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【あとがき】


先日、三重県の伊勢・志摩へ旅行に行きまして、この地を舞台に小説を書いてみたいというのと、トモエに異世界でのお姫さまの救出劇をやらせてみたい! という、ふたつの思いをコンセプトにした本作。まあ、最初は軽いノリで始めたんですが、終わってみたら長っ! 書いても書いても話が進まず、文章はどんどん長くなり、予定の倍ほどの量になってしまいました。もっと簡潔な文章にしなければとか、相変わらず設定盛りすぎだとか (これでも少し削ったんですが) 、反省点は残りましたが、まあ個人的には楽しく書けました。


ディタやソーホーといった、異世界での登場人物は、分かる人には分かるとは思いますが、実はすべて元ネタがあります。あまり褒められたやり方ではないのは分かっていて、名称を変えようかとも思いましたが、キャラクターのイメージがその名前に定着してしまっていたので、あえてそのまま使うことにしました。多くの著作物で、これと同じようなことをしている例は多数あり、ぶっちゃけ僕自身「まー趣味で書いてるんだし、いいじゃん!」という甘えがあったのは事実です。ですが、もし怒られたら、素直に謝りたいと思います。というより、今謝っておきます。ごめんなさい。


また、今回のテーマは、「異世界での経験からトモエが大切なことに気づいてゆく」というものでした。中でも主軸となったのは、星夜とトモエとの関係です。星夜の抱えているものについては、描くことで物語を重苦しいものにしてしまっているかも知れません。また、そのようなものをファンタジーという枠組みで扱っている分、誤解や偏見を招くおそれもあると思います。僕自身、不勉強なところがあるのも否めませんので、もし気になった方はご指摘いただけると幸いです。ただし、偏見や差別を助長するつもりはないということはご理解ください。


それはそうと、次何書こうかな~、というところなんですが、平沢 星夜について詳しく紹介するのを忘れていたので、そのあたりを書いていこうかな、と思っています。時系列的には、トモエが魔法少女として活躍するより前の話です。実はこの『ユメ見る魔法少女』シリーズには、前日譚というべきものが存在しており、ただそれが僕の頭の中でぼんやりと展開しているだけで、未だに作品という形になっていないだけなのです。実際、この作品はその前日譚が土台になっているので、それを読んでからでないと、内容があまりよく分からなかったりするのですが――。不親切すぎるだろ! というお叱りを受けるのは重々承知していますので、今、ひっそりとその前日譚といえる物語を作成している最中です。またぶらっと掲載するかと思いますので、その際は応援いただければ幸いです。


とにかく、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。


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