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No.0

初めまして、雷蒼流星です。

この作品は作者の思いつきによって書かれています。

暇つぶしにでも読んで頂けると嬉しいです。

ーーその男は最強だった。


ーーありとあらゆる戦いで優勝した。


ーーその男は無敗だった。


ーーただの一度たりともありとあらゆる種類の勝負で敗北をしたことがなかった。


ーーあまりの強さに周囲は彼を『鬼神』と呼び恐れていた。


ーーその男は有名だった。


ーー1日たりともテレビで、新聞でその男の名が載らなかったことはなかった。


ーーだがその男は若くしてこの世を去った。遂に一度たりとも敗北することなく。


ーー彼ほど強く、彼ほど死んで欲しくなかった人物はいなかった。と後世に伝えられることとなった。





「.........っていますか?」


何だろ、身体が重い。 目を開けて立ち上がり、周りを見渡しても霧しか見えない。


「聞こえていますか?」

「ああ、聞こえているよ。」


近くから聞こえてくる声に一応返事をしておく。


「よかった。では一度目を閉じてもう一度開いてください。」

「⁇ わかった。」


謎の声の言う通りに目を閉じて、もう一度開いてみると

霧しか見えなかった景色から一転 薄暗く大きな部屋の景色に変わっていた。


「一体どうなっているんだ? それにここはどこだ?」

「ここは地獄です。」


背後を振り向くとそこには一人の少女が立っていた。

おそらく美人のカゴテリーに入っているだろうが、雰囲気はナイフのように鋭い。

瞬時に身体に力が入る。 いつ攻撃されてもいいように。


「安心してください。貴方に危害は加えません。」

「そうか。」


力を抜く。 そういえば


「そういやさっき、地獄って言ったか?」

「ええ 言いましたよ。」

「じゃああんたはまさか.......。」

「はい そのまさかです。 私は閻魔大王と言います。」


驚いた。だって、


「何?その貧相な胸?」

「貧相って言わないでくださいよ‼︎気にしているんですから。」

「おお...それは済まない。」

「全く....で貴方がここにきた理由ですが....申し訳ありません。」


いきなり頭を下げた閻魔大王。


「ん? どういうこと。」

「実は 担当の死神が誤って貴方の魂をこちらに送ってしまったのです。」

「えらい間違いをしてくれたもんだな。」

「こちらに来ただけなら身体に戻せばよかったのですが、貴方の身体はもう火葬されてしまっているので、

魂が戻ることが出来なくなってしまいました。」

「つまり死んだと?」

「はい....。」


ふーむ とりあえず、


「その死神を呼んでくれないかな? O・HA・NA・SHIしたい。」

「実は、その死神は ノイローゼになっていて、現在入院しています.....。

お願いします 許してやっていただけないでしょうか。あの子にも悪気はないのです...。」

「ほぉ 悪気がないのなら人を殺してもいいのかな?」

「いえ 違いますが....。」


どうしよ。すごくイライラしてきた。

でもまあ


「分かった。許すよ。」

「本当ですか!ありがとうございます。」


ここで死神をボコボコにしても何の意味もないし何も変わらない。


「それで、俺はどうなるんだ?」


何故だ?この後の展開が読める。


「えっと 貴方には異世界に行ってもらいます。」


ほら やっぱり。

ライトノベルを数多く読んでいた俺にはこの展開がわかっていた。

異世界転移 まさか自分がそうなりとは夢にも思わなかった。


「ふーん それでどんな世界に行くのかな?」

「そうですね.....この世界はどうでしょう。剣と魔法が有りますので。」

「まあ そういう世界は好きだな……ちょい待てこの世界 亜人とエルフと人間の対立激しいな。」

「ええ ですが貴方なら問題ないと思いますが。」

「後 大陸広い ユーラシア大陸何個分あるんだ?」

「ざっと3つ以上の大きさはあります。」

「デカイ……まあここで良い。」

「分かりました。ではこれらを。」


そう言って差し出したのは腕輪と…携帯だった。

ご丁寧に最新機種である。


「こちらの腕輪は『アイテムボックス』 ほぼ無制限に物が入ります。

ただし、生き物は入らないのでご注意を。

そして『地獄の携帯(ヘルフォン)』 です。」


名前ダサい‼︎


「この『地獄の携帯』はもし何かあったら連絡出来るように渡しておきます。」

「ありがと。」


『アイテムボックス』を腕に近づけるとピッタリ装着出来た。

携帯はポケットに入れておく。


「ではこれより行っていただきますが、名前はどうしますか?新たな世界なので新しい名前を名乗れますが。」

「そうだな......無難にフウスイとでも名乗っておくよ。」

「フウスイが無難なのかは置いといて、

本当に申し訳ございませんでした。」

「いいよ。終わったことだし。」

「そうですか......ではフウスイさん。

貴方に良い人生があらんことを。」


そこで俺の視界は真っ暗になった。

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