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祈り

作者: 雫

祈りをここに捧げます

小さいながら、ここで…


眼を閉じ、さまざまに浮かんでくる

自然の景色を眺め…


空…ずっと素直な色のままでいて下さい

今まで…私も含めて

たくさんの、数え切れない人たちが

あなたに癒されてきました


花…あなたは輝いていて下さい

小さく優しい姿に

だけど謙虚であり続ける、

その可憐さに

誰もが心和まされてきました


月…あなたは堂々としていましょう

あなたは夜の王さまなんです

三日月でも満月でも

昼間には決して目立とうとはしない、

だけど見守ってくれる

あなたはそんな光を持っています


星…真っ暗な私たちの足元に

一つだけでいいですから、光を見せて下さい

また、月を助けてあげて下さい

きっと人はあなた方のつながりを知ることで

光を見つけながら歩き続けることができますから



人…そして笑顔溢れる人たちよ

ずっと人を笑わせて歩いていって下さい

一度も笑ったことのない人さえ

顔に微笑みが浮かぶことでしょう


今泣いている人たちよ

笑うことなんて 毎日を過ごすことなんて

って幾度も思うけれど

早足で進もうとせず

ゆっくり…来て

あなたは今苦しいのですから。

だけど、大切なことが見つけられるはず…


優しさを人に注ぎ続ける人たち

あなたは休みましょう

私、あなたほどこなせなくても手伝い、するよ

あなたは苦しいと思ったことは今までない?

あるのに隠しているのなら辛いでしょう


小さな幸せを大きくしようとする人たち

すごいなって思う

なかなか難しいことだもの

人はそう思ってもやりづらいものだから

あなたの努力は誰にも負けやしません

必死になりすぎないで、とは思うけど

あなたはたぶん知っているんだよね、そのこと。


眼を開けた

たくさん、いっぱいの優しさを

掌の中で握りしめ

祈りを捧げる…


たくさんのひとの ものの

いいところを少しでも

知ることができますように


2008年9月に作り上げた作品。

高校の文化祭のときに発表した作品です。

どこかに保存しておきたくて今回記載。

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