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根暗な空手少女あかり「男の急所を知って変われたワタシ」  作者: オレッ娘、強い女の子好き


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2/5

根暗な空手少女あかり 2話:金的への興味と無邪気な女子達のイタズラ心

道場に通い始めて数週間。

あかりは少しずつ慣れてきた。

最初はミットばかりだった金的蹴りも、今ではペア練習で寸止めをするようになった。

相手の男の子が構えて、蹴る側は急所の手前でピタッと止める。

師範が

「コントロールが大事だ!」

と繰り返すやつだ。


女の子たちは4人くらいいて、休憩時間にいつも固まって話すようになった。

あかりも、ようやく輪の中に入れるようになっていた。


ある日の練習後。

道場でみんなが着替えを待っているとき、リーダー格の元気な女の子・みゆが、ニヤニヤしながら言った。


みゆ「ねえ、みんな。金的蹴りって、師範は『一発で戦意喪失』って言うけどさ、実際どれくらい痛いのかな? 見てみたいよね~。男の子がどんな顔するのか、超気になる!」


他の女の子たちがクスクス笑う。


みゆ「寸止め練習のときにさ、間違えたふりして、思いっきり本気で蹴っちゃうとか? そしたら本物の反応見れるよ!」


女子1「えー、危ないよ! 師範に怒られる!」


みゆ「でも、好奇心あるでしょ? 誰かやってみない?」


みゆの目がキラキラ光ってる。

あかりはドキドキしながら聞いていた。

確かに、ちょっと……見てみたいかも。


みゆ「じゃあ、公平にジャンケンで決めよう! 負けた人がやる役!」


みんなで輪になってジャンケン開始。


「ジャンケン……ポン!」


「あ、グーか……」


何回か回って、最終的にあかりが負けた。


みゆ「やったー! あかりがやるんだ!」


みゆたちが拍手。

あかりは顔を真っ赤にしながら、慌てて手を振った。


あかり「え、ええっ!? 私!? いや、ちょっと……本気で蹴るなんて、怖いよ……」


みゆ「いいじゃんいいじゃん! 間違えたふりすればバレないよ。相手は、優しそうなけんた君にしよう。あいつ、いつもニコニコしてるし、痛がる顔可愛いかも!」


他の子たちも「がんばれ~」と囃し立てる。あかりは心臓がバクバク。根暗な自分が、こんな大胆なこと……でも、みんなの期待の目がなんだか嬉しくて、断れなかった。


次回の練習で、運命のペア練習。けんた君が前に立って、構える。


けんた「よろしくね、あかりちゃん!」


けんた君はいつも優しい男の子。笑顔で言われて、あかりは余計に罪悪感が……。


でも、みゆたちの視線を感じる。

深呼吸。


あかり「オス……!!」


けんた君はニコニコしながら構える。

道着のズボンがちょっとぶかぶかで、なんだか無防備に見える。


けんた「よろしくね、あかりちゃん! 寸止めでお願いしますー!」


あかりは心の中で大パニック。

(やっぱりやめようかな……でもみゆたちが後ろでガン見してる……「がんばれー」って口パクしてるし……!)


師範の声が響く。

師範「はい、次! 気合を入れて!」


あかり、深呼吸。

もうやるしかない!と目を細めて思い切り足をあげた瞬間…


ドゴォォォン!!

(効果音が頭の中で鳴った)


あかりの右足が、けんた君の股間にクリーンヒット。

しかも、なぜか完璧なフォームで蹴り上げちゃった。金的蹴りの教科書みたいな一撃。


瞬間、道場が静まり返る。


けんた君の顔が、みるみるうちに真っ青に…


そして、

けんた「う……………………………………っぐぅぅぅ!!!」


両手で股間をガードしながら、ぴょんぴょん跳ねるけんた君。

まるで熱い鉄板の上に立ったカエルみたいに、膝を交互に上げ下げ。


けんた「ひぐっ……ひぐっ……あうぅぅ……」


声が裏返って、しまいにはしゃがみこんで胎児ポジション。


女の子チーム、爆笑。

みゆが腹抱えて転がってる。

みゆ「やばい! めっちゃ効いてる!! 顔! 顔見て!! 超面白い!!」


男の子たちは全員、反射的に股間を両手でガード。

師範まで

「うわっ……」

って自分の急所守ってる。


あかりは真っ赤になって固まる。

あかり「あ……あ、あの……ごめんなさ……間違えちゃって……!」


けんた君、涙目でうずくまりながら、かすれた声で、

けんた「……だ、大丈夫……だよ……あかりちゃん……(ゼェゼェ)……でも……ちょっと……世界が……星がいっぱい……」


師範が慌てて駆け寄る。

師範「おいおい! けんた、大丈夫か!? あかり! お前……寸止めって言っただろ!?」


あかり、土下座寸前。

あかり「す、すみません! 足が滑っちゃって……!」


みゆたちが遠くで「滑ったー!」「うまい言い訳ー!」って小声で囃し立てる。


結局、けんた君は5分くらい動けず、氷を持ってきてもらって安静。

師範はため息まじりに、

師範「……まあ、護身術の効果はよくわかったな。次からは本当に気をつけろよ!」


その日の練習後、けんた君は意外と根性あって、あかりに笑顔で言った。

けんた「いやー、びっくりしたけど……あかりちゃんの蹴り、めっちゃ強かった! かっこよかったよ……(小声)でも二度とごめん……」


あかりは申し訳なさでいっぱいだったけど、なんだかみんなに「金的の女王」ってあだ名がついて、

根暗だった自分が、少しだけ道場の人気者になった。


……でも、次の練習でまたジャンケンになったら、絶対勝つと心に誓ったあかりだった。

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