ゴーレムさんと村壊し
1週間後俺はゴーレムを受け取りに闇市場へ行った。
「魔王様この前は多額の寄付ありがとうございました。」
やっぱり礼を言われると恥ずかしい。
「予想外の出費だったからいいんだ。」
俺は感謝を述べる人々から逃げるように
目的の店へ行く。
「届いてるか?」
「あぁ届いてるぞ。」
おっちゃんに連れられ奥へ行くと
そこには一際存在感を放っているゴーレムがいた。
「まず契約が必要らしいから
この紙に書いてくれ。」
金額が金額なので特別な手続きが必要なのだろう。
自分の名前と職業そして血判を押す。
「書いたか。ならその紙をゴーレムの口から入れてくれ。」
「ゴーレムとの契約書かよ!」
俺はゴーレムのポストのような口に契約書を入れる。
「これで契約完了だ。
持って帰って存分に暴れろよ。」
「ありがとう、おっちゃん。」
「俺にはノベルって名前があるんだ。
おっちゃんじゃねぇ!」
「わかったよ。これからもよろしくノベル。」
俺はゴーレムを連れダンジョンへ戻る。
ゴーレムを小部屋でリザードマンと戦わせてみたところ
すんなりと俺の命令を聞いた。
賢いのかどんなに細かい命令をしても絶対にこなす。
リザードマンの連携攻撃もほとんど効いてなく
逆に相手を一撃でノックアウトさせていった。
これなら勇者がいる村も大丈夫だなと思い
明日決行することにした。
村にモンスターを運んだ俺は
グループごとに分けさせる。
今回のグループは
第1小隊
バミデス
ケルベロス×3
インプ×5
そして俺である。
このグループは勇者を倒すためのグループで
全力で勇者達を殺しにかかる。
第2小隊は
ゴーレム
レッドスライム×5
グリーンスライム×4
このグループは村壊し用のグループで
ゴーレムは普通に腕力で
レッドスライムはレベルが上がったので
木の家ぐらいなら燃やすことが出来る。
グリーンスライムはコンクリートを溶かす。
第3小隊は
リザードマン×5
インプ×5
第4小隊は
グール×3
ハイスケルトン×5
インプ×2
この2つのグループは村人を殺すグループだ。
留守番はブラウニー・コボルト・グリーンスライム1体だ。
グループごとに集まったので突撃を開始する。
俺達に気付いた村人はすぐさま勇者を呼びに行く。
相手のパーティは勇者・剣士・武闘家・魔法使い・僧侶・狩人だ。
後衛が厄介なので俺とケルベロスで潰す。
合計9つの頭と俺の雷に襲われた後衛は僧侶が回復するも
またたくまに死んでいく。
残りの前衛はバミデスとインプの魔法にてこずっている。
そこに俺とケルベロスが加勢したら
この村の用心棒達はあっけなくいなくなってしまった。
村の方はゴーレム達が破壊してくれている。
俺達はパーティを
俺とバミデス
インプとケルベロスに分け
俺の方は売れそうな物を探し
ケルベロス達には村人殺戮を頼んだ。
1件1件家を周り売れそうな宝石類や現金をダンジョンへ飛ばして行く。
かなりの量を飛ばした頃には村には人気もなく
物もほとんど燃えてしまっていた。
大成功した俺達はダンジョンへと帰った。




