] 特にありません。 [一言] やっぱり表現者には人を傷つける覚悟が必要だと思います。それと「自分の作品が誰かを傷つけている」という自覚が必要だと思います。ネット上…
2019/07/22 19:39 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ