表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/18

No.6

こちらを見ている狐獣人、完全に捕食する気満々である。

狐獣人が人間の肉を食べるかどうか知らないが。

さてどうしたものか。

(逃げるは......無しだな。逃げてもついてきそうだし、何よりもあの火力だ。優秀な奴隷は欲しいし。なら、さっさと気絶させて買った方がいいな。このままだと討伐隊とかが来たら面倒だし。)


俺は一瞬だけ、封印レベルを下げて、近づく。歴戦の猛者などなら速いだけなら対処される。

だがあの狐獣人は違う。構えやオーラがド素人だ。それだとこの速さには追いつけない。


案の定、狐獣人は目の前に来てやっと行動を開始しようとしたがそれより早く峰打ちをして意識を刈り取る。熱気が充満しているが俺には関係ない。

意識が失った狐獣人を抱えて、去ろうとすると奴隷商に止められた。



「......へ..へぃ その奴隷はえっと.......銀貨三枚です。」


そういえば金......有ったっけ?


「後お客様、店の弁償とかがごさいますが......。」

「あー忘れていたや。」


こいつが原因で派手に壊れてしまったのだ。

その原因を買った俺に請求がくるのは当然か。


仕方が無い、やりたくはなかったのだが


俺はギルドカードを手に取り、少し脳内で

あるスキルを使用し、そのスキルで造った魔法を使用する。


そう、そのスキルとは『創造魔法』

そして、造った魔法は『洗脳(マインドコントロール)


瞬間、店の中に居た者、近くに居た者の動きが止まった。


「いいな、説明を求められたら奴隷の一人が自爆魔法を使ったため、このような惨状になっていると言っておけ。

ここに俺が居た事、俺がした事は全て忘れろ。」


俺はそう言って、『幻惑』を使用して、ついでに奴隷用の首輪を一つ拝借して、その場から立ち去った。


その後、奴隷商の店に警備隊が来て責任者に、説明を求めたところ、

奴隷の一人が自爆魔法を使ったため、このような惨状になっていると証言した。

しかし、奴隷には魔法を封じる首輪を着けるのが義務であり、魔法を使用出来ないはずだとして、国王は、奴隷商に罰則を命じた。

結局、詳しいことはこれ以上分からず、

首都の都市伝説として語られるようになった。

そして自爆魔法を使った?とされている奴隷

は誰だったのか、謎のままである。



奴隷商店爆発事件から五日後。



ベスト王国の首都から遥か遠くにあるスプリュ山脈。

標高6000m級の山々がそびえ立つこの山脈では古くから数多くの作物などが生い茂る事で有名であり、数多くの冒険者が立ち入る人気のスポットである。


そのスプリュ山脈の中でも一番高い山カリプス。 危険モンスターや希少資源の宝庫のこの山の頂上付近の洞窟を一人の人間と一人の狐獣人が利用していた。


「今日の飯も美味いな。」

「・・・・・・。」


今日も喋らないか......。まあ仕方が無いかな、無理に喋らせるつもりもないし。

これでもここに着いた頃に比べたらマシになったもんだ。


五日前、ベスト王国の首都からトンズラした俺は、走っているうちにここの山々に到着し、ついでに一番高いこの山の頂上に着いた。

頂上に登った理由? そんなもんない。


頂上から降りるときに今いる洞窟を見つけ、しばらくここで生活をすることになった。


理由は二つ。

一つ、ここは色々な食物がある。この先のことを考えるとここである程度採取などをしておいた方がいい。

そして、連れてきた奴隷、スカーレットとある程度の信頼関係を作らなければならないからだ。

洞窟に着いて間も無くするとスカーレットは起きたのだが、正直 あそこまで暴れるとは思わなかった。

騒ぎ、暴れる、挙句に自殺までしようとしていた。初日以降、暴れることもなくなったが、その代わり 一言も喋らない。

そうそう、名前が判明した理由はギルドカードを見つけたからである。

ちなみにスカーレットのギルドカードは


ーーーーーーーー

名前 スカーレット

種族 半狐獣人

職業 フウスイの奴隷


体力 C+

力 E−

防御 D+

賢さ A+

魔力 S

幸運 C−


スキル

業火の達人(ブラストマスター) 』 ,『魔法反射(マジックカウンター ) 』,『魔力吸収まりょくきゅうしゅう


称号

『炎神』の加護持ち


である。



しかし『炎神の加護』持ちとは 道理であれだけの火力を保持している訳だ。

こいつは鍛えたら怪物化しそうだな。

ついでに俺のギルドカードを見て思わず吹いてしまった。


ーーーーーーーー

名前 フウスイ

種族 人間?

職業 ランクE冒険者


ギルドカード(封印中)


体力 S

力 S

防御 S

賢さ A+

魔力 S

幸運 A+


・スキル 『闘気 』,『異世界の言語』 ,『工作 』,『破壊と再生の眼 』(右目),『血塗れの幻影 』 ,『幻惑』 ,『創造魔法 』,『金剛体』,『天眼(てんがん) (左目)』


・称号 鬼神 ,人間を捨てた何か,

神々を畏怖させるもの ,種族詐欺野郎

武術を極めた者 ,魔法を極めた者 、食いしん坊 ,味覚マスター ,天災 ,厄災,誘拐魔,暴君,幼女ハンター,採取王,ロリコン神の友




何か変な称号増えすぎだろ‼︎

百歩譲って暴君や採取王は認めよう 、だが誘拐魔や幼女ハンターは断じて認めん‼︎‼︎

そしてロリコン神の友って何だ?

ロリコン神なんぞ知らんし俺はロリコンじゃねえ‼︎

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よければクリックして下さい。本作は皆様の声援で成り立っております。 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ