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明日は檜になろう  作者: 夜空雷流
第二章
42/125

VS信号機


 なんだか気付かない内に二回戦は終わっていた。このまま三回戦も気付かない内に終わってくれないだろうか??

 ……そんな地雷の願いも、打ち砕かれる事になった。


「では、最終戦!! ファイナルラウンドです!!」


 床が開いてモンスターが出てきた。地雷は目を疑った。


「えっ……でかい竜が三体もいるんですけど??」


 思わず、司会のお姉さんに叫んだ。


「すみません!! 司会のお姉さん!! 竜が三体いるんですけど手違いじゃないんですか??」


 司会のお姉さんは地雷に言った。


「手違いではありません!! 冒険者のレベルにより、難易度レベルを調整させて頂いております!!」


 な、な、な、なんだってぇええ〜〜〜!?地雷のレベルは初心者レベルなんですけど!?!?

 いくら他がハイスペック冒険者でも、回復役がヤバかったらソッコー棺桶なんだが……。


「ではっ!! 始めっ!!」


 地雷の考えがまとまる前に、戦いが始まった。これはもう……腹をくくってやるしかない!!

 敵は赤、青、黄色の竜三体だった。黄色の竜だけ、居眠りをしていたのが救いだ!!


「ちっくしょおぉおー!! 来いっ!! 信号機!!」


「信号機??」


 ぽたんちゃんに突っ込まれる。そして、赤い竜も地雷に突っ込んで来た!!赤信号は止まれのはずなのに、一番最初に突っ込んで来るなんて……。


「くっ……。この世界の赤信号は進めなのか!?」


「そんな訳あるか!!」


 ぽたんちゃんに再度、突っ込まれる!!そして、青い竜も突っ込んで来る!!飛竜も急に止まれない!?

 なぜ……地雷を集中攻撃なんだ??

 

「赤い竜から倒します! 何とか持ち堪えて下さい!」


 ライルンが何か叫んでたけど、こっちはテンパってしまって必死だ!!黄色の竜も起きてきて、やっぱり地雷に向かって来る……黄色だけに、要注意だ!!


「わぁ!! モテモテですね!!」


 呑気にラスボスが笑いながら冗談をかましていた。アホかっ!!モンスターに来られたって嬉しくないわっ!!

 あぁ……。もう、無理……。マジで死ぬ……。

 頭の中に走馬灯が流れていく。そるとちゃんがお姉ちゃんで、ライルンが弟で、チムリがお父さん……。そんな家族だったらいいなぁ〜……。助けて!!お父さん!!


「チムリの心ぉおお!!」


 地雷は数珠を掲げて叫んだ!!すると、空気イスのポーズでサンドウィッチを頬張ろうとするチムリが現れた!!


「!!?……グハッ!!」


 竜三体の攻撃をモロにくらい、口から血を出した。チムリの大好物のサンドウィッチがみるみる赤く染まっていく……。


「サンドウィッチが! サンドウィッチが!!」


 ライルンが心配そうに叫んでいる。チムリは口から血を流しながら消えていった。向こうの世界に帰ったら、おぞましい光景になっているかもしれない。

 チムリが守ってくれた間に、地雷は体勢を整えた。

 これなら……イケる!!


「ありがとう!! チムリ!!」


 もういないチムリに感謝をして、地雷は回復を続けた。

その後も地雷は順調に回復を続け、ピンチになったらチムリを呼んだ。


「チムリの心ぉおお!!」


 爆睡しているチムリが現れた。寝ているのでそのまま身体が傾いていく……床に倒れる前に敵の攻撃が直撃する。


「……グハッ!!」


 瞳を閉じていたチムリが目を開けたと思ったら、白目になっていた。口と鼻から血が吹き出す!!そのまま、もとの世界に帰還していった。向こうの世界で、寝ているというか、力尽きているかも知れない……。


「赤い竜……倒しましたよ!! 後、二体です!!」


 ライルンの状況報告が響く!!ここまできたら……勝ちたい!!うまくいけば倒せる!!

 お願い!!チムリ!!力を貸して……あと少しなの!!


「チムリの心ぉおおお!!」


「……えっ?」


 そこには一糸まとわぬチムリが現れた。もしかしたら風呂だったのかもしれない。ぽたんちゃんと一緒にチムリを見つめる。観客もガン見だ。


「……」


「……エクスカリバー??」


 チムリのエクスカリバーを見てしまった。大きさについては触れないでおこうと思う。


「うぉおおおお〜〜〜!!!」


 ライルンが叫びながらチムリに向かう。哀れに思ったのか、チムリのエクスカリバーを全力で隠した!!そして仲良く、敵の攻撃を二人で受けた。


「グハッ!!」


「グハッ!!」


 かけ声も仲良くハモっていた。チムリは、全身血まみれになって消えていった。今頃向こうの世界は、血の惨劇になっているかも知れない。


「なんて美しい友情なんだ……」


「死神……いい奴だな」


「やっぱり死神が一番かっこいい!!」


 観客席からライルンの事を褒める声がちらほら聞こえてきた。男の人で泣いている人もいる。チムリのエクスカリバーのかいもあり、ライルンの株もうなぎのぼりになっていた様だ。


「……はぁ」


 額に手をあてながら、そるとちゃんはうなだれながらつぶやいた。


「チムリ……かわいそうに」


 

 みんなの活躍もあり、無事、竜三体を倒す事に成功出来た。地雷が回復役をやって、三回連続で勝ち進められたのはほぼ奇跡に近い。


「勝者! 死神!!」


 司会のお姉さんが叫んで、勝利が確定になると、地雷はその場に座り込んでつぶやいた。


「やっ、やっと終わった〜……」


読んで頂いてありがとうございます!!楽しい作品になるよう頑張っています!!良かったら、評価とブックマークよろしくお願いします!

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