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【白銀の黒帝:4】精霊と無能者  作者: 八木恵
5章:学園都市編
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弟子たち 進級初日 後編

リオンとレイモンドは、クリスの部屋で食事を食べながら専攻と選択科目について話しあっている。


「カーティスが竜騎士で、トラヴァースが高ランク冒険者か。 まず、前期までは、精霊魔法は学科と実技がある。 必須だが、残念ながら去年同様うけられない。 が、去年と同様で、精霊実技な、魔法実技でもあるから、特例で試験のみ受けられる事になった。 前期のテストまで中級レベルの攻撃と防御ができればいい。 独学だが、大丈夫だなよな?」と聞かれ、2人とも頷く。


クリスが続ける。

「学科は一般教科に加え『魔物生物学』が追加でこれが必須だ。 んで、選択でお前達には『魔方陣基礎』を選んでほしい。 取れない精霊魔法学の代替だとおもってくれ。 難しくて選択する生徒は少ないがな。 ただ、竜騎士専攻は必須になるからカーティスはとらないといけない。 


次、実技な。 カーティスは、『剣術3』と『体術3』と『槍術2』をとれ。 本来2でいいが、竜騎士専攻について周りを説得させるためだ。 あとひとつ『弓術』か『銃術』をとってくれ」


「『銃術』でお願いします。」と返事をする。


「よし、これでカーティスはこれで決まりな。 言っておくが全て高成績をとったとしても竜騎士への道は厳しい。 だが、是非頑張ってくれ」というクリスに、リオンは「はい」と力強くいう。


それを聞いて、満足したクリスは笑顔で答えて、一息いれるため紅茶をのむのだった。


「次はトラヴァースだな。 カーティスほどではないが、『剣術3』『体術3』んで、お前は去年『銃術』とってるな。 んじゃ『銃術』でいい。 あとこのリストの中で使えるのあるか?」といわれ、リストをみて『短剣、ナイフ』があったのでレイモンドはそれを選ぶのだった。


「へー、男子で珍しいな」といわれ、「身長伸びましたけど、それでも小柄なんで、それに子供の時はもっと小さかったから師匠達に短剣と投げナイフ学んだんです。」と頬を掻きながらいうレイモンド。


「お前らの師匠って食堂の兄ちゃんなんだろ、なんで武器とか使えんだ?」と聞かれ、リオンが苦笑いしながら「師匠達、食堂は趣味というか道楽なんですよ。 師匠の本業は魔術師で、本人いわくちーっと戦闘もできるっていってます。 はは」という。 レイモンドの心では、ちーとのレベルが違いが凄すぎるがとごちるのだった。


「なるほど、だからお前ら魔術だったんだな。」と納得しているクリスである。


クリスが選択科目やらでスケジュールを組んでいく。 すると、金曜の午後が空いてるのである。


「金曜日の午後は、ギルドに行って依頼を受ける日だ。 パーティー組んでいってもいいし、お前らはギルドランクBだから単独でも2人でうけてもいい。 ランクAになるのもいいかもな。 難しいかもしんねーが」と説明するのだった。


「そういや、クリス先生ってなんで俺らにそんなに親身なんすか?」

「俺、実は下級精霊でかつ聖なんだ。 が、どーしても冒険者になりたくってな、頑張ってなって、ランクSまでなった。 んで今は先生してんだが、お前らみてんと応援したくってな。」と頬を掻きながらいう。 「誰にもいうんじゃねーぞ」と口止めされ、なごやかな雰囲気のままお昼の時間が過ぎていった。


こうして、リオンとレイモンドの学園生活2年目が始まる。 尚、バード達は寮生活である。


その頃、お留守番のベルゼとノトスは訓練場でカールにここの世界の常識を叩きこまれていた。 ついでに人語を覚えさせられているのであった。  


また、シュンは首輪を改良して、シュン達以外はベルゼとノトスの姿が小型時は見えないようにした。 使い魔がいないため、他の人間には見えないようにする必要があったからだ。


放課後帰宅したリオンとレイモンドは、魔術の特訓がメインとなる。

リオンはベルゼと契約し光と水が使えるようになり、回復、結界、浄化をベルゼとともに学ぶ。 リオンの最後の武器銃も解放されたため射撃場での訓練もはじまる。


レイモンドはノトスと契約したことで風が使えるようになったため、空歩、簡単な飛行、風の操作等を学ぶ。 レイモンドの場合、リオンが風使いであり、ノトスも風使いだ。 彼らからも学んでいる。 その他、空間把握など次元系強化に時間を使う日々を過ごす。


シュンとの模擬戦は、水曜となり放課後2人と2匹同時で対戦していく。 シュンは相変わらず武器無し、身体強化無しでの戦いだが、ボコボコになる2人と2匹であった。

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