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神学ガール  作者:
13/15

トランジスタ・ゴール

うまくいえたことがないあいあい。

鬼丸秘密子と京極理趣子は…じゃなかった、

三条郁子と白金薬子は高校二年生になった。


郁子たちの通う桜葉高校では、二年生へと進級すると

文系と理系でクラスが分かれる。だから郁子と薬子も

クラスが分かれたが、そのことでかえって絆を深めた。


お昼休みに加え、放課後も一緒に過ごすようになった。

そして現在は、ある日のお昼休みに屋上で話していた。



「郁子の今日のお弁当ってタコ焼きだけなの?

ちょっと攻めすぎじゃないの?それで足りる?

私のサンドイッチひとくち分けてあげようか?」


「楽だしおいしいしいいことしかないしいいじゃん。

武士は食わねどつまようじでござるよ!ガッハッハ!

ところで薬子は進路はどうする予定?第一志望とか。


私はさー。電通起信子校長…じゃなかったわごめん、

紅葉先生は、三橋とかKOに進んで経済をやりなさい。


とか言ってくるんだけどさ。経済リアルガチ勢なら

大学なんて行かずに起業なり投資した方が早いしさ。

経済学とかむしろコスパいまいちなんじゃね?って。」



「郁子って宝くじで一等を当てたとしても、そのまんま

ぜんぶ賞金をまた宝くじにぶっこんじゃうタイプでしょ?

投資とかは、やめといた方がいいと私は思うんだけどな。


私はがんばって刀工大で物理やりたいなとは思うんだけど。

あそこ女の子がぜんぜんいないんだよね。不安になるよね。」


「私の大事な薬子をそんな関ヶ原に送り出すわけにはいかん!

娘はやらん!他の学校にしなよ。私も高望みするんならさー。

京都聖帝大がいいけど。ちょっとハードルが高いんだよねー。



いまどき大学の意義からして希薄になってるとこあると思うし。

貴重な高校生活をお受験マシーンとして過ごすのは微妙だよね。


だから私たちはさ、マイペースで勉強してお茶の湯聖女大学に

行くことにしない?そんで、女子寮に入ろうよ。そしたらさー。


私は薬子の部屋に転がりこんでワクワクドキドキ生活でござる!」


「別にいいけど家事はちゃんと分担してもらうよ。お掃除は

ぜんぶやってもらうし、ごはんも週4以上は郁子が担当だよ。

その条件でいいならいいよ。あとよそにお泊まりは厳禁だよ。」



「任せておくでござるよ!もちろんそれでぜんぜんいいのでござる。

じゃあ決定ね。一緒にお茶女に行こう。紅葉先生もあそこ出身だし。」


こうして、なしくずし的に二人の進路は決まってしまったのでした。

イメージソング。

RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」。

https://youtu.be/yfFpcqPlIPM?si=alGj6YU_MDvuUsnI

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