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「一階制圧完了っと。」


蓋を開けてみれば簡単過ぎるくらいに終わった。相手は銃の訓練のみをした戦闘の素人だったのだ。


「しかし、あと1人はめんどくさそうだな。」


管制室を制圧したと見られるこのテロの首謀者がまだ捕まえていなかった。


「とりあえず警察に電話してるならそっちに任せるか?けどこの感じ近くに居るしとっと捕まえるかな。」


バタン


「死ねえクソガキ!」


パァン


「制圧完了と。後は銃捨てとくか。」


こうしてテロリストは一人の少年によって壊滅させられた。



「ふう、慰謝料とかも無しではないが3万か株投資するには足りなさすぎるしpcの周辺機器を買おうかな。」


あれから一週間ニュースでは表沙汰にはせず警察が取り行ったことにしてある。いくら拳銃のプロクラスとはいえ高校生、子どもの悪影響なども踏まえてもみ消されていた。


ピンポーン


「アレ、なんか頼んだっけ?」


両親がどちらも海外出勤のため1人暮らしをしているためここに来るのは宅配便か幼馴染みくらいのもので幼馴染みはピンポンを押さずにそのまま合鍵で来る。そのため何か頼んだしか考えられないのだ。


「まあいいか。はいどちら様ですか。」


インターホン越しに訪ねてみるとカメラからはまあお綺麗なスーパープラチナブロンドのお姉さまがいるではありませんか。


『初めまして私アメリカ軍のソフィアと申します。』


「英語?まあいいか『えっとアメリカ軍の方が何故ここに後できれば証拠になるモノもしくは上司の方に在日アメリカ兵の元に電話をかけるので至急迅速に俺から電話が来ると言っておいて下さい。』


『あ、そうですね。ではそのように致しますので20分ほどお待ち下さい。』


在日アメリカ兵の電話番号を調べてかける準備をする彼女、ソフィアが本当の軍人か調べるためだ。


英語?オンラインやってるうちの覚えた。日本オタクの人も居たから互いに教え合ったら日常会話は問題ないくらいに上達したよ。


待つこと20分


『はい、準備が整いましたので確認の方をお願いします。』


「はいよっと。」


プルルルル


「はいこちら在日アメリカ軍の相談ダイヤルです。」


「はいこちら宮城県仙台市在住の東 トオルというものですがこちらにソフィアと名乗るアメリカ軍人が来ているのですが本人の言う通りアメリカ軍人で合っていますでしょうか。」


「はい間違いありません。彼女は階級軍曹のそちらに派遣した軍人です。」


「はい、ありがとうございます。では失礼します。」


「こちらこそお手数おかけしました。」


ガチャ


『一応あなたが本物ということが分かったので要件を聞きますので家にお入りください。』


『丁寧なお言葉でありがとうございます。』


ソフィアは玄関に入り靴のまま入ろうしたので慌てて止める。


『あ、申し訳ございません。日本では靴を脱ぐのでしたね。』


『今スリッパをお持ちしますので。』


『ありがとうございます。』


リビングにあげお湯を沸かし急須で茶を淹れる。


『これはこれはありがとうございます。』


『はい、それで今回の要件は何ですか。』


『実は先日の事件のことをアメリカの方でも把握しておりまして、貴方を米軍にスカウトさせていただきたいのですよ。』


『一般人をスカウトですか。』


『おっと話が急すぎましたね。実はプロゲーマーということも見込んでなんですよ。DVRMOOの覇者でもあるアズマさんにはアメリカ軍で国の威信を賭けたゲームをしてもらいたいのです。


『何故日本国籍の人を殺す覚悟も殺される覚悟もない俺が?」


『何も命を奪うものではありませんしアズマさんは日本国籍だけでなくアメリカ国籍もお持ちでしたので我々にとっても都合がよかったのですよ。』


『俺がアメリカ国籍を?』


『ご両親があなたをお産みになった時にアメリカでご出産なされているんです。アメリカの法律ですと出産された子供には両親の国籍とは別にアメリカの国籍を得ることができるんですよ。』


なるほど、それでスカウトか。


『それでどのようなゲームをするか聞いても?』


『申し訳ございません。守秘義務があるモノなので。』


『なら契約するとしたらどのような条件かだけ教えていただけますか。』


『はい、私どもアメリカ軍は貴方の望みを叶えられる範囲で全て叶えるつもりですよ。』


『はい?』


『あなたの望むもの全てです。ゲームの内容は守秘義務の範囲ではないのでお話ししますがそのゲームでは行われるのは戦争、それも全時代ごとの戦い方を用いてプレイヤーは変わらずにDVRMOOで行ってもらうのです。』


『なるへそ。剣で戦えってときもあれば銃で戦うってときもある。軍人は総合的なことやってるけど毎回変わってしまうからDVRMOOで全てを極めて覇者になった俺にやってほしいと。けれどそれだけじゃ足りなくないか?』


『実は生産も全て自分たちで行うのです。』


『生産。もしかして鉄からとか?』


『はい、時代の発展領域と共に変わっていきますが大まかにはその通りです。』


凄まじい大規模ゲームの予感がこの時俺の背筋を走っていた。


『その契約内容は親への了承を取ってからでよろしいでしょうか。』


『はいもちろんです。親御様にはこちらの方で既に話はしてありますの。今お電話いただいて大丈夫ですのでどうぞご相談ください。』


プルルルル


「もしもしトオルか。お前のところにも軍人の方が来たのか?」


「流石親父話が早いんだけど、どうすれば良いかな。」


「うーんこちらしてはお前の安全は保障すると言ってるしお前次第と言っては何だが高校生を満喫できるのも今のうちだし悩ましいよな。」


「ああ、それで親父たちに相談しようと思ったんだけど。」


「うーん、お前の人生だしな。けど話を聞く限りじゃデカいことをやるようだしやってみたらどうだ。」


「うん。」


「それとも西野さんとこの娘さんと超絶恋愛するか。」


「親父なに馬鹿なこと言ってるの、俺らにそういった感情はないぞ。」


「おいおいマジかよ。俺は西野さんとことも電話でやり取りしてるんだがありゃ確実に惚れてる感じだったぞ。」


「いや普通にうざったらしかったし構ってほしいにしろもっとやり方があるだろ。」


「あーマリちゃんは昔からあまのじゃくなところがあったからな。」


俺には聞こえない小さな声で話していた。


「親父よく聞き取れなかったんだけど。」


「ああ、何でもない。それならとびだったらどうだ。一応そっちの希望を出せば俺のいるところの州から通えるところにしてくれるみたいだしさ。」


「ならそうするわ。」


ガチャ


『電話は終わりましたか?』


『うん、まあ。一応契約することにするけど要望が決まってからでも良いかな。』


『はい、じっくりお決めください。また三日後お伺い致しますので。』



「ふう、アメリカ軍ね。」


俺は契約内容を書き出し終えると夕焼けに浸っていた。


「ちょっとトオル!」


「ん、マリか。なんだよ。」


「おばさんから聞いたわよアメリカに行くんですって。」


「そうだけどそれがどうかした?」


「なんでわたしに話してくれなかったのよ。」


「俺の人生だろ。俺が決めることじゃね。」


「そ、そうだとしても幼馴染でほぼずっと一緒に居たわたしだって聞く権利があるでしょう。」


「それは暴論すぎだろ。なんで俺にそこまで構うんだ。」


マリは涙目になり顔を真っ赤にしながら続きを話した。


「アンタのことが好きだからに決まってるでしょう!」


「それで、だから、俺はその好意が伝わらなかったしむしろ子どものままで居過ぎなのかと思っていたぞ。」


「な、なんでぞんなごどい゛う゛のよ。」


幼馴染は泣いて俺の家から飛び出した。

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