根暗な空手少女あかり4話「露出狂と対峙して・・・」
練習が終わった夕方。
あかり、みゆ、そして他の女の子2人の合計4人で、道場から一緒に帰ることにした。
みんな同じ方向だから、最近はこうして固まって帰るのが習慣になってた。
夕暮れの住宅街の道を、道着のまま歩く。
帯を締めたまま、袋に着替えを入れて。
みゆ「今日の練習、男子たちのカップ着替えタイム超面白かったよね~! けんた君の顔、真っ赤で!」
みゆが大声で言うと、みんなクスクス笑う。
あかりもつられて笑っちゃうけど、心の中は複雑。
(みんなで笑ってるの、楽しい……。前だったら、一人で帰っててこんな話もできなかったのに。
でも、男子のことからかうのって、ちょっと悪いかな……? でも、みんなやってるし……私も仲間入りできてるって感じがして、嬉しい……)
道は少し暗くなってきて、公園の脇の細い路地に入る。いつもの近道だ。
突然、路地の奥からガサガサ音がして、怪しい影が現れた。
コートを着たおじさんが、フラフラしながら出てきて……いきなりコートをパカッと開けた!
中は……何も着てない! お〇んちんがブラーン!!
おじさん「わー!! 見て見て~!!」
おじさんが変な声で叫ぶ。露出狂だ!
女の子たち、最初は固まる。
みゆ「え……何これ!?」
ゆい「きゃー!!」
さくら「うわ、変態!!」
あかりの頭の中、真っ白。
(え……えええええ!? 何これ!? お〇んちん……また見ちゃった……!!
道場でチラ見したのとは全然違う……でかくて……ぶらぶらしてる……怖いよぉぉ!!
心臓バクバク……足が震える……逃げなきゃ……でも、みんなと一緒だから……)
でも、次の瞬間。道場で学んだことがフラッシュバック。
(師範が言ってた……悪い人に襲われたら、金的を狙えって……!
これ、護身術の実践……? 私たち、練習したよね……金的蹴り……)
みゆが一番に反応。
「みんな! 空手だよ! 金的!!」
4人が一斉に構える。「オス!!」
あかりの内面、大パニックだけど、なんだか興奮も混ざる。
(怖い……超怖い……でも、みんながいる……私、一番前に出ちゃってる……!
根暗な私が、こんなときに前に……? でも、堂々としなきゃ……お母さんのためにも、道場のためにも……
それに、このおじさん……男子たちの着替えより、堂々と見せてくるなんて……ムカつく!!
私たちの金的蹴り、試してみる!!)
露出狂のおじさん、まだコート開いたままニヤニヤしてる。
あかりが最初に飛び出す!
「オスッ!!!」
思いっきり、金的蹴りがクリーンヒット!!
ドスッ!!
おじさん、目を見開いて……
「ぐはぁぁぁぁ!!!」
両手で股間押さえて、地面に崩れ落ちる。
ぴょんぴょん跳ねて、転がって、泡吹いて気絶(?)。
他の子たちも続いて念押しに軽く蹴り。
みゆ「やったー!!」
みんなでハイタッチ。
あかり、心の中で叫ぶ。
(やった……私、やったよ……!! 本物の金的蹴り……効いた……!!
怖かったけど……みんなと一緒で、強くなれた……
根暗な自分、完全に蹴り飛ばせたかも……!! 超堂々!!)
その後、近くのおうちから大人を呼んで警察に通報。
おじさんは連れて行かれた。
次の道場で、師範に報告したら大絶賛。
師範「よくやった! まさに護身術の鑑だ! 女子チーム、金的女王軍団だな!」
男子たちはさらに股間ガードを固くするようになったけど、女子たちはみんなで笑って、もっと仲良くなった。
あかりは、心の中で思う。
(私……もう、隅っこに隠れてる子じゃない。
堂々として、みんなのヒーローになれた……かも?)




