前大戦からの因縁〜光牙と杏奈
今回から再び裏日本編に移ります。
政府軍の四国征伐が終わり、政府軍艦隊が各々引き返していった頃…、四国の地下に潜む勢力が影から政府軍の隙を窺い、駐留している政府軍を襲撃し、物資を強奪する動きを見せていた。
しかし、政府軍のジャウキル中将はその動きに対応し、予め用意していた囮部隊と遊撃部隊を配置して地下勢力の襲撃を悉く撃退。
更には地下勢力の移動拠点の一つを潰し、地下勢力の陽動部隊と小競り合いを繰り返していた。
四国征伐を静観していた衛連は地下勢力と連動して密かに四国へと渡り、地下勢力に協力。
九州独立戦線の協力を得た事もあり、スライ・コーティスらは順調に政府軍の戦力を削いでいった。
…しかし…
-ヴゥン-
-バシュゥゥゥッ-
「ぐあっ!?何しやがる!?」
突然、ゼーヴァルの内蔵型レーザー・ブレードが一閃し、スライのガロツⅢの左腕部と左脚部が切断され、スライは驚く。
「…協定があるとは言え、あまり貴公らに働かれては我らが困るのでな、悪いがこの辺で消えてもらおうか、名誉と家族の事は私に任せておくと良い」
「づっ!…野郎…!どういうつもりか知らねえが、この黄金の一番星のスライ・コーティスをコケにしやがって…!舐めんじゃねえぞ!」
スライは半壊したガロツⅢでグルクのゼーヴァルに速射型レーザー・ライフルを連射し、ゼーヴァルとの距離を詰めていく。
「ふん、虫が…!」
-ビシュゥゥン-
「!」
ゼーヴァルが共振粒子砲を放つが、スライは直感で攻撃を回避し、加速してゼーヴァルとの距離を詰める。
「全弾持ってけこのヤロォォォ!!」
-ドドドドドドド-
-ドゴォォォォォォン-
スライの叫びと共に至近距離でレーザー・ライフルと腹部位相エネルギー砲、22mm側頭部レーザーを放ち、腹部位相エネルギー砲の衝撃でガロツⅢが吹き飛ぶ。
-ヴゥン-
-バチュゥン-
「ち、生きてんのか…!」
ガロツⅢが吹き飛んだ直後にゼーヴァルのロング・レーザー・ブレードがガロツⅢに向かって伸び、それを見たスライは咄嗟にレーザー・ライフルのダガー部分を展開してロング・レーザー・ブレードを捌き、ガロツⅢを後退させて態勢を整える。
「運だけはある様だな、だが…!」
「無傷…!?チッ!」
続いて無傷のゼーヴァルの姿を見たスライは、舌打ちした後にガロツⅢを更に後退させるが、ゼーヴァルが容赦無くレーザーを放って追撃。
「調子に乗りやがって…、俺様と俺様のツキを敵に回した事を後悔させてやるぜ!」
「そんな状態でよく動く、まぐれがそう続く訳があるまい…!」
スライは損傷の激しいガロツⅢを操縦しつつ、ゼーヴァルの攻撃を器用に回避しながら後退を続ける。
対するグルクはゼーヴァルを操縦してガロツⅢを追撃するも、攻撃が悉く障害物や対レーザー妨害粉塵等に阻まれてガロツⅢに届かない。
-ウィィン-
-ズゥゥン-
「何…!伏兵か…!」
-チュドォォォン-
「チッ、小賢しい真似を…!」
移動中に甲型紅花等の残骸が誤作動を起こしてゼーヴァルの足首に絡み、たまたまその付近に積まれてあった不発弾カテゴリの対ZW爆雷がゼーヴァルだけに反応して爆発するなど、予想外の妨害が起きて思う様に追撃ができず、大破寸前のガロツⅢになかなかトドメが刺せない。
-ズゥゥン-
-ガラガラガラガラ-
-ドドドドドドドォォォ-
-ガァン-
「くっ、こんなもの…!」
-ヴゥン-
-バシュゥゥ-
ガロツⅢを追撃するゼーヴァルだが、途中で瓦礫の山が崩落。
ゼーヴァルの前方に狂嵐の残骸が落ちて通路を塞ぎ、グルクはゼーヴァルのレーザー・ブレードを展開して狂嵐の装甲を溶断する。
「チッ、ロストしたか…、私としたことが仕損じた上に追撃に失敗するとはなんたるザマだ、…これ以上、芦屋達を待たせる訳にはいかん…撤退せねば」
グルクはゼーヴァルのセンサーを切り替えてガロツⅢを探すが、ガロツⅢの反応が無い。
臨戦状態で暫く捜索するが、一向にガロツⅢの反応が出ず、グルクは捜索を諦めて元の予定位置に向かい始める。
「おっ、ここで政府の黒い奴のお出ましかよ、相棒が無事なら俺様が相手してやるところだが、あの黒い奴は気に入らねえ…!遠慮なくやっちまえよな!」
ガロツⅢのレーダーにクラネオンⅢの反応があり、スライはゼーヴァルに中指を立てながら呟く。
少しすると、クラネオンⅢが現れ、ゼーヴァルに迫っていく。
-ビビッ-
「プロトタイプ・ゼーヴァル…!」
「…ネオン系ZWだと!?」
光牙のクラネオンⅢとグルクのゼーヴァルがほぼ同時に互いの存在を捉え、直後には互いにライフルを放つ。
-バキィィィン-
-ズゥゥン-
「ぐっ…!貴様っ!」
クラネオンⅢが放ったハイブリッド・ライフルの弾がファランクス・ウォールの影響を受けてコクピットへの直撃コースを逸れ、ゼーヴァルのコクピット付近に当たる。
衝撃を受けたグルクは怒りを露わにしながらクラネオンⅢを捉える。
-ビシュゥゥン-
「うおおっ!」
-ギィィン-
-バシュゥゥ-
「おのれぇ!!!」
ゼーヴァルの共振粒子砲が放たれたと同時にクラネオンⅢのNEエクスオーブレイドが一閃し、ゼーヴァルの頭部装甲に切れ目を付けるや、そのまま刃を進めてゼーヴァルの頭部を両断。
ゼーヴァルの頭部モニターがノイズに支配され、グルクは叫びながらゼーヴァルの右腕部内蔵型のレーザー・ブレードを展開する。
「せぇぇぇぇっ!」
-パァァン-
-ザシュゥゥゥゥッ-
-シュゥゥゥゥゥ…-
「ぬぅ!?展開装甲がぁ!」
グルクの操縦よりも早く、光牙のクラネオンⅢがNEエクスオーブレイドの切っ先をゼーヴァルの右肩部関節部に突き刺して右肩部を根元から切断し、ゼーヴァルが展開していた右腕のレーザー・ブレードを無力化すると共に背部にあったSDSの一つも突き刺して破損させる。
SDSの破損によって展開装甲に必要なエネルギーが行き渡らなくなり、ゼーヴァルの展開装甲が強制解除させられる。
-ガァン-
-ボォォン-
「…これで…!」
クラネオンⅢがゼーヴァルを蹴ってNEエクスオーブレイドを引き抜くと、SDSの爆発でゼーヴァルの右半身が吹き飛ぶ。
-ゴォォォォォッ-
「終わりだ!」
-ズバァァァァァァン-
-バシュゥゥ-
-カチン-
-ドゴォォォン-
光牙の叫びと共にクラネオンⅢが半壊したゼーヴァルに肉迫し、NEエクスオーブレイドの刃が一閃。ゼーヴァルのコクピットがある胴体装甲を横一文字に切り裂き、次に下から上への一閃が走ってゼーヴァルが十文字に切り裂かれる。
クラネオンⅢがNEエクスオーブレイドを鞘に収めた直後、十文字に断たれてSDSの誘爆が起こり、ゼーヴァルが爆砕する。
-ボォン-
「っ…!おのれ…!」
「ちっ!」
しかし、爆砕する際にゼーヴァルの首根っこ部分から緊急脱出ポッドが超電磁射出され、脱出ポッドは彼方に向かって飛行していく。
すぐに光牙も気づいて脱出ポッドに向かってハイブリッド・ライフルを放つが、脱出ポッド全体に幾重にも張り巡らされたファランクス・ウォールがレーザーとレールガンの軌道を逸らし、撃墜には至らなかった。
「仕損じたか…!」
光牙は瞬く間に射程距離から消えていく脱出ポッドを見て呟き、新手に備える。
-ヒュゴォォォォォ-
「グルク殿は手遅れだったか…!ならば此奴は儂が!」
「…新手か!」
-シャン-
-ガキィィン-
「…何っ…!貴様…!」
「…雷光に牙…!紅蓮の弟か!」
クラネオンⅢと夜刀集が刃を重ねた瞬間に回線が開かれ、光牙と廬山は互いに驚きつつも攻撃の手を緩めない。
「芦屋廬山…!やはり生きていたか…!」
-カァン-
-バチュゥン-
-ドドドドドゴォォン-
光牙のクラネオンⅢが廬山の夜刀集のヤトガタナⅡを払いのけ、夜刀集のレールガンをNEエクスオーブレイドで切り払い、近くに迫っていたミサイルを切り払ったレールガンの断片とストライク・リッパーで迎撃する。
「飛燕の重ねを喰らえい!」
-ブルブルブルブル-
「…舐めるな!」
-ガァン-
-ゴォン-
-チュン-
-バシッ-
更に雲の中とミサイルの爆発の中から出現した二枚のストライク・リッパーを蹴りとシールドで弾いて回避し、時間差で放たれていた数本のニードル・ダートを23mm側頭部レーザーで迎撃し、迎撃に失敗したニードル・ダートはキャッチすることで回避する。
「ふん!」
回避しつつも徐々に廬山の夜刀集との間合いを詰め、先程キャッチしていたニードル・ダートを投げつけた直後にプラズマ・シュナイダーを展開して斬りつける。
「むん!」
-カァン-
-ガァン-
-ガキィィン-
「ふん!」
-ズゥゥン-
「ぬぅ!?」
廬山は光牙の投げたニードル・ダートをヤトガタナⅡで切り払い、プラズマ・シュナイダーを握ったクラネオンⅢの右腕部を蹴り払ってプラズマ・シュナイダーを回避し、続いて左腕部に握られていたプラズマ・シュナイダーをヤトガタナⅡで捌くが、直後にクラネオンⅢの蹴りが夜刀集の腹部にヒットし、夜刀集の腹部装甲がひしゃげる。
「ぐっ…!見事としか言えん…!あの時のガキがここまで腕を上げるとはな!」
光牙の回避術と鋭い反撃に、歴戦の強者と名高い廬山も驚きを隠せない。
しかし、廬山に焦りは無く、冷静にクラネオンⅢの反撃を捌き、何かに気づくとクラネオンⅢから距離を取る。
「…ちっ!」
廬山の夜刀集が距離を取った直後に拡散レーザーがクラネオンⅢを掠め、光牙は夜刀集への攻撃をやめて新手に備える。
「来たかシガフ」
「退がれ廬山!そいつは俺が潰す!」
廬山はシガフのラシュハに気づくと同時にラシュハに進路を譲り、ラシュハは廬山の夜刀集を追い抜くと同時にクラネオンⅢに七連装有線制御式機動砲トランス・バレルガンを超電磁射出する。
「く…!」
瞬時にクラネオンⅢを包囲するかの様にして展開したトランス・バレル・ガンが火を吹き、クラネオンⅢを四方八方から砲撃しながら高速回転し、クラネオンⅢの迎撃を弾いて回避。
更にラシュハの背部・腰部メガ・レーザーランチャーが放たれ、そこに廬山の夜刀集のレールガンが放たれる。
トランス・バレル・ガンの攻撃に対応しつつ、光牙はクラネオンⅢを操縦してラシュハのレーザーと夜刀集のレールガンを回避。
その後にトランス・バレル・ガンの集光式リフレクターで跳ね返ってきたレーザーをも回避する。
「もらったぁぁ!!」
しかし、次の瞬間にはラシュハが対障壁レーザー・クローを射出し、思念波によって細かく誘導されるレーザー・クローがクラネオンⅢの迎撃をすり抜ける様にして回避しながら急迫。
更に廬山の夜刀集もヤトガタナⅡを構えてクラネオンⅢに肉迫する。
「うおおっ!」
「させん!」
-ガキィィン-
「ふん!」
-ギィィン-
「くっ!」
夜刀集のヤトガタナⅡによる連撃をプラズマ・シュナイダーで捌きつつ、ラシュハのレーザー・クローが放つ対ZW高電磁波とトランス・バレル・ガンのレーザーの雨を回避するが…。
-ビシュゥゥン-
「逝けい!」
-ガキィィン-
-ガァァン-
「っ…!」
ラシュハの七連装機動砲トランス・バレルガンの砲撃に混じり、夜刀集の鋭い斬撃がクラネオンⅢに襲いかかるが、光牙はプラズマ・シュナイダーで夜刀集の斬撃を的確に捌く。
「いけぇ!」
-ゴォォォッ-
-バチィッ-
「ぐぅぁ!!ちぃ…!」
-ギィィン-
-バシュゥゥ-
光牙が廬山の夜刀集に対応する隙を突き、ラシュハの対障壁レーザー・クローがクラネオンⅢの思念波障壁を食い破って左膝部に対ZW高電磁波を放ち、クラネオンⅢに高電圧を流して光牙を感電させるが、NEON適性により強い電流にも耐性を持つ光牙は、感電しつつもレーザー・クローをプラズマ・シュナイダーで刺し貫き、左膝の装甲ごとレーザー・クローを切除する。
「…図に乗るな!」
「!」
先程の高電圧とクラネオンⅢの左膝部損傷で更に闘争心に火がついた光牙は、死角に回り込み続けるトランス・バレル・ガンにプラズマ・シュナイダーの柄に搭載されているプラズマ・ワイヤーを放ってトランス・バレル・ガンを絡め取り、それを蹴ると同時に超電磁蹴加速装置を使って稲妻のような多角跳躍をし、ラシュハのメガ・レーザー・ランチャーと集光リフレクターによる多角射撃を回避しながら間合いを詰め、プラズマ・シュナイダーを振り下ろす。
「ぬっ!」
-ガァァァン-
-ヴゥゥン-
しかし、ラシュハはシールドでプラズマ・シュナイダーを受け止め、レーザー・クローを展開してクラネオンⅢを貫こうとする。
「ふん」
-ガァァン-
「ぬお!?」
-ズガガガァン-
-バキィィン-
-ガキィィン-
「ぐう!?舐めた真似を…!」
-ビシュゥゥン-
同時にクラネオンⅢの左脚部の蹴りがラシュハのレーザー・クローにヒットし、ラシュハの態勢が崩れると同時に宙返りしてクラネオンⅢの背部にマウントされていたハイブリッド・ライフルを連射し、初撃がラシュハの頭部に直撃したが、直ぐにラシュハは防御態勢を整えてハイブリッド・ライフルの弾を防御、トランス・バレルガンとメガ・レーザー・ランチャーで反撃に移るが回避される。
「させん…!」
-カシィン-
-ヴゥゥン-
-ドゴォォォン-
離脱と共にクラネオンⅢのライトニング・ブレイド・アンテナが展開し、近くに迫っていたトランス・バレル・ガンの砲門を溶断、砲門を溶断されたトランス・バレル・ガン・ユニットが爆砕する。
「ちっ、よく動く…!」
「はぁぁ!」
「ぬぅ…!」
脇から迫っていた夜刀集から放たれたレールガンをハイブリッド・ライフルのシールドで弾いて回避。
ヤトガタナⅡによる斬撃を僅かな動きで回避した後、夜刀集の反転斬撃を宙返りして回避し、その直後に夜刀集がニードル・ダートを投げるが、ハイブリッド・ライフルの砲身を使ってニードル・ダートを薙ぎ払う。
尚も距離を詰めたまま斬撃を繰り返してくる夜刀集にハイブリッド・ライフルを放ち、夜刀集を引き剥がす。
「いただ…何っ!?」
-ヒュゴォォォォォ-
「む…!」
シガフはトランス・バレル・ガンでクラネオンⅢを追撃しようとするが、大出力共振粒子砲の光が迫ってきたのを察知して緊急回避する。
少し後にはかなり正確な射撃が夜刀集とラシュハに迫るが、廬山とシガフは武器の位置を僅かに変えたり、機体の姿勢をやや変えたりとごく僅かな動きだけで射撃を回避する。
「新手が来るか、シガフ、引き上げるぞ!」
「ちっ、命拾いしたな、クソガキ!」
廬山は政府軍の新手が来たことを察知してシガフに引き上げる様に言い、シガフはクラネオンⅢのハイブリッド・ライフルのレーザーをレーザー・クローで打ち消した後にトランス・バレル・ガンを定位置に戻しつつ、クラネオンⅢのレールガンを回避して離脱する。
「………」
廬山とシガフが去った後、光牙はクラネオンⅢを援護したらしい射撃の方角を見て何かを察する。
「………」
少し後に大型のライフルを持ったイムリースがクラネオンⅢに近づき、直接回線を開く。
「…お邪魔だった?」
「…邪魔だった…とでも答えればいいのか?」
冷静な杏奈の言に光牙は冗談っぽく答える。
「…さっきの相手は何?」
「…知らん」
光牙の言を聞き流し、杏奈は夜刀集とラシュハのパイロットについて尋ねるが、光牙はしらを切る。
「そう、邪魔したわ」
杏奈も光牙が答えない事を知っており、余計な詮索はせずにあっさりと引き下がる。
「…ふ、ありがとう」
「…ええと、目障りだっただけよ」
不意に光牙は感謝の言を伝え、杏奈は僅かに動揺して言う。
「…借りはいずれ返す」
「…い、いいわよ、そんなの…」
光牙は真顔で言い、杏奈は少々照れくさそうな感じで言う。
「ええと、浅野副会長に滝川隊長、旧交を温めたいなら学園都市でどうぞ」
二人のやりとりを見ていられなくなったのか、陣内が回線を繋いでやりとりを中断させる。
「…生きていたか陣内、早乙女」
「副会長が手加減してくれたおかげでなんとかね」
「相変わらず副会長は人間やめてますね、ラシュハの対障壁クローに搭載されているパイロット殺傷兵器の高電圧に耐えるなんて常人にはできません、あと、二機に挟撃されて圧倒するような戦い方もね」
「…早乙女、俺をそう思うなら、学園の外の連中は人間をやめている奴しかおらんぞ」
「…ですよね、外の連中を見てるとよくわかります」
「…ふう、あんたらも副会長と旧交を温めたいなら学園都市でやれば?」
「…サ、サーセン、では…」
「失礼します」
「………」
光牙は陣内と早乙女とも少しだけ話すが、今度は杏奈が呆れた様な口調で会話に割り込み、杏奈の口調からその心中を察した陣内と早乙女は、慌ててクラネオンⅢに繋いだ直接回線を解除して瞬く間に去っていく。
「………、じゃ…また会えれば良いわね」
「…ふん、互いに無事であればな」
杏奈は一瞬だけ鋭い眼光を発した直後に光牙に向かって言い、光牙は帯電霧の向こう側に存在する何かを察知しながら答える。




