No.3
「オォォォォォォ。」
「うわぁぁぁぁぁぁ。」
「ひ, 怯むな! 側面から攻めろ。」
「「「『吹雪 』」」」
しかし弱いな、どっちも。
戦闘開始から20分は経っているのにまだ決着がついていない。
魔法もしょぼいし、なんて言っても立ち回りが下手くそすぎてこっちが泣けてくる。
まあ、あっちの世界でも魔法を抜いたら似たようなものだったけど。
ふと周りを見渡してみると、気になることを発見した。謎のカードが俺の近くに落ちてあった。
それを拾ってみて、思わず目を見開いてしまった。そうそれはギルドカードだった。
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名前 ヒスト
種族 人間
職業 冒険者
体力 B+
力 C+
防御 C−
賢さ E+
魔力E−
幸運 C+
・ランクBパーティ『雷音の翼 』のリーダー
「まさかステータスがギルドカードに書いてあるとはな......。どうりでステータスとか言っても出てこないわけだ。」
一刻も早くギルドに行かねば。
自分がどれだけの実力があるかは知っておくのは当然だしな。
あっと、考えていたらいつの間にか討伐が終わって剥ぎ取りをしているし。
俺はさっさと入りたかったので 検問をしていたところから300mくらい離れたところに来て、垂直ジャンプをした。
壁の高さは20mくらいあったが俺からしたら超えるのは朝飯前だ。
こうして足首を挫くことなく無事に入ることが出来た。
ベスト王国の首都を一言で言うと 賑やか。
数多くの人が行き交いしていて、活気があるのだが
所々に首輪の付けてある獣人達が荷物などを運んでいる。
恐らく奴隷だな。この世界に来る前の説明でも種族の争いが激しいって言っていたし。
ハーレムには興味ないが奴隷は欲しい。
今は金が無いから買えないが、また今度買いに行くことにするか。
ウロウロと散策しているとついにギルドに到着した。
ギルドって外見がボロいイメージがあったが結構デカくて綺麗だ。
早速入ってみると、内装もしっかりしている。
クエストボードもあるし、酒場もある。
ここはイメージ通りだなぁ。
カウンターの受付嬢らしき人の所へ向かう。
「ちょっといいか?」
「何でしょ?」
「登録をしたいのだが。」
「では
こちらの紙に、名前 年齢 使用する武器等を書いて下さい。」
えっと 名前はフウスイ 17歳で 武器は......一応剣にしておこう。
「これでいいか?」
「はい、 これで大丈夫です。 ではこちらの水晶玉に手を置いて下さい。
ステータスを確認しますので。」
「あー すまないがステータスについて説明して欲しい。」
「? ステータスをご存知ではないのですか?」
「何せ 田舎暮らしが長くてな、知らないんだ。」
「はぁ では簡単に
ステータスとは 簡単に言えば自分の力等が書いてあるカードのことです。
ステータスは
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名前
種族
職業
体力
力
防御
賢さ
魔力
幸運
という項目があり
下から
E−
E+
D−
D+
C−
C+
B−
B+
A−
A+
S
SS
となっており、B−が一つでもあると、
冒険者として有利になります。
A+やSなどは獣王 エルフの皇帝
そして人間の勇者様で最強と言われていた人ぐらいしか持っていません。
SSになると神の領域になり神の中でも強い
神はSS以上と噂されています。
その他 称号などがあればそれも書かれます。
あとは......ごくたまに加護やスキルを持った人がいますが ほんの一握りなので期待はされない方が......。」
「成る程、では早速。」
水晶玉に手を乗せると、水晶玉が鈍く光り
カードが出てきた。
どれだけテクノロジーが進んでいるんだ この世界?
疑問を持ちつつギルドカードを見て、動きを止めた。何故なら
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名前 フウスイ
種族 人間?
職業 新人冒険者
体力 SS
力 SSS
防御 SSS
賢さ S
魔力 SSS
幸運 SS
・スキル 『闘気 』,『異世界の言語』 ,『工作 』,『破壊と再生の眼 』(右目),『血塗れの幻影 』 ,『幻惑』 ,『創造魔法 』,『金剛体 』
・称号 鬼神 人間を捨てた何か
神々を畏怖させるもの 種族詐欺野郎
武術を極めた者 魔法を極めた者 食いしん坊 味覚マスター 天災
・状態異常
封印 レベル10
コレハイッタイドウユウコトナノダ?