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超創機大戦  作者: 馗昭丹
裏日本四国征伐
56/77

天霧隊激戦〜暁降下

裏日本四国旧香川県にて…


「第三波!来よんで!森本!」


「ちっ!飯食う暇も無いんかい!政府のもんは此処から先通行止めや!」


-ズガァァン-


政府軍のリグイースⅢを捉えた森本は飯もそこそこに攻撃を開始する。


-シュン-


「夜光系ZWか…、邪魔をするなポンコツ!」


-ガシッ-

-ズガガガァァン-


政府のZWリグイースⅢが夜刀集弐型(森本機)の攻撃を回避しつつ、88式ハイブリッド・ライフルで反撃する。


-シュン-


「雑魚相手にあんまり時間は掛けられへん…!やるか!」


-ゴォォォォ-


夜刀集弐型(森本機)はリグイースⅢの攻撃を回避し、ヤトガタナⅢを構えてリグイースⅢに向かっていく。


-ヒョォォッ-


「極阿の出来損ないのポンコツなどに!」


夜刀集弐型(森本機)の斬撃はリグイースⅢに容易く回避され、リグイースⅢは88式ハイブリッド・ライフルを構える。


「フェイントに決まっとるがな!」


-ズガガァァン-

-バキキィィン-

-ドゴォォォン-

-バシュゥ-

-バシュゥゥッ-


「何…!脱出する!」


-ボォォン-


夜刀集弐型(森本機)はヤトガタナⅢのリニアを背向けに放って88式ハイブリッド・ライフルを破壊、直後に反転してリグイースⅢの右腕部と頭部、胴体部分を斬り裂く。


大破したリグイースⅢのパイロットは脱出システムを作動させて脱出する。


「おら!次や!」


「エスト、ゲサム、お前らは雑魚に構わず先に行け、こいつは押さえる!」


「そうさせてもらおう、雑魚の相手などしておれんからな」


エストのリグイースⅢとゲサムのリグイースⅢは夜刀集弐型(森本機)を無視して敵艦隊のある方角に向かっていく。


「チッ!待てや!」


-ズガァァン-

-シュン-


「貴様の相手は俺だ!」


森本はエストとゲサムのリグイースⅢを追撃しようとするが、随伴機のリグイースⅢがハイブリッド・ライフルを放って森本を牽制する。


「貴様はここで落ちろ!」


-コォォン-

-バチュゥゥ-


リグイースⅢはレーザー・ブレードを展開して夜刀集弐型に斬りかかり、夜刀集弐型と競り合う。


しかし…


「…んのヤラァ!ボディががら空きなんじゃワレェ!」


-ググググググ-


「!」


-ズガァン-

-バキィィン-

-ドゴォォォン-


-ジッ-


「クソッ…森本や、二機喰ったが何機か突破された!そっちは頼むで!」


夜刀集弐型(森本機)がリグイースⅢのレーザー・ブレードをヤトガタナⅢで弾き返し、胴体部分にヤトガタナⅢのバースト・リニアを接射して撃破、天霧の防衛線を担う各ZW隊に連絡する。


-ジッ-


「わぁった、こっちゃあ俺が抑える!」


連絡を受けた狭山が裏愚椎冴(空戦用飛翔翼装備)で敵ZWの迎撃に向かっていく。


-ビビッ-


「敵ZW反応!…かなり速い!他のZWとは比べものにならない!」


「新型かいなそれ、ほなそっちはワシが向かうわ!」


天霧のオペレーターが敵反応を捉え、夜光(小諸機)が迎撃に向かう。


「これは夜光とコモロンじゃちょっと…、朧月も主砲と機動連装砲で援護するにゃん☆」


-カシィン-

-ゴォォォォ-


香我美は各種索敵ポッドとレーダーの反応を見て、敵の数と新手のZWの機動性に冷や汗を流しながら呟き、朧月の主砲を操作しつつ、機動連装砲を放って小諸機の援護に向かわせる。


-カシィン-

-ウゥゥゥン-


朧月の主砲である16〜36cm可変超電磁砲が小諸機が向かった方向に展開し、朧月の主砲が16cm口径、ロングバレルモード、及びモノアイカメラが展開して狙撃モードになる。


「朧月の主砲は闇からの狙撃、初弾必中、一撃必殺がコンセプトにゃん☆」


香我美は朧月の主砲の形をしたキャノン・コントローラーを握り、主砲のモノアイカメラの位置にあるスコープ部分を覗き込みながら呟く。


同時に香我美の座っていたシートが香我美のスナイピングに適した形に変形し、香我美は深呼吸した後に主砲の有効射程圏内に入って来た高機動型の黒いZW…ZYAX-27イムリースの姿を捉える。


「…彌真奈さんやクナっちほど上手くはないけど、私もちょっとしたものにゃん☆」


香我美は呟きつつ、イムリースの動きと狙撃の条件とを照らし合わせながら照準を合わせていき、イムリースを捕捉する。


「…一発で逝かせてやるぜ、…にゃん☆」


-カチン-

-ズガァァァァン-


香我美は笑顔で呟きながらコントローラーの引鉄を弾くや、朧月の主砲が放たれる。


-シュン-

-バキィィィン-

-ヴゥゥゥゥン-


朧月の主砲がイムリースのシールドを貫くが、発動したファランクス・ウォールで弾が逸れてしまう。


「にゃ…!?直撃コースで弾が逸れた…?」


香我美は逸れた弾道と無傷のイムリースを見て驚く。


-チュン-


「…なるほど、エネクシフ装甲にファランクス・ウォール搭載機か…、ならば…機動連装砲の出番にゃん☆」


-シュン-


香我美は流れてくる情報を整理しながら呟き、左側の掌型のパネルに触れて機動連装砲を操作する。


-シュシュン-


高速で飛ぶ透明な何かが夜光(小諸機)を追い抜いていく…。


…朧月の機動連装砲は本体同様にミラージュ・シフト・システムを搭載しており、その姿は見えず、敵に悟られずに有効射程内まで容易く接近できる利点がある。


機動連装砲はイムリースのすぐ近くまで近づいていたが、イムリースが気付く様子はなく、そのまま飛行していた。


「…捉った、これはどうにゃん☆」


-ドドドドドドド-


「!?」


突然、多方向からのレーザー射撃を受け、イムリースは咄嗟に回避運動をとる。


-シュン-


-ドドドドドドド-

-チュンチュンチュン-

-ビシュゥゥン-

-ドゴォォォン-


「!!」


側面からのレーザー射撃を受け、更に背後からのビーム射撃を受けたイムリースは態勢を崩す。


-シュシュン-

-ドドドドドドド-

-チュンチュンチュン-


-ドドドドドドド-

-チュンチュンチュン-


射撃の正体が掴めずにいるイムリースのパイロットは必死に索敵するが、彼方此方を飛び回る機動連装砲にZWの死角を的確に突かれて翻弄される。


「対エネクシフ徹甲弾セット、主砲口径16cmから18cmに変更、…照準……ちょっとコッチ、そこ…それで…そうにゃん☆」


-ピコッ-

-カチン-

-ズガァァァァン-


機動連装砲でイムリースの動きを制限する事に成功した香我美は、再び朧月の主砲の引鉄を弾く。


-シュシュン-

-ドドドドドドド-


-ビシュゥゥン-


イムリースのパイロットは機動連装砲の攻撃を徐々に回避し、対応し始めていたが…。


-シュン-

-バキィィィン-


「!!!」


-ズゴォォォォォン-

-ドゴォォォォォォン-


香我美の放った一発には対応出来ず、イムリースは胴体部分を貫かれて爆砕する。


「いっちょあがりにゃん☆」


香我美はガッツポーズを取りながら喜ぶ。


「さあて、残りの敵ZWも喰っちゃうにゃん☆」


香我美はイムリースに追いついてきた複数機のリグイースⅢに狙いを定めながら呟き、リグイースⅢを次々と撃墜していく。


-ゴォォォォ-


「んお!?新型はどこや?」


香我美がイムリースとリグイースⅢを撃破して少し後に夜光(小諸機)が到着し、小諸は索敵をする。


「新型はおらんかったけど、他の方向から来る敵の数が多いがな…、ここやと田村の方が危ないんちゃうか?兎に角援護したらなな!」


小諸は夜光の索敵反応を見ながら呟き、苦戦する味方の元へ引き返す。


朧月と夜光がイムリースとリグイースⅢを撃破した頃、天霧を旗艦とする大野艦隊は…。


「敵ZW多数接近!ZWによる迎撃が追いつきません!」


天霧の索敵システムには数多の敵ZW反応があり、それが徐々に数を増して天霧に向かってくるのが映り、天霧と僚艦のZW隊が敵ZW隊を迎撃しているが追いつかなくなってくる…。


「クッソ!狭山!コッチ手伝え!」

「アホ!コッチも手一杯じゃあ!」

「此方江里口!突破されました!」

「なにやってんねや!またオバンにしばかれたいんか!」


「た、田村さんがやられた!」

「なんやて!?」


「此方鹿窪、機体が限界くさいから帰投する…」


-バキィィィン-


「クソッタレ!ここまでかよ!後は頼む!」


-ドゴォォォォォォン-


「太田機爆砕!」


迎撃に出ているZW隊は、怒涛の大軍で攻めてくる政府軍のZW隊に苦戦を強いられ、防衛線を支えていた田村と太田を始め、四国勢のZW隊が次々と撃破されていく。


「弾幕!敵に食いつかれるな!」

「「おう!任せとけや!」」


大野は叫び、各砲座の親父衆が拳を鳴らしながら呼応する。

天霧と僚艦は分厚い弾幕を張って敵ZW隊を迎撃するが、中にはすり抜けるようにして回避しつつ接近してくるZWもある。


-ドドドドドドド-


「ふん、所詮は素人の集まりか、随分と雑な弾幕だ、それに此処で両翼を固めるとは無能の証拠でもあるな!」


-ズガガガァァン-

-バキィィィン-

-ドゴォォォォォォン-


「偶にはこんなお遊戯に付き合うのも悪くはないな、機関部はここか!」


-バシュゥゥッ-

-ビシュゥゥン-

-ドゴォォォォォォン-


エストとゲサムのリグイースⅢは天霧と僚艦の弾幕を物ともせずに接近し、脆い僚艦に取り付いては次々と武装を潰していきながら機関部を割り当て、猛攻を加えて撃沈させていく。


-チュドゴォォォォォォォン-


僚艦の機関部が爆発し、天霧や他の僚艦の近くで迎撃に出ていたZW隊や移動砲台を纏めて吹き飛ばし、天霧の弾幕に穴を開ける。


「さて、我々はこれでよし、あの鉄屑は上官殿の美味しい餌になってもらうとしよう」


「ふ、独り占めは良くないからな」


天霧の両脇に居た僚艦二隻を撃沈したエストとゲサムは、天霧には目もくれずにさっさと退散していく。


「くそ、状況知らせぇ!」


「…先程の僚艦二隻の爆発で田村隊が全滅!着艦しようとしていた鹿窪他数名の機体の残骸が天霧の副砲に!そのほかの残骸や岩盤が突き刺さり、天霧のCIWSも幾つかが機能しなくなっています!」


「ぐく…!戦艦がそう簡単に沈むか!迎撃を続けろ!」


オペレーターの報告に大野は唸る。


「…敵ZW急速接近!…本艦直上!」


「何!?」


-ガシュゥン-


「貰ったぁ!」


天霧の直上を取ったリグイースⅢが対艦巨杭を構えて急降下してくる。


しかし…


-ギュゥゥゥン-

-シャン-


「残念やったね」


「!?」


-バシュゥゥ-


-ドゴォォォン-


稲盛の夜刀集弐型がリグイースⅢを一刀両断にし、エネルギーをチャージしていたリグイースⅢが爆散する。


「…稲盛さんが落としました」


「…久々に肝が冷えたわ、迎撃の手を緩めるな!」


オペレーターの報告に大野は安堵するが、直ぐに頭を切り替えて指揮を執る。

幾つかやられたものの、天霧の弾幕は分厚く、敵ZW隊をやすやすとは近づけなかった。


「天霧はやらせないにゃん☆」


「ま、間におうた…」


「おばちゃんのおらん間にようやってくれたな、纏めて面倒見たるわ!」


天霧の危機を感じて引き返してきた香我美の朧月と小諸の夜光、政府軍の降下部隊を撃破してきた桂川の夜光も合流し、敵ZW隊の攻撃が徐々に緩くなっていく。


「来た方角から…恐らくはコイツらの母艦は和歌山方向から来やがる、淡路島に隠れられる前に海に出て…一気に勝負をつけたいところだな」


「んじゃ、海に向かうぞ」


大野は顎を掴みながら言い、天霧の操舵手は見事な舵捌きで天霧を海へと移動させる。


「…敵ZW隊の全滅を確認、和歌山の方向から来る敵中規模艦隊、本艦隊に砲雷撃戦を仕掛けてくる様ですぜ!」


「視界の開けた海で天霧に喧嘩ふっかけるなんざ笑止!右舷58cm砲用意!奴らを海の藻屑に変えてやれ!」


オペレーターの報告に大野が叫ぶ。


「待ってました!照準は既につけてある、各砲撃手は一斉に撃てぇ!」


「おう!旧式の砲でも射程と威力は折り紙付きだ、ぶっ放すぜ!」


-ズドォォォォォン-

-ドドドドドドドドゴォォォン-

-ザバァァァァァァン-


天霧の右舷に搭載されている58cm多連装副砲が火を噴き、数多の弾丸が空を裂きながら飛んでいく。


-ザバァァァァァァン-

-ドドドドドドドドボォォォォォン-


「うっひゃぁ!?さっすがは天霧の58cm多連装副砲!一撃で敵艦が木っ端微塵!」


海面に着弾の水柱が次々と上がり、長距離からの一方的な砲撃を受けた政府軍の艦隊が徐々に撃破されていく。


天霧の下位副砲から水平発射された弾丸が海面を跳ねて政府軍の艦を貫き、上からは弾の雨が降り注いで艦を粉砕、または海面を吹き飛ばして艦隊を弄んでいる。


天霧の一方的な砲撃により、蜂の巣になって沈没する艦艇、真っ二つに割れて沈没する艦艇、着弾の大波に弄ばれて激突し転覆する艦艇、貫かれて爆砕する艦艇など…様々な形で蹂躙されていく。


「…敵艦隊の反応消失!もういいぞ!」


-ドドドドドドドドボォォォォォン-


「お、おい!?敵艦隊はもう全滅してる!撃ち方やめ!やめ!」


-ドドドドドドドドボォォォォォン-


「コラァ!?聞いてんのかぁ!?」


-ドドドドドドドドボォォォォォン-


「お前ら鬼かぁ!?これ以上は無駄だ!」


-ドドドドドドドドボォォォォォン-


「…あのオッサン何言ってんだ?」

「それより敵艦隊はどうなったんだ?」


「…敵艦隊は全滅した、次が来る前に準備を済ませろ!」

「了解です」


担当官の言で漸く砲撃を止め、天霧は身を隠す為に移動を開始する。



_________________________



旧高知県上空…。


政府軍の降下部隊が次々と到達、艦艇から降り立ったZW隊が激しい対空放火を潜り抜けて旧高知県各地に降下し、四国勢をじわじわと押し込めつつあった。


-ゴォォォォォ-


-ジッ-


「仁科暁、降下地点まで運んでやったぞ、さっさと降りろ」


「へっ、勝手に降ろさせてもらうぜ」


輸送機の機長は暁に言い、暁は組んだ足を解いて姿勢を整えながら言う。

直後に暁はネオンプラス4型CTの両刃型プラズマ・シュナイダーを展開して拘束を解き、コンテナのハッチを切り裂いて出撃する。


-カシィン-

-ゴォォォォォ-


「オラオラ!道あけなぁ!」


-バシュゥゥ-

-バチュゥゥン-

-ゴォォォォォ-


暁のネオンプラス4型CTは迎撃してきた飛燕や乙型白草を斬り捨てながら急降下する。


「へっ、彼奴ら…俺様に今度こそ死んでこいなんざ舐めた命令出しやがってよぉ!」


暁はネオンプラス4型CTのコクピット内で言い、激しい対空砲火を潜り抜けていく。


-バキョォォォン-

-ズゥゥゥン-


暁は不敵に微笑みながら言い、ネオンプラス4型CTのリフターユニットをパージして着地する。


「降下を許したか!撃て撃て!」

「この!この!」


-ドドドドドド-


四国勢の甲型紅花や甲型菊池が55.6mmアサルト・ライフルで暁のネオンプラス4型CTを攻撃する。


-チュンチュンチュンチュン-


「へっ!…俺様の大暴れに恐怖しなぁぁ!!ウルァァァァ!!!!」


-バチュゥゥン-

-ゴォォォォォ-

-バシュゥゥ-

-ズバァァッ-

-ズガァン-

-バキィィン-

-ズゴォォォォォン-


暁は叫びつつ、ネオンプラス4型CTの超電磁蹴加速装置を作動させて55.6mmアサルト・ライフルの散弾を回避し、正面に陣取っていた甲型紅花二機に真横から突っ込んで両刃型プラズマ・シュナイダーで両断。

指揮官機の甲型菊池にはハイブリッド・ライフルの弾を直撃させて粉砕する。


「この!」


-ガシッ-


「見えてんだよ!」


-ズガァン-

-バキィィン-

-ドゴォォォォォン-


廃墟ビルの隙間からネオンプラス4型CTを狙っていた甲型紅花が逆に狙撃されて粉砕される。


「へへ、奴等の本拠地は向こうか、こんだけ居りゃ…楽しくなりそうだぜ!」


-バチュゥゥン-

-ゴォォォォォ-


暁はVNWSのナビを見て呟き、ネオンプラス4型CTを加速させる。


_________________________


「オラオラ!とっとと逃げちまいな!」


-ズガァン-

-バキィィン-

-ドゴォォォン-


「くそッ!脚がやられた!脱出する!」


-ボォン-

-ズゥゥン-


ラバンのガロツⅢの攻撃を受けて武器と脚部を失った甲型紅花がコクピットブロックを射出して抜け殻の様になる。


-チュンチュンチュンチュン-


「なんだ!?直撃の筈だぞ!?」


ガロツⅢの腕部に55.6mmアサルト・ライフルの散弾が当たるが、FC装甲に全て弾かれ、甲型紅花に乗るレジスタンスは驚く。


「やめとけやめとけ、ガロツⅢのFC装甲にそんなもん効かねえぞ!」


-ズガァン-

-バキィィン-

-ズゥゥゥン-


「ぐあっ!?」


ラバンは反撃にハイブリッドライフルを放ち、脚部を撃ち抜かれた甲型紅花は転倒する。


-ズゥゥゥン-


「さっさと脱出しな、死ぬぜ」


ラバンは転倒した甲型紅花の腕部を踏みつけ、ハイブリッドライフルの銃口を向けながら勧告する。


「ひっ!?」


-ボォン-


ラバンの勧告とガロツⅢが向けた銃口に恐れをなしたレジスタンスが甲型紅花のコクピットブロックを射出して脱出する。


「おりゃあ!」


-ドドドドドド-

-シシシシュン-


「…流石はサフィニオンだ、追従性と反応速度がネオンプラス4型とは違う…!」


側面からの射撃に反応したサフィニオンが流れるような動きで散弾を回避し、遼はサフィニオンの性能に感心する。


「…コイツの武装は強力だ、あんまり抵抗すると手加減してやらんぞ!」


-ガシュゥン

-シシシシュン-


遼は甲型紅花に向かって23mm側頭部レーザー砲を連射する。


-ドガガガガガァァン-


「うわ!?」


サフィニオンの23mm側頭部レーザー砲の連射を受け、甲型紅花は空中で舞いつつコクピットブロックだけを残して破砕されていく。


-ピシュゥン-

-ゴォォン-


「ひぇぇ…!」


レジスタンスはコクピットから脱出して逃げていく。


「さっさと帰れ!次は手加減してくれるとは限らんぞ!」


遼は逃げていくレジスタンスに向かって言い、次の目標を定める。


-ガシッ-

-ギュゥゥゥン-

-ピコッ-


「ふん…煩い旧式共め、新型のサフィニオンの射程と火力を侮るなよ!」


-ウゥゥゥゥゥゥン-


レイスはサフィニオンの肩部大口径ブレイズ・キャノンを展開し、肩部にある精密射撃用のモノアイカメラが点灯、砲身に凄まじいエネルギーがチャージされていく。


「レイス!レジスタンス相手にそんなもん使うな!」


「出力10%で固定、照準…反乱軍陸上艇、ブレイズ・キャノン…発射!」


-ズドォォォォォォォォォン-

-ドドドドドドドドゴォォォン-


遼の制止を聞かず、レイスはサフィニオンの肩部大口径ブレイズ・キャノンを放ち、光の筋が四国勢のZWを貫きながら陸上艇に向かって伸びていく。


「超高エネルギー体!急速接近!」

「回避!」

「間に合いません!」

「ここまでか…総員退避!」


-シュゴォォォォッ-

-ドゴォォォォォン-

-ゴゴゴゴゴゴゴゴ-


サフィニオンの放った肩部大口径ブレイズ・キャノンの光が陸上艇二隻を貫き、一隻の陸上艇を掠める。

ブレイズ・キャノンの光に貫かれた陸上艇二隻が真っ二つに割れて爆発。


因みにブレイズ・キャノンの光は減衰した後に旧岡豊市街付近を掠めていき、光牙のブレイドクラネオンⅢを掠める事になるが、これは別の話である。


-キィィィィィィン-

-チィィィィィッ-


サフィニオンの肩部大口径ブレイズ・キャノンの砲口から光と磁場反応が消え、冷却されていく。


「…ふん、政府を侮るからこうなる」


「馬鹿野郎、味方や民もいるのに無茶苦茶しやがって…!」


レイスは当然のような口調で言い、遼はレイスに突っかかる。


「…手加減はした、味方に当たらないように調整もしてある、最小限の犠牲で済んだだろう」


「お前なぁ…!」


-ズゥゥゥン-


「「!?」」


「止めろ止めろ!お前ら…喧嘩は戦の後にしやがれ!」


「ハッ!」

「…了解」


二人のやりとりに業を煮やしたラバンはガロツⅢの掌で二機のサフィニオンを叩いて仲裁に入り、二人は頭を切り替えて戦を再開する。


「…(…陸上艇の脆い部分だけを狙い、それ以外には被害が出ねえ様に調整してやがる…、意外と芸の細けぇ奴だな)」


ラバンはレイスの放ったブレイズ・キャノンの軌道と損害を確認しながら思案する。


_________________________


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