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【白銀の黒帝:4】精霊と無能者  作者: 八木恵
4章:迷宮都市編
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迷宮都市での日々③

迷宮都市に来て1年が過ぎ、リオンもレイモンドも14歳となっていた。 


彼らのギルドランクはCになり、2人でダンジョンに通うも未だ初級ダンジョンだ。 

というのも最終ボスであるケルベロスに何度も敗れているのである。 気分転換に中級も行くが、ケルベロスが攻略出来るまでは20階層までとしている。

ダンジョンばかりでもというのもあり、たまにシュンが魔物討伐に連れていく。 

ワイバーン、オーク、ウルフの群れに放りこむのだ。 といっても50前後といった数で、シュンとしたらかなり少なめである。 もっと多めにしようと思ったが、カールにまたも止められてしまった。


既に成長期にはいっている子供達。 それをみて俺がポツリという。

「なぁ、リン、俺ってやっぱ身長ちいさかったんだな。 リオンなんて、俺より既に高けぇーし、レイは170cmだろ」と子供達はあえてこの言葉に何もいわずいる。「身長なんて人それぞれですからね。」というのはカールだった。


「そうなんだが、ちょうどガキ共の年齢と時、リンよりも身長がちょっと低くてよ、どうしたら身長のびんのかなぁって考えていたなって思い出してただけだ」というと俺に、「シュン、その話はしないほうがいい」とリンと言われた。

 リオンとレイモンドは聞きたそうだったが、俺としても「そうか? まぁたいした話じゃねぇーしな。 俺は、リンより身長高ければよかった話だったしな」と言って終わるのだった。


◇◇◇

そして、14歳になった子供達、ある問題が発生する。


1年半以上も迷宮都市に住んでいると、リオンとレイモンドにお使いを頼んだり、彼らも2人で街に出る事もある。 シュンの魔道具のおかげで、変に絡まれる事もなく過ごしていた。 同年代の知り合いはいないが、食堂、カフェの客に声をかけられる事もしばしばある。 なかには、シュン、カール目当てもおり、リン以外の女性と話した事があまりない2人はどう対応するべきかなど困るのであった。 そのため、女嫌いのシュンには相談できず、カールに相談する事にすることにした。


「カール先生、女性に興味があるんだけど、どう接したらいいかわからないんだ」というリオンに、レイモンドも「リンさん以外とは、話した事なくって。。 師匠 女嫌いですし。」という。 

「そんな年齢ですか。 誰か好きな子とかいるんですか?」


「そもそも話する事がほどんどないから、好きとかわかんないっす。 なんか、身体が変っていうか」ともごもごいうリオンに、「僕もです」と顔を恥ずかしそうに赤からめるレイモンド。

 

その様子をみたカールは、悩みながら「そういうのは慣れなんですが、ここの環境ではね。 お時間をいただくかもしれませんが、考えてみます」と子供達2人に返事をするのだった。

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