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【白銀の黒帝:4】精霊と無能者  作者: 八木恵
4章:迷宮都市編
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子供達とダンジョンへ

初めてリオンとレイモンドがダンジョンへ潜る日。 


リンとカールは食堂とカフェの準備をさせ、俺が子供達を連れていくことにした。 俺も含めて3人ともかなり軽装だが、一応冒険者っぽい恰好だ。私服で行こうとした俺だったが、カールにとめられて着替えた。 俺自身が戦うわけではないと文句だらだら言ったが、俺やリンに比べて1番常識人であるカールの意見を聞く事にした。


ダンジョンへの入口にある検問もすんなり通って、初級ダンジョンの入り口にはいりながら、俺は心の中で、まともに入り口から入るの初めてかも思っている。


はじめてのダンジョンでやや興奮気味のリオンとレイモンド。

「お前ら、魔武器の使用禁止な。 今持っている武器で十分だ。 あと、索敵は常時だぞ。 俺は全く手出ししねーから、自分らで進め。 レイ、空間把握でマッピングしろよ。 罠とかもあるらしいから」


子供達に指示をだして気合をいれさせた。 俺をあてにされたって、訓練にならんしな。

俺はさっそくタバコに火をつけて一服しつつ、ポーチを子供達に渡すのだった。

「あとこれやる。 口開けとくと、勝手に魔石とドロップアイテム回収してくれる」


「これって、魔石拾うのが面倒だがらで、師匠が作ったんすか?」と聞かれ、タバコをふかしている俺は、「その通り。 面倒だろ」というと、リオンとレイモンドは頷くのであった。


しかし、子供達の心の中では、相変わらずすごい魔道具作っているが、起点が面倒だからって。 師匠らしいって言えばそうなのだがと突っ込んでいるのであった。


『魔の森』での生活では、常に魔物を2人掛かりで討伐していた事もあってか、シュンが戦闘のたびに課題を与えるが、討伐じたいは問題なく進む。 子供たちにとって、初めてのダンジョンではあったが順調に進むのだった。 途中、シュンがわざとトラップを発動したりなど、危険回避をさせる。 なんとかギリギリで躱すリオンとレイモンド。 


しかし、まずい事があれば、シュンがハリセンで叩く。 その度に叩かれるリオンとレイモンドは、”そのハリセン、どこから出てくるんだよ!”と心の中でつっこむが、言葉にする事ができない。 なぜなら、その後が怖いからである。

あれよあれよで、5階層まで結局順調にす進み、今日は初めてという事で体験の意味もあり終了とした。


ギルドで魔石を売ると、ギルドカードに討伐記録が残るらしく子供達のランクはGからFになった。 

なお、受付は女性が多いため、用事がない限りはいりたくないシュンは、外でコーヒーを飲みながら待つのであった。


◇◇◇

それからは、ダンジョンには、シュン、リン、カールが交代で同行するが手は出さず子供達2人で攻略させる。 エリアボスは1人ずつ戦わせる。 基本は、武器と身体強化のみで、レイモンドのみ魔弾の使用を許可する。 ボス戦のみ魔術を許可する。 階層転移魔法陣は使わせず、常に1階層からだ。 帰還の時だけ、許可をするのだった。


もちろんまだまだ未熟な子供達だ。 怪我をする事もあるが、重症までいかず、その時はシュンまたはカールが回復させるのだった。

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