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【白銀の黒帝:4】精霊と無能者  作者: 八木恵
3章:魔の森編
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魔の森での本格的な修行

それからは、子供達リオンにレイモンドにとって、カールとの生活が天国と思えるほどの地獄の修行の日々が始まる。


魔術は魔術書が与えられ、他の科目も教科書と問題集を渡され、ひたすら1人で勉強させる。

しかも、訓練後の疲れた時間を勉強の時間とさせられる。


午前は、リオンまたはレイモンドのどちらかが、模擬線中は、もういっぽうは初級魔術の時間で、シュンとリンが交互に教える。 魔術のほうは、リンとカールが、リオンに風と闇を教える事が多く、シュンがレイモンドに、次元、魔弾、火、水を教える。

戦闘は、シュンカールがリオンに剣術、槍術を教え、リンが、レイモンドに銃と短剣、投げナイフなど教える。 体術は、双方が教えていく。 魔術制御を付けて、魔力コントロール、身体強化の鍛錬は毎日だ。 


午後は、魔物の討伐となる。

シュンが彼らに課題を与え、まずは適当な森で数十単位の魔物討伐を子供達にさせる。 

はじめ数百を相手にさせようと思ったシュンだが、カールに止められて諦めるのだった。

子供達がある程度のレベルの魔物の討伐が出来るようになると、『魔の森』の入口の魔物討伐を対象にさせる。 魔物討伐には、集団転移ができるシュンが常に同行し、リンとカールが交代でそれに同行する。 

討伐が終わると、討伐の反省という名目のシュンによるしごきが始まる。 そして、夕食後は就寝時間までひたすら勉強となる。


こんな鍛錬と勉強の日々が続き、シュンとリンが魔の森に来てからあっという間に1年が経過しようとしていた。


その間、シュンとリンは、半年に1度3週間不在になったり、たまに1週間不在になる。

カールも時より不在になるが、リオンとレイモンドはあえて不在の理由は聞かないでいた。


◇◇◇

ある日、とうとうリオンの腕輪が1個解放され、伸縮型の槍がでてきた。

レイモンドも似た時期に、魔銃が指輪から出てきたのであった。


それを見て「やっと、解放したな。」と俺がいって、リンとカールもうなずき笑うのであった。


そして、俺がいつもの指定席で座ったまま「これから1週間、魔武器の使い方の訓練したら、迷宮都市に引っ越すからな」とタバコを加えていう。


「迷宮都市って、師匠、俺身分証ないっす。」「僕も身分証ないっす。」というリオンとレイモンド。


そんな彼らに、カールが薄い緑色のギルドカード(仮カード)を渡すのだった。

そこには、リオン・カーティス ランクG 12歳、レイモンド・トラヴァース ランクG 12歳とそれぞれ記載されている。 カードを受けとった、子供達は呆けている。。


「そんな反応になっちゃいますよね。 私達、たまに交代で不在にしていたでしょ。 ギルドカードはシュンさんの伝手を使って作ってきました。 名字は適当に変えました」と微笑みながら優しい口調でいうカール。


子供達は嬉しいのだが、普通はステータスカードももたない人間にギルドカードという身分証の発行は不可能である。 そのため、簡単に用意してしまうシュン達3人に違和感を感じるが、やはり聞けないでいた。


シュンとリンは、王都のギルドに行き黒帝の縁者という事で、ギルドカードを自分達の分、カールとリオン、レイモンドの分を作らせていた。 ついでに、黒帝と暗殺者カードが今も使用可能かも確認して。。

その後、シュンは面倒にならないようにとギルドマスターの記憶も消したのであった。 その時、リンに、前もそうすればよかったのにと突っ込まれたのはいうまでもない。


補足だが、現在ギルドカードの色分けが細分化されており、薄い緑色が仮ギルドカード、水色が学生ギルドカード。

本カードのギルドカードは、ランクDまでが、白、ランクBまでが銅色、ランクAが銀色でS以上がゴールドで、Zがプラチナとなっている。 

黒帝カードは黒で、暗殺者カードは白銀で、プラチナや銀に近いが、色合いは異なるのであった。 

なお、シュン、リン、カールのギルドカードは、ランクAで、年齢は、シュンとリンは19歳で、カールは25歳にしている。


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