百五十六話 「結婚観」
あなたの結婚観は?
ねぇ、答えは一つだけなの?
背中を自分で押すことは身体の構造上どんなに頑張ってもできない。
できるならどんなにいいだろうか。
でも、そんなことより深刻な問題がある。
それは私たちにも関係している。
また、自分ではない他者が誰かの背中をそっと押そうとすると
なぜかするりとかわされる。
思いやりは、ビニール傘のようだ。
傘立てに忘れさられ、誰にも相手にされない。
自由に趣味を楽しみたい。
そもそもお金に余裕がない。
恋愛のすすめ方がわからない。
まるで豪雨のように言葉は勢いよく降り注いでくる。
最近の若者は結婚したくない人が多いらしい。
それも、一つの生き方の形だと思う。
でも、大人はそれに理解を示せない。
誰もが自分を中心に物事を判断するから。
多様性はどこなら見つけられますか?
若者の考えの背景には自信がもてないというものがある。
自分の背中を押せないし押されたくないのもそれがきっと関係している。
そもそも私たちの考え方も古いのかもしれない。
常に自分の行動に前向きになれないから自分の世界が壊れることを極度に恐れる。
他者が背中を押せるぐらい近づくことは若者にとっては
手を差し伸べているというよりも攻撃されているように感じるかもしれない。
思いやりも形は一つじゃない。
結婚よりも大切なものがあってもいい。
答えは、誰かを縛りつけるものではない。
でも、大人の考え方にも理解を示せることが本当の意味での多様性と言えるけどね。
お読み頂きありがとうございます。
ちなみに、話数が飛んでいたりするのは賞に選ばれたものを削除しているためです。