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【白銀の黒帝:4】精霊と無能者  作者: 八木恵
4章:迷宮都市編
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迷宮都市での日々①

食堂のオープン日。


まだ、ランクDになっていないリオンとレイモンドは、食堂営業時間中はシュンがいくつかの魔術書や勉強を与え、ダンジョンに潜って学ばないといけない魔術を考え、自分で学ばせるのである。 既に、基礎は教えてあるので、あとは自分で考えさせる必要があるからだ。 シュンはもともと勉強は自分でするものと考えているし、彼らを鍛えてはいるが、死んでしまったらそれまでとも考えている。 自分の身は自分で守るべきとし、手出しや助けは基本しないのである。 本が欲しいのであれば言えともいってある。今のうちは、シュンが用意した彼らの部屋の間にある書庫兼勉強部屋にある本で足りているとシュンは思っていた。 実際は、多すぎなのであるが。。


食堂オープンに辺り、カールが商会や商業ギルド、近くの商店街に宣伝したものの、以前のように常連がいるわけでもないので、オープン初日の客入りはまばらだった。 来客した客は、お酒の味、料理に満足し、その上、格安の価格にさらに満足して帰っていく。 まずまずの出だしだ。 カールとリンの接客も久しぶりとは言え慣れたもんである。 それから、週一のカフェも始まりだすと、女性の口こみでカフの評判も徐々に広がっていくのである。


尚、月曜日はリオン、レイモンド含めて日課の訓練以外は完全休日とし、火曜日~木曜日にダンジョンに潜る。 日替わりで同行するが、木曜日は必ずシュンである。 金曜の午前が模擬戦である。 子供達にも念話を習得させていて、レイモンドには次元の派生である単独転移まで取得済みだ。


◇◇◇

迷宮都市に来て3か月が経過したころ、月曜に中庭でバーベキューをしている。


「師匠、合成魔術で氷を出しただけど、霜になっちゃうんだ。 何がおかしいいのかな?」と質問するレイモンド。 「そりゃ、お前、熱の温度の下げ値がたりねぇーからだ。 水は何度で氷になんだ? その出力をかえれみろ やってみ」とエールを飲んでタバコをふかしている俺がいうと、「あ、そうか。 こんな感じか。」というと、ポトと小粒の氷ができた。 俺がそれを見て「効率わりぃーな。 魔法陣だせ」といって、レイモンドの展開した魔法陣を見て修正していく。


一方、リオンはリンに風と闇の単独転移の方法を聞いている。 カールも同じなので、2人でロジックやイメージをリオンに説明している。 なんだかんだで、休日は魔術の話になるのであった。


◇◇◇

更に3か月が経過したころ、リオンとレイモンドのランクがDになり、階層も1日で20階層まで到達するようになった。 

マッピングと索敵で、最短距離を選び、なおかつほとんど走りっぱなしだ。 その時点で、俺はようやく階層転移魔法陣の使用を許可する。 


そしてその頃、俺とリンが不在の3週間の休業となる。 ダンジョンの同行はとりあえずカールにまかせ俺達はそのまま食堂から転移していった。 検問とか面倒だからだ。


休業の理由は、魔界と神獣竜界にいくためだ。 ちなみに、シュン達が神獣竜界で暮らすようになてから、深層の森と谷の間引きはシュンとリンがやっていた。 現在は、大魔王と元竜王がたまーに代行している。 アークも気分で対応している。


そして、ここは、神獣竜界にあるアークの家。

俺は、いつもの指定席で、エールを飲みながらタバコをふかしている。

「精霊はどうだ?」とエールを飲みながら聞かれ、「精霊魔法は直接みてないから、わかんねぇー。 ただ、闇っていうか邪が増えてるような気がすんだよな。 あそこのマナが薄くなってる感じだ。 浄化がされてないか、または、うまく循環してねーからじゃねぇーか。 駄女神が、気づけばいいんじゃねぇ。 俺は、今の所は傍観だ。」

「そりゃそうだ。 あっちの世界の問題はあっちが解決するべきだ。」といって、アークもエールを飲む。


その後は、子供達の話やら、いつもの魔術談義だ。

リンが起きたあとは、アーク農場の手伝いや、深層の森、谷にいったり、邪竜に会いにいったりとまったりとした日々を過ごす。


自分達のペースで人間社会で生活を送っているが、いろいろストレスはたまるシュン。 

アークの所や、神獣竜界、魔界で過ごす事で、ストレス解消をするのであるあった。

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