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初の対勇者戦

グロ注意(^_^;)

俺の名前はサラナン

職業は勇者だ。


元々小さな町の騎士の家系で育った俺は

めきめきとその才能をあらわし村の勇者となった。


しかし勇者になったのもつかの間

大魔王が倒され仕事がなくなってしまった。


そんな俺達に新たに大魔王になろうと狙っているやつがいると聞いて

とあるダンジョンへ向かっている。


本当なら無視して大魔王にさせて

新たな魔王を作ってもらいたいのだが

他のやつが倒してしまうんじゃないかという思いから

今日倒しにいくことを決めたのだ。



仲間は戦士のグラブ、魔法使いのララで

グラブは幼なじみで一緒に剣技を習ったり遊んだりした。

20歳ごろにはグラブは町一番の力持ちとなり

俺と共に魔王討伐の旅に出た。


その途中で出会ったのがララである。

ララがたくさんのモンスターに囲まれているのを俺達が助け

それ以来同じパーティとして旅を続けてきた。

今はララの魔法は欠かせないものとなっている。



始めての魔王戦なので緊張しているが

今の俺達なら大丈夫だろう。






そんなことをソルマは知るはずもなく

今は大魔王と会話中だった。


「どうしてお前が生きていることをみんなに言わないんだ?」


「だって今の俺様力ないんだもん。」


「大魔王様はこの世にいる魔王の力をあわせた力を持っているので

魔王がほとんどいない今その力は微々たるものです。」


「そーなの俺様が力を与えることで俺様も強くなるって感じ。」


「今魔王は何人いるんだ?」


「あなたを含めて3人でございます。」


「ふーん少ないね。」



「ウゥゥゥゥー」


いきなりダンジョンにサイレンが鳴り響く。


「何の音だ?」


「勇者が近づいてきていることをしらすサイレンです。」


ふーん・・・えっ!

やばいじゃん!


「スケルトン、ゾンビ、ハウンドウルフ戦闘体制に入れ。」  


俺はモンスター達に指示を出す。

コボルトは戦闘用ではないので

今回は奥で待機してもらう。





「ここが魔王のいる洞窟だ。」


俺達は目的地のダンジョンの前にいた。


「みんな準備はいいか?」


「OK!」


「大丈夫です。」


「みんな死ぬなよ。」


俺達はダンジョンへ足を踏み入れた。


自分で死亡フラグをたてたとも知らずに・・・






「勇者が来たぞ向かえ打て!」


まずハウンドウルフが魔法使いの元へ駆け抜けて行く。


魔法使いは火力が高いがHPは低いので

僧侶がいないパーティが相手なら

倒す優先順位は1番だ。


ハウンドウルフが魔法使いの首筋に噛み付く。

魔法使いは精神を集中しないと魔法を唱えることが出来ないため

出血多量の今魔法使いが呪文を唱えることは難しいだろう。

後はほうっておいたら死んでいると思う。


多少の連携がとれるようになったスケルトンを

巨大な大剣を持った戦士と戦わせる。

食らえばまさに骨が折れてしまうような攻撃でも

当たらなければ意味がない。

スケルトンは重いが遅い攻撃をかわしつつ

剣で戦士にダメージを与えていく。






俺はゾンビと戦っていた。

ゾンビは動きが鈍くこちらの攻撃はすぐ当たるが

効いていないようにこちらに襲いかかってくる。


「ララ支援を!」


声をかけるがいっこうに支援がくる気配がない。

不思議に思い後ろをみると

そこには首から血が出て足を狼に噛みつかれているララの姿があった。


彼女はもう息をしていなかった・・・


見るも無惨なララの姿に怯んだ俺をゾンビが押し倒す。


くそっ油断した。


横を見るとグラブは3体のスケルトンに攻撃が当たっていなかったが

鎧のおかげで酷いダメージは受けていないようだ。


そんな彼の頭上からいきなり雷が落ちてくる。

奥でモンスターに指令していたやつがやったのだろう。


俺達は魔王を見ることもないまま死んでいくのか・・・


ゾンビに噛みつかれ、殴られ俺は意識を失なっていった。






あの戦士はタフだった。

やっぱり金属製の鎧着けてるやつは堅い。

まさか俺も戦うことになるとは思ってなかった。


戦闘ではとどめをさしたグループが経験値を貰えるので

なるべくモンスターに戦わせたかった。


ちなみに今回のグループは

ゾンビ3体

スケルトン3体

ハウンドウルフ1頭

俺1人となっていた。


今の戦闘では

ゾンビ1から3レベル

ハウンドウルフ3から7レベル

俺1から2レベルになった。

スケルトンはとどめをさしてないので変わらずだ。


ハウンドドックは早熟タイプなのかレベルアップがはやい。

強い敵ほど高い経験値が入るので

そこら辺の動物を1週間狩り続けて2レベしか上がらないのはしかたないことだが

1人倒しただけで4アップはすごい。

ソロで倒したことも関係しているのかもしれない。



次に俺は遺体の解体を始める。


武器や防具、道具袋を外していき

使う物と売るものを分けていく。



仕分けした結果は

売るもの

魔導士防具一式

鉄の防具一式

アイアンバスター

ウィッチロッド

宝石のついた指輪


取っておく物

薬草×5

ポーション×3

ここら一帯の地図

皮の防具一式

ショートソード



その他に所持金が15000Gあった。


皮の防具とショートソードは

スケルトンに装備させるつもりだ。


ていうかこいつらこんな初期の装備で魔王倒しにくるなんて魔王なめてるな。

こんなやつらちょっとした盗賊にも殺られるだろ。



何はともあれ金が手に入ったので明日は装備売り+新たなモンスターを買いに行くとするか。



※余った遺体はハウンドウルフが美味しくいただきました。



 

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