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第75話 凧揚げ

 いよいよ、お二人の結婚式当日。


 式前に、主役の二人とともにふたたび鬼岳を訪れた。そこには子どもたちがいて、凧揚げをしていた。

 先生がお知り合いの方のところへ行き、先輩と私を紹介する。地元の方々は私まで歓迎してくださった。自慢ではないが子どもたちからは先生よりも人気で、バラモン凧を揚げながら一緒に駆け回った。


 その後、式場入り。

 それぞれご両親が来られ、先輩のお父様も写真の中で微笑んでいる。

 そして、実は初めてお会いする早矢香さんご夫妻。小説にも登場してもらったから勝手に親近感が湧いているが、今日が初対面だった。


 先ほどたくさんお話させてもらったが、想像していた以上に優しい方々だった。連載も、ずっと読んで応援くれていたみたい。

 そして何より、お互い別々のところで、別々のやり方で二人のことを見守っていたと思うと変な感覚だ。


 今日という晴れ舞台に、この12、3年間二人を応援してきた面々が集ったのは必然だろう。

 意図せずお二人の再会のきっかけを作り小説まで書かせてもらった私。

 陰で唯一相談に乗り続け2回目の再会の場を作った早矢香さん。

 先生の心を繋ぎ止めた先輩のお母さん。

 そして、内心は思うところがたくさんあっただろうけど先生には何も言わず見守ってこられたご両親。


 先生のご両親にも今回初めてお会いしたけどとても穏やかなお二人で、先生はご両親のいいところを色濃く受け継がれているんだなと思った。


 二人の再会を阻むスキャンダルを起こした星加先輩はというと……もう復帰もされて、たまにテレビでお見かけする。ちなみに再婚もされたようだ。



 さぁ、主役の登場だ。

 ウェディングフォトはドレスでも撮られたみたいだが、式は和装にて執り行われる。ドレスは先生の希望だと知って、ちょっとおもしろかった。

 個人的には、二人とも和服がとてもよく似合うから神前式には大賛成だ。目の前に、贔屓目無しで世界一の夫婦が立っている。えも言われるほどに美しい式だった。


 ご両親は部屋に戻られ、式後は3組の夫婦で二次会みたいな感じになった。長い長い1日だった。

 披露宴はなかったのでその代わりなのか何となくの流れで、それぞれが一言ずつ新婚の2人にメッセージを言う感じになった。


 最後は早矢香さんの番。


「夕さん、えりか、ご結婚本当におめでとう。心労で寿命が縮まった分、長生きできるように死ぬまで恩返しを要求します。


 よくよく考えたら女優さん二人に囲まれてるってすごい状況だと思うので、愛弓さんもあとでサインください。」


 その後、本当にサインさせられたことは、言うまでもない。

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