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(プロローグ)


 ある世界に、レイシー王国という国があり、そこにはディタというとても美しいお姫さまがおりました。また、お隣のオレジン王国には、ソーホーという王子さまがいました。ふたりは幼馴染で、また密かに愛し合っておりました。いつか結婚して幸せに暮らそうと、ふたりは固く約束していました。


 しかし、そんなふたりを悲劇が襲います。


 地下に帝国を築いていた、魔界帝国の王・スミノフが、地上へ進出すべく、レイシー王国へと侵攻してきたのです。


「おとなしく国を受け渡せ。さもなくば酷い目に遭うぞ!」


 スミノフは云いました。レイシー王国の王、パライソはその申し出を断りました。すると、スミノフはたいそう怒って暴れ出し、その上ディタをさらって氷の中に閉じ込めてしまったのです。


「ディタを返してほしくば、レイシー王国を明け渡せ!」


 スミノフはそう脅しました。


 ソーホーはすぐにでもディタを奪い返しに行こうとしました。けれども、今の自分の力では、とうてい敵う相手ではありません。なぜなら、スミノフ一派には、とても強い手下がたくさんいるのです。しかも、魔界王国に行くには、魔界へとつながる鍵が必要となり、鍵を手に入れるには、恐ろしい魔女・アマレットの住むディサローノの森で、鍵の門番・アブソルートを倒さなければならないのです。


 ソーホーは自分の非力を嘆きました。彼の胸は、愛する人を助けたくても助けられない歯痒さと悔しさでいっぱいになりました。そして、心の底から祈りました。スミノフたちを倒し、ディタを助け出すことのできる救世主が現れることを――。


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