迷宮都市での日々②
俺とリンが迷宮都市の食堂に戻ると、なぜか3人の様子が暗い。
仕方なく俺がタバコを加えながら、食堂のテーブル席に座っている彼らに声をかけるのだった。
「てめぇーら、何してんだ?」
「師匠が帰ってきった♪ 師匠のごはんがたべれるー」とリオンがいい、「師匠の料理ががたべたいー」とレイモンドがいうと、「ええ、やっとです」というカール。
「何をお前ら言ってるんだ? 何度もいねぇー事あっただろ。 それに俺らが来る前は3人で暮らしてたんだしよ。」と俺がいいながら、周りを見渡した後、「ち、掃除もいまいちだな」と舌打ちをした。
ちょっと不在で、隅にホコリがたまっている。
カール曰く、俺が来るまでは料理はカールがしており、味は普通だった。 俺が来てから、不在の時も作り置きがあったのでそれを食べていた。 しかし、今回は作り置きがなかったので、カール、リオン、レイモンドで料理をするものの、食べれるがまぁまぁで俺の料理の味に飢えていたとの事だ。 掃除は、ほどほどにっていうより何時も通りであるらしい。
「なんと言いますか、シュンさん、何気に主夫力が高いんですよ。」といわれ、「そう言えば、そうだな。洋裁とデザート以外はシュンがやる事がおおいな。」と納得するリン。
確かにそうだが、にしてもな。 俺は、しかたなーく、呆れながら、タバコをふかす。
「ようは、腹が減ったから飯くいてーって事だろ。 んで、何くいてぇーんだ!」
「「ハンバーグ」」と声をそろえていう子供達。
それを聞いて溜息をつきつつも、厨房に入り料理を作る俺であった。
その後、涙を流しながら「うまい」「うまい」と連呼する、リオンとレイモンド、そしてカールに対して、俺が「うるせぇー」とハリセンで叩くのは言うまでもない。




