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第六話:闇の噂と近づく絆

*聖桜学園の裏庭、夕暮れの桜並木が風に揺れる。美桜は、F級魔法の底辺悪役令嬢として、闘技場の勝利の余韻に浸りつつ、仲間たちと穏やかな時間を過ごす。乙女ゲーム『聖桜の運命』の破滅フラグを回避し、魔神レベルの力「桜神滅華」を隠す日々。過去の恋人・悠斗のトラウマで恋愛を拒否するが、堅物騎士・怜との距離が縮まり、心が揺れる。学園では美桜の「闇魔法の魔女」噂が広がる。*


**美桜**(心の中で、桜の木を見上げ):闘技場の試練、勝ててよかったけど…S級の秘密、もしバレたらどうしよう。怜さんのそばにいると、なんだか安心する…でも、このドキドキ、な、なんなの!?


*裏庭のベンチで、F級チーム(美桜、怜、花音、拓斗、凛)が集まる。花音が手作りのお菓子を配り、拓斗が陽気に騒ぐ。*


**花音**(ニコニコ、お菓子を差し出し):美桜ちゃん、怜さん、はい、どうぞ! 試練の後だから、甘いお菓子で癒されてね!


**拓斗**(口いっぱいに頬張り、ニヤニヤ):花音、めっちゃ美味い! 美桜、怜とイチャイチャしてないで、俺の食べっぷり見てよ!


**凛**(クールに睨み):拓斗、騒がしいわ。美桜、闘技場の噂、かなり広まってる。S級の光莉たちが何か企んでるわよ。


**怜**(剣を磨きつつ、真剣):美桜、妙な噂が流れてる。お前の力、闇魔法だって騒がれてるぞ。


**美桜**(微笑んで、心の中で):闇魔法だなんて…! 私の「桜神滅華」はただの強い力なのに。怜さんが心配してくれるの、なんだか…胸がキュンとするけど、だ、ダメよね!


*怜が美桜に目を向け、堅物な顔が一瞬優しくなる。美桜、ドキッとして頬を染め、目を逸らす。そこへ、S級の葵と翔が現れ、ニヤニヤと近づく。*


**葵**(髪を払い、嘲る):美桜、F級のくせに調子に乗ってるわね。闇魔法の魔女が、怜をたぶらかして仲間ごっこ? 恥ずかしいわ。


**翔**(腕組み、続ける):お前の愛も絆も、全部価値ないよ。弱い仲間なんて、ゴミ箱に捨てちまえ。


**美桜**(ピクッと反応、心の中で):価値ない…? 悠斗さんの「ずっと一緒だよ」って笑顔、仲間との時間、全部私の宝よ! こんな人たち…絶対に粉々にしてやる!


*桜の花びらが裏庭に舞い、「桜神滅華」が発動。レベル1000の魔神級魔法が地面を震わせ、桜色の閃光が葵と翔を桜の木に叩きつける。枝がバキバキ折れ、葉が嵐のように舞う。*


**葵**(悲鳴、這う):やめて! 何!? この力、ほんとに魔女じゃない!


**翔**(震え、叫ぶ):F級がこんな力!? 化け物、化け物だ!


*怜が美桜の腕をそっと掴み、閃光を止める。*


**怜**(静かに、鋭く):美桜、力を抑えろ。お前の絆は本物だ。こいつらの言葉、ゴミ以下だ。


**美桜**(息を整え、心の中で):怜さん…いつも助けてくれる。腕、あったかくて…友達のはずなのに、このドキドキ、どうしたらいいの!?


*「桜神滅華」が収まり、仲間たちが美桜を囲む。*


**花音**(涙目、抱きつき):美桜ちゃん、怖かったけど…すっごくかっこよかった! いつも守ってくれて、ありがとう!


**拓斗**(笑い、拳を突き上げ):美桜、すげえぜ! けど、桜の木ボロボロ! 学園にバレたらやばいって!


**凛**(冷静、ニヤリ):美桜、力の制御考えなさい。けど…葵たちのビビった顔、最高だったわ。


*美桜、仲間たちの笑顔にホッとしつつ、怜の視線に心がざわつく。*


**美桜**(心の中で、桜の木を見上げ):怜さんの言葉、いつも胸をぎゅっとする…。恋愛なんてダメって思ってるのに、この気持ち、抑えられないよ…。でも、闇魔法の噂、どこまで広がるの…?


*怜が美桜に近づき、落ちた桜の葉を拾って渡す。*


**怜**(静かに、微笑み):美桜、お前の力は特別だ。闇魔法の噂、俺が調べる。何か隠してるなら、俺に話してくれ。


**美桜**(照れ、葉を握り):怜さん、急にそんな真剣に言わないで…! 私、ただのF級なのに…でも、ありがとう。


*夕暮れの桜並木の中、仲間たちと笑い合う美桜。怜の真っ直ぐな視線に「恋愛拒否」の壁がさらに揺らぐ。学園では「闇魔法の魔女」の噂が過熱し、光莉と蒼真が新たな試練を仕掛ける気配が漂う。*

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