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No.11

フウスイ達が謎の男に会っている時、その時、幻人一号の方にも進展があった。


幻人一号は、フウスイの命令通り街のあちこちで情報収集をしていた。しかし、途中で幻人一号に異常が発生し始めた。


元々幻人には自我がある。しかし、最初はそれほどはっきりしたものではない。

例えるなら、ほとんど寝かけの状態ほどの自我である。

だが、幻人一号の自我はどんどんはっきりしてきている。

生み出されてそれほど時間も経っていないのにも関わらず。


その理由は、幻人一号を生み出すとき、フウスイは自身が死ぬ一歩手前まで血を消費したことにある。大量に血を消費したことによって、幻人の成長スピードを通常よりも早くなっているのだ



そして、異常が発生し始めてから一時間ほどで、幻人の自我は人と同等ほどの自我になった。


(コレガセイチョウトイウモノナノカ?マア、ニンムニハシショウハナイガ。)


こうして勘違いをしている成長した幻人は静かに任務に戻るのであった。




アンガスのメインストリートと言われている、タルタルロード。

多くの露店や店が立ち並び、多くの人がこのタルタルロードを歩く。


『暇ならタルタルロードを歩け。』

という名言?が生まれるほど、タルタルロードには多くの娯楽もある。


今日も多くの人で、賑わっているタルタルロードを歩く2人の人と、半獣人。

フウスイ一行である。周りの人々とは違い、

一行には、正確には謎の男だけは少なからず緊張している。それに対しフウスイ達は、


(腹減った。早く終わって飯食べたい。それにしてもトロいな。)

(・・・・・・・・・グゥー。)


2人とも腹が減っていた。


「なあ、いい加減に何処に連れて行くのか言ってくれよ。」

「それもそうだがここでは人が多すぎる。細道に入って話そう。」


そして一向は細道へと移動した。


「ここなら大丈夫だな。まずは赤の他人である私に着いてきてくれてありがとう。

私の名はクルル・クォーツだ。これでもこの街の秩序を守るアーガス騎士団の団長を務めている者だ。」

「俺はフウスイ。今日この街に来たばかりの人間だ。こっちはスカーレット。」

「・・・・・・(ぺこり」


うーん、今だにスカーレットが喋ったところを見たことが無いな。流石にそろそろ会話ぐらいはしたい。そういえば、


「最初の時から思っていたんだが、スカーレットを見てもあまり気にした様子が無いんだが。」

「まあ....何と言うか....私は特に気にしないタイプなんだ。元々アーガスの住人は、他の種族をそこまで毛嫌いしているわけじゃないんだ。0ではないのが残念だがな。」

「へー、じゃあついでに聞きたいんだが後どのくらいで着くんだ?」

「この先タルタルロードの終点。この街を統治しているペッド伯爵の屋敷が目的地さ。」


(ここの街の統治者の家かよ。そんなにあの謎の草は貴重なのか?あっ何で今まで気づかなかったんだ。俺の左目って『天眼』。

ス○○ターみたいなものだったっけ。いい機会だから使ってみるか。)



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