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活殺自在

シュバババッ…


謎の少年は自前の薙刀を器用に振り回している


「蒼空さん、攻撃はどうしたんスか?」

「攻撃に隙がない…ダメだ

ここは一旦引くか…」

「蒼空さんは現在街中で指名手配されているッス

逃げたって、きっと誰かが、追ってくるッス」

「チッ…無理ゲーだろ

仕方ない殺すか」

「殺すかって…カッケーッスわ!!蒼空さん」

「だる絡みうぜぇー…?」

(今の一瞬…攻撃が止まった?)

「まぁ…僕は強いからね」

「マジすか蒼空さん!やっぱカッケーッスわーw」

(やっぱり、だる絡みをしてる時は攻撃が止まるんだ……めんどくさいけどやるしかないか)

「僕レベルになるとお前なんてすぐ殺せるから」

「蒼空さんがかっこよすぎてもう目も合わせられな……」

「今だ!!」


ジャリン…!!


「ッ…!不意打ちッスか

まぁ自分には通用しないんすけど」

(どうするか、新しい策を考えなければ…

奴は隙がない、間合いをしっかり取れている

どうにか自分のペースに引き込めればいいけど

少し様子を見るか)


━━━━━━━━━━━━━━━


「キュイ…」

「そんなに蒼空が心配か?大丈夫だきっと帰ってくる」

「蒼空はそんなにすぐ死ぬような人じゃないよ」


冬華は落ち着かない狸の頭を撫でる


「キュュイ!!」


バッ!


「狸ちゃん?!」

「おい狸!!さっさと戻って…たく、行っちまったか」

「大丈夫かな…私達もついて行こ」

「大丈夫だろどうせ蒼空の場所がわかんなくて帰ってくる」

「私は行くよ、あんなに狸ちゃんが心配してるんだもん、私もそれに応えなきゃ」

「はぁ…そうか頑張…」

「ほら!早く!!啓斗さんも行くよ」

「なんで俺まで…」


━━━━━━━━━━━━━━━


「くっ…」

「体はボロボロもう戦えなんじゃないんすか?」

「チッ…」

(これ以上戦うのはさすがにきついか…でも逃げられない…ここまでなのか?)

「もう限界ッスか、

これでトドメっス!!」

「ギュイィィ!!」


謎の少年の後頭部に8つの頭が直撃した


「うっ…!」

「今だ!氷弾!!」


シャリリン!!


「うぐぁ…!!」

「蒼空!!大丈夫か!」

「み、皆さん…ありがとうございます」

(僕も…ドローン!!)


ブォンブォーン


「なんなんスか…次から次へと」


シュ…シュバ……シュシュ

ザシュバ…


「ウグッ…!」

「啓斗さん!!」

「啓斗…その怪我、片足が……」

「足、切り落とされちゃったッスね」

「このガキ…チッ、この足じゃ足手まといか」

「人の行動は本当単純ッスね

一瞬複雑に見えても1つ覚えればあとは簡単

芋ずる式に紐解けていく

戦場が複雑なら簡単なものから排除すればいい」


シュバッ!!


「ッ!!ッチ…」

(どうしようこのままだと冬華さんまで…何か、攻略法を探さないと)

「ねぇ…薙刀持ってる僕、ちょっとムカつくからさ…殺させて?」

(冬華さんの様子が変わった、竜喜との戦闘以来だ)

「蒼空くん達…1人で戦わせて」

「冬華…無茶はするなよ」

「わかった…氷弾」


シャリン


「なるほど…あなたも技待ちなんスねそうッスか…

結局自分の苦悩をわかってくれる人は…

…クソが」

(?! 急に少年の様子が変わった?

苦悩? 技持ち? )

「もういいッス…可哀想だから手加減して戦おうとしてたんスけどもういいッス…限界ッス」

「ふーん…そっちがその気ならいいよ…本気で来なよ」

(見ただけでもわかる冬華より少年の方が圧倒的に強い、天と地の差だ、

このまま戦えば冬華さんは死ぬ……

でももう観察する余裕は無い)

「普通に近づいて戦えば死ぬ

だから遠距離しかない、来たら斧て少しでも耐えるだけ…」


ガギィン…ガギギィィン


「なかなかやるッスねでも耐えてるだけだと

負けるッスよ!」

「今だ…隙ができた今距離を取れる」

「氷弾!トリプル!!」


シャリリリン


「チッ!クソが」

(まただ、定期的に口が悪くなる

なぜだ、技を嫌っている事はわかった

技を持っていないのか? そんな事あるのか?

いや、考えてる暇は無い!)

「冬華さん!少年は技を嫌っています極力使わないようにしてください」

「技を嫌っている…へぇそうなんだぁ」


シャリリリリ…


「冬華…何してるんだ技は使わない方がいいんだぞ、俺の見間違えだといいんだがお前の目の前には…」

「なんで…なんでッスか…技はダメだといってたのになんでなんで」

「なんで冬華さんは、巨大な氷を創り出しているんですか?!」

「嫌いならもっと見せてあげるよ

くらいな…氷弾の応用技…

砕け、凍てつけ

氷塊散石(アイシクルドロップ)』!」


シャララララ…


「なんなんスか!これ…上から氷が…動きずらい」


氷塊散石…それは大量の氷弾を上から砕き散らす

冬華の応用技である


「今のうちに皆んなは逃げて」

(何が起きてるんだ…でも考えてる暇は無いせっかく冬華さんが作ってくれたチャンスだ、今は最善の行動を取るようにしよう)

「俺は戦うぞ」

「啓斗は無理しない…で?あれ?」

「は?どうしてッスか、

なんで切ったはずの足が復活してるんすか!」

「あぁ言い忘れていた…俺の技は再利用…使えなくなったものに触れると姿を変え新たな使い道を開く…

俺は今義足を作った、すぐ壊れるだろうがな」

(啓斗さんが復活したこれなら少しぐらい戦闘が有利に…!)

「めんどくさいッスね…もう……何もかもこんなの不利じゃないっスか何度切っても復活する足、新しい応用技、小賢しく飛んでくるドローン……でも自分は諦めない絶対に成果を出してせる」

(何かが来るやばい僕も…僕も動かなければ!)

「キュイイン!!」

「またひとつ標的が増えたッス…

今度は狸ッスか、さぁ…4対1スね、

かかってきてくださいッス受けてたちま…」


ボォン


「なんだよあれ…」


蒼空達の目の前には巨大な火柱がたっていた


「はーい…時間切れ…契約破綻だよー」

「?! 誰だ!」

「誰だと言われても……ねぇ…言うわけないでしょ、…まぁとりあえず…若いのによく頑張ったよ

薙刀の少年…でも…もう時間切れだからね

殺せなかったということで君は今から処分されます」

「は?…はぁ?!こ、殺した…のか?部下を…」

「部下?何を言っている彼はもう部下ではない、ただの一般人だよ、

あぁでも安心してよ…殺してはいない、ただ消しただけだよ。『記憶』を」

(何故だろう…こいつは……こいつとは絶対に関わってはいけない…)

「そうだ!さっきからずっと黙っているそこの君…」

「!!」


蒼空は男に呼ばれた瞬間とてつもない寒気と威圧感に体は動かなく、男の命令に従うことしかできなくなっていた


「そう、君だよ鎖の少年…君には魅力を感じる……今まで見てきた子の中で2番目位だよ

君はネズミとしては勿体無いぐらいだ…でもこんな逸材を自分のモノにできないのは惜しい……そうだ!放し飼いをしよう!」


そういうと男はパチンと指を鳴らした


「は?何を言っているんだ?

蒼空は俺たちの仲間だ!!お前のモノじゃ…」

「口の利き方には気をつけろよ?デカ物」

「?! う、動けねぇ」

「君には興味が無いんだ、手は出さないよ…

そうだ!あそこの薙刀の少年は君たちにあげるよ、

もう要らないからね」

「でもあの子は記憶を失ったんじゃ…

そちらで回収とかは……」

「あぁ、消した記憶はごく一部

この我の『組織』についてのことだけ…

それ以外は何も消してないよ」

「それじゃあこれからあの薙刀の子は私たちと一緒に行動するってこと?」

「まぁ…そういうこと!…やば!カラオケの時間!!

間に合うか?と、とりあえずそれじゃ!」


男はそういうと手を振りながら後ろに振り返り走りで帰って行った


(移動は普通なんだ……)

なんかヤバいやつ出てきたね

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