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プロローグ
家族とは、冒険の足かせになるものだと思っていた。
私の人生の主人公は私で、私が母親という役割を選び取ったのだから、それ以外の物語は諦めなければいけないのだと。
だれかにそういわれたことがあっただろうか。あるいは、見聞きし経験してきたなにかしらが、私にそう信じさせたのかも知れない。それはおそらく悪意というわけではない。
だけれど、ふとした瞬間に気づく。家族が私を家に縛り付けているのではなく、私が家族を家に縛りつけていたのではないかと。
家族とは、冒険の足かせになるものだと思っていた。
私の人生の主人公は私で、私が母親という役割を選び取ったのだから、それ以外の物語は諦めなければいけないのだと。
だれかにそういわれたことがあっただろうか。あるいは、見聞きし経験してきたなにかしらが、私にそう信じさせたのかも知れない。それはおそらく悪意というわけではない。
だけれど、ふとした瞬間に気づく。家族が私を家に縛り付けているのではなく、私が家族を家に縛りつけていたのではないかと。