No.17
翌朝俺たちはフォックス大森林へと向かうべく伯爵邸を出発した。
長旅のなので食糧や水といった必要不可欠なものはある程度伯爵より頂戴している。
道中で仮に無くなってもいくつか補給出来る村や町があるらしいので寄ってみることにしよう。
ふと思ったのだが、神々の道具を持っているスカーレットは実は優秀なのではないか。初対面の時、仕方ないとはいえ殴って気絶させてしまったが。
今はまだ道具の力を引き出すだけの力はないが、これから力をつければ炎神の炎も使える。今はまだ蕾の段階、どのくらいで花が咲くのかわからないがその時が楽しみになってきたぞ。
スカーレットの強さがどのくらいのものなのかわからないため、牛型のモンスターがいたため戦わせて見た。
結論スカーレット強い。
火の玉出して攻撃するのかなと思っていたら扇子から火炎放射器のように炎を出して燃やし尽くしていたわ。
モンスターも灰も残らず消されていて少しかわいそうになったし、地面とか余熱で赤くなったりしてたぞ。
スカーレット....恐ろしい子!
(やばいやばい!まさかとは思うけど俺ってスカーレットに負けているのか!?この前は運良く倒せただけで実力は劣っている可能性が.....)
フウスイは危惧していた。スカーレットにバカにされるかもしれないという恐怖が心を蝕んでいた。
別に主人のプライドがーとかではない、純粋に負けたくないというプライドがあるだけだ。
そんなフウスイの前にタイミング悪くモンスターが来てしまった。
哀れなモンスターはフウスイたちを捕食しようと前に現れたのが運の尽きだった。
「うおおおおおお死ねえええ!!!」
スカーレットはその日改めてフウスイという男が化け物だということを認識した。
モンスターが襲いかかってきたとこまでは覚えていた、しかしその直後暴風と土煙によってスカーレットは吹き飛ばされた。
もしや新手の襲撃かと思ったが土煙が晴れて、襲撃ではないということが分かった。
フウスイの突き出した拳の先からの地面が消えていたのだ。
穴が空いたという次元ではない。数百m、あるいは数km以上の地面が消えたとしか言いようのない、そんな目を疑う光景だった。
考えるのではなく、獣人としての本能が強者への服従を認めたと、後々スカーレットはそう思った。
(主人が怖い...,)
ちなみにフウスイによって生み出された幻人でさえもこの光景を見て恐怖した。
グダグタ&短い小説でごめんなさい。