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超創機大戦  作者: 馗昭丹
表裏陰世界
30/77

裏に表と陰が集う

今回は共通編になります。


裏日本…。


世界が構築された際に現れた…もう一つの日本である…。


日本国土を上下左右逆さまにした形をしており、表日本の駿河湾から南、裏日本の熊野湾から北に存在する巨人島…即ち陰日本の出入り口として機能している土巨人を挟む様に位置している。


裏日本はベヘモス戦争の影響でレジスタンスの活動や賊による略奪が多く、更に汚染獣や海賊達が沿岸部を荒らし回っていて治安が極端に悪い。


廃墟都市や荒れ地を我が物顔で荒らし回るゴツい賊、過激な活動で政府に対抗するレジスタンス、裏日本の治安向上を掲げて好き勝手に振る舞う治安警察、政府にもレジスタンスにも属さない過激な武装集団「門徒衆」…イメージ的には某世紀末風の光景が広がっている…とでもいえば良いだろうか…。


表日本や陰日本から来た者は、あまりの別世界ぶりに衝撃を受ける者が多いという…。


___________________


裏日本某都市にて…


「うおおおおお!!!」


「オオオオ!!!!」



裏日本の光景を見た栗坂勢気と大月廣斗の二人は奇声をあげる。


「…な…何…?この…如何にも世紀末的な風景…」


瞑緒はインパクトの強い風景に引きながら言う。


「裏日本…改めて見ると廃墟ばかりですのね…」


「噂には聞いていたが、これは想像以上に凄いな」



寧音と斑鳩先生は廃墟都市の光景を見ながら言う。


「これ!七つの傷痕が付いた男とか出そうでやばくね!?ガチで!」


勢気はワクワク感を隠しきれずに言い…。


「いやいや、黒い仮面の少年とかレジスタンスとかっしょ!あと不思議な超齢の美少女が居れば完璧だろ!!」


廣斗は眼鏡を直しながら言う。


「はは、サングラスにマッチョの神父とかサングラスの兄貴分とかも居なくない!?紅蓮とか夜露死苦とか!」


「………」


芙蓉が堪えきれずに言い、光牙は微妙に顔をひきつらせる。


「神父様キタァァァ!!!」


「刀持った黒神父とかガチじゃねえか!!!」


「此処まで揃ってるなんて凄くない!?」



勢気と惇、そして芙蓉が光牙の姿を見るなりはしゃぐ。


「……結依菜、雫石、俺は少々頭痛がしてきた」


「…兄さん、堪えて」


「兄さん、ミントガムでも噛んでリラックス」


光牙はテンションの高すぎる三人を見て眉間を押さえながら言い、結依菜と雫石は光牙の表情を見ながら言う。


「栗坂、大橋、大月、人を見てはしゃぐな。それと敷島、お前は捕虜だぞ、少しは慎め」


「だってさ…これは…」


斑鳩先生は勢気、惇、廣斗、芙蓉に言うが、勢気と惇と廣斗は構わずに騒ぎ、芙蓉は上目遣いをして言う。


「そんな目をしても無駄だ、あまり聞き分けが悪いと…」



斑鳩先生は溜め息混じりに言いながらスリッパを取り出し…。


-スパパァン-


「痛゛ぇ!?」

「痛゛ぅ!?」


「勢気や大橋と同じ扱い方をするぞ?」


ハイテンションに踊っていた勢気と惇をスリッパで叩き、斑鳩先生は芙蓉を睨みながら言う。


「…じ…自重します」


「分かれば良い」


斑鳩先生の迫力に圧された芙蓉は縮まって言い、斑鳩先生は元の表情に戻る。


「先生ぇ!今日で何度目すか!?あんまり叩かれると馬鹿になるっしょっ!!?」


「今日は六回目だ、通算すれば後四回で三百回突破だな、だが安心しろ、お前は正真正銘の馬鹿だからこれ以上馬鹿になりっこない」


「酷ぇっ!?」



勢気は抗議するも、斑鳩先生に反論され、バッサリと言い切られる。


「い…言い切った、でも勢気なら納得かな?」


「だろう?」


傍らで斑鳩先生の言を聞いていた芙蓉は納得し、斑鳩先生は微笑む。


「敷島ぁ、お前ダチだろ!?ちったぁフォローしてくれよ!?」


「わわ!?近い!勢気近すぎ!」


勢気は暑苦しく芙蓉に迫り、芙蓉は勢気の近さに後退りする。


-ガリッ-


「あ…!?」


後退りした芙蓉が何かを踏んでバランスを崩す。


「敷島さん危なぁ…!」


-ダッ-


芙蓉がバランスを崩すや、惇は叫んで走り出す。


-スッ-


「…危ない」


「…あ、ありがとう」


暦が芙蓉を支え、芙蓉は礼を言う。


直後…


-ガッ-


「…んぉ!?」


-ドシャァッ-


惇は脱力して足がもつれ、派手に転ぶ。


「大丈夫か惇ぃ!?」


「多分…大丈夫…!」


勢気は転んだ惇を起こしながら言い、惇は親指を立てて言う。



-ザシッ-


「ふふ、裏日本へようこそ、表と陰からの同胞達」


廃墟の間から神威綾一が現れ、隣には刀を背負った加賀崎統弥とスナイパーライフルを担いでいるクナト・S・ヴァッセルが居る。


「何かゾロゾロキター!!!」


-スパァン-


「ぐおっ!?」


「喧しい」


「勢気だと良い音なるね」



勢気は綾一達を見て叫び、斑鳩先生にスリッパでど突かれ、芙蓉は半ば感心したように言う。



「遅かったな、綾一」


「「…(神威…綾一…)」」


光牙は綾一に言い、瞑緒、寧音、織兎、美結は綾一を見て少々表情を曇らせる。


「…ステルマリアさんと沢野さんに整備の手続きと報酬の支払いを優先したからね、例の賊の始末に手間取ったけど」


綾一は瞑緒達の視線を気にせずに言う。


「青い裏愚椎冴に乗っていた賊か…」


「なかなかの手練れだったけど、思ったよりスムーズに事が進んだよ」


綾一は微笑みながら言う。


「…裏日本にはそんなに賊が居るのですか…?」



瞑緒は光牙に聞く。


「…裏日本は賊と汚染獣で溢れかえっている、一日で二、三回出会しても珍しくはない」


光牙は当然の様な口調で言う。


「二回で済めばラッキーな方ですよね、この前なんか訓練中に何回も出くわして…」


-ズドドォン-


-カランカラン-


「…何処を撃たれたいのか言ってみろ、心臓か脳天か、オススメは脳天だがな」


-カチリ-


「ひ…!ひぇぇ…!」


-ダダダッ-


光牙は笑顔で冷たく言い放ち、綾乃の背後に居た賊徒は腰を抜かして逃げていく。


「…この通り、出歩くにも油断は禁物だ、何時何処で何に襲われるかわからんからな」



光牙は元の表情に戻して言う。


「すいません、助かりました…」


綾乃は光牙に礼を言う。


「…す…凄い…(…瞑夜姉さん、瞑瑠姉ぇ、俺達…とんでもない所へ来てしまったみたいです)」


「…(この神父…睨まれただけで背筋がゾッとしやがる…!)」


「…(神威綾一もだけど、この人もかなり危ない感じがする…!)」


瞑緒はひきつりながら呟き、織兎と美結は光牙の眼力に冷や汗を流す。


「ふふ、俺達はこうやって育ってきた、この程度は慣れたものさ」


-カラン-


綾一は微笑みながら言い、血の様なものが付いた鈍器を投げ捨てる。


「…(なななな何か血みたいなもん付いてたし!?)」



「…(浅野光牙に神威綾一…、やはりただ者ではありませんわね)」


綾乃は綾一が捨てた鈍器を見て冷や汗を流し、寧音は光牙達を見て冷たいものを感じ取る。


「…因みに言うと裏日本の学生の殆どは銃器やナイフを最低限携帯してある、何時でも戦える様にな」


光牙は周囲を警戒しながら言い、拳銃をしまう。


「…(俺達と同年代なのに…既にプロの域に入ってらっしゃる…)」


「…(成る程、この者達の戦闘力…、この環境ならば納得もいくな)」


黒田と斑鳩先生は威嚇と警戒を怠らない光牙達を見ながら思案する。


「学生達でもZW乗りやMF乗りが結構居るからな、中には賊やレジスタンス、俺達みたいにどこかの軍に属していたりする奴らも居るから油断出来ないぜ」


クナトは道行く女の子達を見ながら言う。


「ある意味じゃ、学園や軍事施設は安全地帯かも知れねえな」


統弥は腕組みをして周囲を威嚇しながら言う。


「だぁぁぁ、腹減ってきたぜ、何か食いにいかね?」


「栗坂…」


-グゥゥゥゥ-


「「………」」


勢気は空腹を訴え、斑鳩先生は勢気に何か言いかけるが、空腹の音が鳴った為に黙る。


「ふ…どうも、空腹だと話が辛気臭くなってきていかんな」


「さっきまで化け物どもと戦ってし、腹減ったのも忘れてたぜ」


勢気の訴えを聞くや、光牙とクナトは頭を切り替えて言う。


「…そうだな、立ち話もなんだ、俺達の行き着けの店で飯でも食べながら話そうか」


「おし!飯飯!」


「………」


綾一は微笑んで言うや皆は賛成し、移動を開始する。



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