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毎朝

私の人生ってこれでいいんだろうか・・・?


朝の7時27分、カーテンの隙間から朝日が漏れ出てる。

隙間から漏れてる光は達也の目ん玉にぶち当たっている。


なんていうか、すごくブサイク。



眩しそうにしてるのに、起きようとしないその精神力に感心する。

さすがクソフリーター兼クソギタリスト。



ブサイクな寝顔を眺めていたら3分があっという間に過ぎて7時30分を知らせるアラームが鳴った。


シングルベットは2人で寝るには狭い。


狭すぎて肩が凝るし、疲れが取れた気がしない。


寝る時はほぼタコのように体も足も絡め合って寝る。


絡まった体と足を乱暴に解き、起き上がった。


起き上がった時、達也がうーんと居心地悪そうにうなっていた。


私は寝ている人が起きないように静かに出ていくほど優しくないので気にせずベッドから出た。


洗面所に向かった。


冷たい水で顔を洗う。


しなびれたタオルで顔を拭く。


そして鏡を見る。


あと数日で私は30歳になる。


ここ数日は毎朝鏡を見るたびにもうすぐ30歳になるんだと考える。


でもすぐに朝の支度に追われて考えるのをやめる。


私は朝ご飯は食べない。


家を出る前に水をコップ2杯一気に飲んで、会社へ向かう。



いってきますも、いってらっしゃいも、キスもハグもない。


別にそれでいい。


駅まで徒歩15分。


会社まで電車で1時間。


乗り換えは1回。



好きな曲を聞きながら駅に向かう。


好きな曲は鬼リピートして聞く。


曲を聞きながら頭の中でPVを作るのが趣味。


そんな事してるとすぐに駅につく。



電車の中は混雑している。


でも好きな曲とPVの妄想で1時間はあっという間だから苦痛じゃない。



私が会社の最寄り駅に着く頃、達也からメッセージが来る。


「今起きた」


私はそれには返事は返さない。


会社についたら18時30分まできっちり仕事をする。


しがないOLには残業なんてない。


これが私の毎朝。


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