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思考こそが最強の武器である〜脳内の謎の声に「お前の意思は死んでいる」と宣告された俺が、能動的思考でバグった日常を攻略する話〜  作者: pajiru


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1/10

幻聴

思考こそが最強の武器である。

 動物と人間の間違いなく違う部分はどこだろうか。おそらく大抵の人が考えることができるところと答えるだろう。

 この物語は人間が思考し、日々進化してきたことを実感できる物語である。


 俺の名前はかぬい。

 毎日自堕落な生活を送っている高校1年生の男子高校生だ。


「あーなんかいいアルバイトでもないかなー」


 毎日が退屈でしょうがない。

 やることといえば帰ってきてゲームをし、ご飯を食べ、寝るだけだ。

 本当に毎日が楽しくない。


 両親は共働きで家にいないし、友達もみんな忙しそうだし、俺は一人でのんびりしているだけ。

 本当にこんな生活でいいのだろうか。まだ高校1年生という年齢ではあるが、こんな生活を送っていて将来幸せな人生を歩めるとは思わない。


「誰か答えを教えてくれないかなー。生きる意味を」


「ほう。その答えをなぜ求める?」


 どこからか声がした。

 この部屋にはなにもないし、この時間帯は両親もまだ働いているので誰かの声がするのはおかしい。


 その時部屋の電気が突然消えた。


「はっ?!」


 俺は反射的に布団を頭に被り、ベッドに潜り込んだ。

 生物的な本能が危険だと判断したのだ。


 ぶるぶるとベッドの中で怯え、両親が帰ってくるのをひたすら待った。

 さっき見た時刻は確か夕方の18時。


 おそらくこの時間帯に帰ってくると思うのだが。

 それより、なんでこんなことが起こってるんだよ。


 かぬいは冷静になり状況を把握しようとした。なぜ突然どこからか声がして、急に部屋の電気が消えたのか。


 そしてこの状況は果たして安全なのか危険なのか。

 俺は殺されてしまうのか。


 いろんな不安が頭によぎる。

 ここで死ぬならもっと両親に感謝しとくべきだったな、あーもっと美味しいもの食べればよかったな。など後悔はたくさんある。


 いやまだ死んでねーよ。

 死ぬ可能性も多分高くない。


 かぬいは冷静になり切ったつもりではあったものの頭の中はパニック状態で考えごとがひたすらに思い浮かんでしまう。


 ベッドの中でうずくまって焦りながら30分がだった頃玄関で音がした。


「ただいまー」


 母親の声だ。

 ついに母親が帰ってきた。


 これで一安心といったところでベッドから出ようとしたがそれは少し考えると危険なのではと思った。


 ベッドから出た瞬間ナイフを持った何者かが俺の首をグサっといくかもしれない。

 いやそれは考えすぎだろうか。


 だがここでベッドから出ることを選んでしまったら、長い間こもったのが恥ずかしくなってしまうじゃないか。


 これは母親が部屋に入ってくるのを待つべきだと決断した。


 ガチャ。

「あらかぬいどうしたの。ベッドに閉じ籠っちゃって」


 俺はこれで一安心。

 ベッドから出ようと思った時ふととある考えが頭の中によぎった。(今玄関に入ってきているやつは、母親の偽物である)


 そんな考えが浮かんできた。


 次の瞬間体全身に風を感じた。

「なにしてんの」


 普通に母親だった。

 俺は疑いすぎていた。流石にこれは疑ってもしょうがないものだったと気がついた。

「これからご飯食べるから勉強でもしてなさい」


 優しくそういってくれた母親のいうことを聞かないわけにはいかなかった。


 俺は素直に机に向かい宿題をしっかり終わらせた上に自習にも励んだ。

 にしてもあの声はなんだったんだろう。どこかおじさんっぽいような機械っぽいような謎の声。

 しかもどこから聞こえたのかはわからない。



 その夜家族と俺が体験したことについて話してみたが一切信じていない様子だった。

 家族が大丈夫かという目を向けてくるので俺も自分を疑った。

 あれは幻聴だったのか。

 そう自分を納得させるしかなかったのである。


 こうして俺の生活は続いていく...

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