雪
めっちゃ久しぶりですね。
夏なんで冬の話かきました。
涼んでください。
夜の景色が白くなった。
君が窓を開けた。
澄んだ空気が僕らを満たす。
雪の呼吸が僕らを包んだ。
僕らも負けじと息を吐く。
少し夜を白くして、ふと消えていった。
君ははにかみながら愛を語った。
そして口を噤んだ。
ほんの数秒、僅かに体温があがった。
また君がはにかみながら僕を見て言う。
それはありふれた言葉
けれど僕らには出来すぎた言葉。
だから僕も言い返す。
ありふれた言葉を。
僕らにはとても出来すぎた言葉を。
空を見上げると満点の星空。
君は星になりたいと言う。
ならば僕は空になろう。
君が思い切り輝けるよう、
僕はそれを包む夜空となろう。
僕は君を信じているから、
君は最後まで僕を信じて欲しい。
雪の呼吸が一層まして冷えてきた。
白色の夜が一層闇に染まってゆく。
僕らの世界が一層暗くなってゆく。