ご満悦な尻尾
バイクを購入してから1ヶ月後。
必要書類類も送ってベストバイクショップ店からの連絡をワクワクしながら待っていた。
そしてとうとうバイクの点検、ナンバープレートの取得もすんで納車が出来ると連絡が来た!
新車だと納車までに3ヶ月とか人気のバイクなら1年は待つ場合があるらしいけど、僕のは中古で全然走ってないレブルだったから1ヶ月で納車日を迎えれたらしい。
僕は急いでベストバイクショップ店へ納車希望日の連絡を入れた。
空
『今回はありがとうございます。
納車日なんですけどオットーブレの3日11時半頃にお願いしたいです。』
ベストバイクショップ 鴉ノ島 道の前店
『ご連絡有難うございます。
ご希望納車日はオットーブレの3日11時半ですね、3日の11時半でしたら他のお客様のご予約も有りませんので問題ございません。
スタッフ一同心よりご来店お待ちしております。』
あぁ…ワクワクドキドキする!
僕のバイクが、僕の『レブル250』が来月の頭に納車される!
尻尾が止まらない、止まるはずがないよ!
だって僕のコボルト生初の納車なんだよ、男の階段を一歩上ったって思ってもいいぐらいだよね!
いやいや待て僕。
この状態で1階に行ったら父さんや母さん、ましてや廊下で妹とすれ違ったら浮かれ過ぎって馬鹿にされちゃう。
一度自分の部屋の中で深く深呼吸〜…
一旦落ち着きを取り戻して、わざわざ休みの日にバイクショップまで着いて来てくれた父さんに報告しに1階のリビングへと降りて行った。
「父さん、バイクの納車日決まったよ!」
あぁ〜やっぱり駄目だ、口に出して言うと尻尾が自動運転を始めちゃった。
リビングでは父さんと母さんも一緒にテレビを見ていたけどどうやら脅かしてしまったらしい。
「なに!?ビックリしたじゃないの空!」
「あ、ごめん母さん。でもバイクの納車日が決まったのを父さんに報告したくて!」
「それは別に構わないけど、そんな騒がないで!」
母さんもゴールデン・レトリバー族なんだけど、すっごく気が強くて中身はオーバーコートの強いジャーマン・シェパード族なんじゃないかって思うぐらいゴールデン離れしてる。
「まぁまぁ、仕方ないさ母さん。空が楽しみにしてた事なんだから」
父さんが弁護に入ってくれて母さんは『もぉ』と一言残してまたテレビをまた見始めた。
「ごめん。ありがとう父さん」
多分怒ってはいないと思うけど、母さんは怒らせると数日引っ張るからな…
「いいさ。それより楽しみだな納車」
「そお!それでさぁ、当日父さんも一緒に来ない?」
「父さんも行っていいの?じゃあお言葉に甘えて空のハレ舞台を見させてもらいに行っちゃおっかな♪」
父さんは笑顔で、ご満悦に尻尾を振っている。
んん〜でも申し訳ない父さん。
言い方がキモい…は口に出さずに心に閉まっておこう。
はぁ…親の心子知らずだけど、親の尻尾素直に揺れるだね。
continue…




