新たな仲魔
俺は今街中のとある中古装備販売店にいる。
「これっていくらで売れる?」
俺は運んで来た装備を店主に見せる。
「これは初期装備だからあまり売れないよ。
鉄装備が2000G
魔導士装備が1500G
剣と杖は800Gずつかな。」
まあ初期装備だからしょうがないか。
どっちみち装備できるやついないし。
「分かった。
じゃあ全部売るわ。」
「はい5100Gね。」
手持ちと合わせて20100Gか。
他に買いたい物もあるし
今装備を揃えるのは得策じゃないな。
そう思い俺は店をあとにした。
次に向かったのは宝石店だ。
もちろん手に入った指輪を売るためだ。
「いらっしゃいませ
何をお求めでしょう。」
恰幅のいいおじさんが話かけてくる。
「いや今日は売りに来たんだ。」
おじさんはあからさまに嫌な顔をする。
「奥へどうぞ。」
奥にはルーペいかにも鑑定士みたいなおじいさんがいた。
「これを見てくれ。」
俺は指輪を見せる。
「ほぅほぅこれはなかなか良いものだぞ
魔力アップの効果がついているとみた。」
魔力アップか正直俺がつけたいが
今は金が優先だ。
「これなら50000Gでいいよ。」
今の俺には50000Gは大金だ。
新しいモンスターも仲間に出来るし
モンスター達の装備を揃えることも出来る。
「じゃあ買い取ってくれ。」
俺は受付で50000Gを受け取り
闇商店街へ向かった。
「魔王様が来たぞ。」
門番が商店街中に聞こえるような声で叫ぶ。
「魔王様安くしとくよ。」
「魔王様新しい商品を入荷したので来て下さい。」
「うちは新しいモンスターを入荷したぜぇ。」
新しいモンスターかそれは気になるな
のぞいてみよう。
「新しいモンスターってどんなだ?」
「じゃあちょっと来な。」
俺はおっちゃんに連れられ裏の檻へ行く。
「これがうちのモンスター達さ」
えぇと新しいモンスターは・・・
ブラウニー1000G
マミー8000G
オーク11000G
ワーム12000G
リザードマン15000G
だ。
ブラウニーは家事全般をやってくれる妖精だ。
俺にはコボルトがいるのでいらないが
この値段は魅力的だ。
マミーはまあミイラ男だ。
あっ!しゃれじゃないぞ。
マミーは火に弱く1度火を付けられたら
ほぼ死ぬまで燃え続ける。
マミーが集団でいたときは・・・ドンマイだ。
そんなモンスターを買ってやれる余裕はない。
オークは猪の獣人。
俺は食肉ぐらいにしか思ってない。
あいつらバカだし。
ワームはでっかいムカデで
地面に潜り攻撃をする。
ワーム用の部屋を作らないかぎり
部屋は穴だらけだ。
最後のリザードマンこいつは使える。
知能も高く連携がとれ、攻撃も防御も結構ある。
なんといっても1番は装備を一揃い着けていることだ。
今の俺にはすごく助かる。
「リザードマンまとめて買うから安くならないか?」
「どうせお前しか買うやついないし
5体で50000Gでいいぞ。」
本来5体だったら俺の所持金でも足りなかったから
凄い価格だ。
「なら5体くれ。」
「まいど。おまけでブラウニーも付けといてやる。
こいつ間違って注文したんだ。」
だからあの値段か。
ありがたく貰っておこう。
「ありがとうおっちゃん。」
俺は他の店も見ていく。
「この悪魔の首輪ってなんだ?」
「あぁこれはね召還した悪魔を裏切らせないようにする首輪さ。
でもせいぜいインプぐらいにしか聞かないから
ずっと売れ残ってるんだ。」
インプしか使えないと言っても
首輪の値段でインプを買うと思ったら安いもんじゃないのか?
「いくらなんだ?」
「こんなの1個100Gでいいよ。」
これはお得だ。
「出てるだけ全部買うよ。」
「本当か!嘘じゃないよな?」
おっさんの目には涙が浮かんでいた。
どんだけ売れなかったのよ。
俺は12個買って店を出た。
あとはハウンドウルフが欲しいな。
「ハウンドウルフ安く売ってくれる人いる?」
俺はみんなに聞こえるように言った。
「うちは8500Gだ。」
「ならうちは7000Gだ。」
「うちはその値段にスケルトンも付けますわ。」
それは魅力的だ。
今のGは18900Gか。
「お姉さん2頭くれ。」
「ありがとうございます。」
残りGは4900になった。
今度は上で武器を買うか。
えーとゾンビならショートソードくらいかな。
棍棒もおもしろそうだ。
結局ショートソードと棍棒を合わせて3000Gで買った。
あとは調味料とスコップかな。
俺は欲しいものを買い
ダンジョンへ戻った。
モンスター増えすぎて狭くなってきた。
ゾンビとコボルトに頑張ってもらわないとな。
新しいモンスター
リザードマン×5
ブラウニー×1
ハウンドウルフ×2
スケルトン×2
所持金
100G