8
エリスはニナと共に学園中心部へやって来た。ここは図書館や講堂など大きな建物が多い。ニナは珍しくてずっと忙しなく首をキョロキョロ動かしている。
「ニナ、探検したいのはわかるけど、これからいくらでも来れるから、今日はダンスホールに行きましょうね」
「うん!」
と言いつつまだそわつくニナの手を引く。ニナの歩みが遅いので会場に到着したら、パーティは卒業生の挨拶も終わったころだった。
夜の闇に一際明るく輝くダンスホールは学年の敷地にあるものより豪華で巨大だった。それを見たニナは「ほあー」と感嘆しきりである。いつまでも入り口に立っている訳にもいかないので中に入るように促すと、
「もう少し外からこの建物見たいー」
「そう……でも、会場の食事は人気なものから無くなっていくわよ」
それを聞くと我に返る。
「肉!」
今度はエリスの手をぐいぐい引っ張り出した。
会場に入ると、リーゲルが近づいてきた。今回も先に会場入りしてヴェインの行動を見張っていたのだ。
「エリス様、兄上はルコット嬢を連れて会場中心部にいます。最初はエリス様を探していたようですが……」
「まあ、そうですか。ではそちらに近づかないようにします」
エリスがリーゲルに礼を言っていると、
「うー、エリス、肉どこー」
ニナが早く早くと急かす。エリスは「あそこに……」と会場東側の立食スペースを指差すと、ニナは人混みの間をシュパシュパッと縫うように向かった。
「あら、先に行ってしまったわ」
エリスとリーゲルは苦笑する。
「では、僕は引き続き兄上を……」
とリーゲルが言いかけた時、会場中央から大きな声が響く。
「エリス・クライス! エリス・クライスはどこだ!」
それはヴェインの声であった。入り口付近に配置した側近からエリスが到着したことを知ったのだ。
エリスとリーゲルの周囲の人だかりがざわざわした後に静かになり、サーッと下がっていって会場中央までの道が開ける。会場中央の一段高くなっている場所からヴェインはエリスを見下ろして再び叫ぶ。
「こちらに来い!」
エリスは何となくリーゲルの方を伺う。彼は目元を片手で覆って深い溜息を吐いていた。エリスもそうしたい気持ちになった。
黙っているエリスにイラついたヴェインが側近に連れてくるように指示する。エリスはそれを聞いて側近に触れられるのは不快だと、自分から会場中央に近づく。
「エリス・クライス! 貴様との婚約は破棄だ!」
声高に叫ぶヴェインの手には王から正式に承認された婚約破棄通知。
「存じております。既に父から伺っておりましたので。それでは失礼いたします」
エリスの紫の瞳に宿るのは呆れ。背を向けて立ち去ろうとした、がヴェインの側近が回り込みそれを阻止する。
「待て! 貴様は理由を知らねばならぬ。まあ、心当たりしかなかろうが」
嘲笑的な笑みを浮かべたヴェインに冷たい視線を投げるエリス。彼にぴったりと寄り添っていたルコットがわざとらしく怯える。
「殿下、私怖いですぅ」
「可哀想にルコット、こんなに怯えて」
ヴェインがルコットを抱きしめエリスを睨む。
「貴様は私の愛しいルコットに数々の嫌がらせをしたそうだな! 己より低い身分の彼女を見下していたのだろう!」
「いいえ、それはありえません。私の友人には貴族の最下位である男爵令嬢もおりますので」
「ふん! それも、下級貴族とも親しくする自分がルコットに嫌がらせする訳がない、という演出だろうが! そうすれば己の下劣な行為を隠せるとでも思ったか! その友人とやらもお前の偽装の為に利用されて難儀なことだ!」
この発言にエリスは少し片眉を上げた。しかしそれだけだった。
その時、突然の断罪劇を遠巻きに見守っていた人だかりから、一人勢いよく飛び出してきた。それは、骨付き肉を片手に口をもぐもぐ動かすニナだった。
学生には見えない程幼い外見の闖入者に王子の取り巻きも「子供だ……」「迷子だ……」とおろおろ、どうしてよいものか迷っている。
ニナは口の中の物を飲み込むと、大きな声で、
「エリスは私を利用してたのか!?」
と叫んだ。
「いいえ、違うわ、ニナ」
「そこのルコットとかいう人苛めるの隠すために、そいつより身分の低い私を構ってた!?」
王子は先ほどエリスが言った男爵令嬢がこの者かと合点した。
「そうだ! エリスはお前のことなど友人と思っていないだろうさ!」
「そんな……」
小刻みに震え始めるニナ。優しいエリスのことは信じたいが、婚約者に近づく女を排除したいという気持ちを持つのは人として当たり前に思われた。
「学校に一緒に行くのも、お昼を奢ってくれるのも、勉強を教えてくれるのも偽装の為?」
偉そうに頷く王子。
「嫌な授業頑張ったご褒美に手作りクッキーくれるのも、ダンスできない私が補習受けるだけで単位貰えるようにしてくれたのも、昼夜逆転を子守歌で寝かしつけて改善してくれたのも、野生のミョーに突っ込んでもげた腕くっつけてくれたのも、ミョーの毛皮被ってはしゃいで没収されたけど取り返してくれたのも、イライラしてつい爆散させた校舎の修繕費いつも立て替えてくれたのも、というかエリス自身を巻き込んで殺しかけたけど許してくれたのも、全部、私を利用する為だったなんて嘘だああああああ!」
膝をつき慟哭するニナ。その片手には未だしっかりと骨付き肉が握られている。
しかし、同学年の生徒たちは思っている。
『そんだけ迷惑かけといてそれはねーだろ』
ヴェインとルコットは若干ニナに引いていたが、気を取り直し、
「はっ、これはお前が仕組んだ茶番か? 第一、校舎が爆散など聞いたことが無い。いくら学年によって敷地が分かれていても、そこまでの事件は伝わるはずだ! 嘘も大概にしろ!」
「そうよ! そんなのすぐわかる嘘!」
「いえ、そこのニナ嬢が校舎破壊の常習犯であることは同学年ならば知っていることです」
そこで口を挟んだのはリーゲル。
「嘘に決まっている! 他の学年が知らぬわけが無い!」
「ニナ嬢の存在はなるべく他学年に知られぬように隠されていましたから、まあその最大の原因である兄上と側近の方々が卒業なさるので隠す必要がなくなったのですが」
「何!? どういう事だ!」
「もう接点が無くなるので説明しても大丈夫ですね。ニナ嬢を第二王子派閥に引き込まれると厄介だったのですよ」
学園在学中に優秀な人物を引き込むのはギリギリ許容されているが、卒業し成人になった者が未来ある若者を青田買いするのは厳しく禁じられている。
「校舎を爆散……派閥…………そいつを辺境伯の所に送るつもりか!?」
優秀な破壊魔法を操る人物を辺境に派遣するのだと気づいたヴェイン。
「そうです。辺境は魔族の国に隣接した諍いの絶えぬ地。ニナ嬢のような人物が一番輝ける場所ですね」
「待て、それなら私の元婚約者であるエリスがそいつの面倒を見ていたとはどういうことだ! エリスは、クライス侯爵家は、我が派閥だろう! それにリオス! 何故言わなかった!」
呼ばれたリオスが人混みからキリッとした顔で現れる。
「いや、俺も言えたら言いたかったよ? でもニナチャンについては誓約魔法が学園を覆ってたから口外できない訳よ」
「何……!」
それを聞いてルコットが少し青褪める。
「じゃあ、リオス殿下が私に『エリス様はいつも一人』って言ったのも嘘だったんですか!?」
「ニナチャンのこと言っちゃいけないなら、エリスチャンはいつも一人って説明するしかないんだよ」
「そんな……」
少しふらついたルコットをヴェインが支える。その隙にリオスは人混みに紛れて去っていった。
「どうしたルコット!」
これではエリスのアリバイが証明されてしまうとルコットは無い知恵を振り絞って解決策を考える。夏のパーティ会場で言い合いしたのをきっかけに、その後も会う度に揉めて、最近は無視されていたのは事実だ、だから苛められていたのは本当だと、そう都合良い結論に達したルコットは微笑む。
「何でもありません殿下ぁ」
「そうか、あまり心配させるな」
「はぁい」
「素直なルコットは可愛いな」
勝手にいちゃつき始めた二人に観客が白ける中、黙っていたエリスが発言する。
「それで、私はもう失礼してもよろしいでしょうか」
「待て! お前は婚約破棄の……ん?」
自分で言って置きながら、首を傾げるヴェイン。リーゲルが溜息を吐いて馬鹿な兄に説いてやる。
「兄上、そもそもエリス様はニナ嬢に掛かりきりでルコット嬢に構う暇が無いとわかったでしょう。エリス様の無実の証明など我が学年全員ができますとも」
同学年の生徒たちがうんうん頷く。
「いや、しかしルコットはエリスに苛められたと……」
「そうです! 私は嘘つきなんかじゃありません、殿下ぁ」
「では、侮辱罪ですね。侯爵令嬢を不当に貶めた罪は重いですよ」
にこやかにリーゲルが告げればルコットの顔は再び青くなる。二人の相手はリーゲルに任せて、エリスはニナに近づく。
「ニナ、大丈夫?」
「……エリスはつまり……二人存在する!?」
何がどうなればそういう結論にたどり着くのか。しかしニナの突飛な言動には慣れているエリス。
「私は私一人よ。ルコット嬢の言っていることは嘘」
「エリスはあの王子派閥? なのに私の面倒見てるってどういうことってどういうこと?」
話がいきなり飛ぶのもよくあること。これも慣れている。
「ニナは卒業したら魔法師団に入って辺境に行かなければいけないでしょう?」
「うん、それは小さい頃から耳にタコができるくらい言われてる」
「でも魔法師団は学園卒業資格が必要だから、貴女はなんとしても卒業しなければいけなかった。それも第二王子派閥に知られずに。でも貴方は大人しくできないでしょう?」
「昔よりは比較的大人しい」
胸を張って言うニナに苦笑する。校舎破壊魔が何を言うのかと。
「だから第一王子派閥はニナを隠すように手を回していたの、貴女と同学年になる子を持つ第二王子派閥の家や学園にそれ相応の見返りを用意して」
「第二王子派閥? なのに? 何で?」
「……貴族は色々あるのよ」
ニナは男爵家に養子に入った平民だ。未だに己が貴族という意識は無く、理解しようもしないので色々と言って置けば納得する。
「色々かー」
「そう、色々」
「まだ下の学年いるから私、第二王子派閥? に連れてかれる?」
「第四王子殿下がいるから大丈夫よ」
「そうかー」
第一王子派である第四王子リーゲルが最高学年になれば、そう簡単にニナに手出しはできない。第三王子リオスも同時に同学年になるが、次期生徒会長はリーゲルなので問題ない。
「あれ? そういえば、エリスが私に構う理由は無い? やっぱり利用……」
「利用はしてない。私はただ……貴方に興味があって」
最初は本当に珍しくて興味があるだけだった。でも遠目に見るだけ。
──思えば、あの課外授業から私の運命は変わったのね。シアー子爵令嬢は私が孤独だと思って虚言を吐いた。その結果第二王子殿下が婚約破棄をしてくれた。他学年に口外できないニナと仲良くしていたからこその結果だわ。
エリスは感謝の気持ちを込めて、
「貴女と仲良くしたかっただけ」
そう微笑んだ。
「そうかー」
ニナが少し照れ臭そうに笑う。
「でもエリスには迷惑かけてばっかりで……」
自覚はあったらしいニナ。
「エリスに私は何もしてあげてない」
「そんなこと無いわ、たった今救ってくれた。愚かな元婚約者に悪者にされそうになったけど、貴女がいたから冤罪だと周りにすぐ伝わったのよ」
「そうかー役に立ってたかー」
まあ、ニナがいなくてもアリバイを証明してルコットを侮辱罪で訴えていたのだが。しかし、その場合は断罪の場で居心地の悪い思いをしていたのは確実。
今回、周りからの視線が婚約者を寝取られ断罪された令嬢を見るものでは無く、「変人の面倒を見ていた苦労人」に対する同情的視線なのはかなり有難いことだった。
親切な令嬢が一人ぼっちの変人を気にかけ、世話をやいてあげていたら、放置された婚約者が浮気したのだ、と言い訳もできる。
「エリスあの王子と婚約者だったのかー」
「ええ、不本意ながら」
「じゃあ、次を探さなきゃ?」
「それは……必要ないのよ。今回のことで父からは卒業後に勘当といわれているから」
第二王子に婚約破棄を知らされた父親は婚約者をコントロールできないエリスが全面的に悪いと怒り狂ったが、卒業までは在学を許してくれた。おそらく無理矢理退学させた上で娘を捨てる父だと世間体が悪いからだろう。
「勘当ー。エリスどうするの?」
そう、それはエリスが最近考えていたこと。辺境でどうやって暮らしていくか。二年最後の課外授業で高等回復魔法を使えたエリスは治癒術師として辺境でやっていけると自信が付いた。
「それなんだけど、私も辺境に行こうかしら。高等回復魔法が使えれば重宝されるでしょうし」
「じゃあ……卒業後もエリスと一緒にいられる!?」
ニナの最近の悩みは卒業したら唯一の友人であるエリスと簡単に会えなくなることだった。
感動して涙を流し始めたニナを、握られた骨付き肉のソースが艶やかな金髪につくのも厭わず抱きしめるエリス。
二人の少女が抱き合う姿が何となく絵になっていたので数人が拍手を始める。それは周りに伝播し、会場全体に拍手が鳴り響く。
「何よ! 何なのよこれ!」
「五月蠅いぞ! 静かにしろ!」
ルコットとヴェインの怒声は拍手にかき消された。
リーゲルはやれやれと肩を竦めて小さく呟く。
「エリス様が辺境に、か……私に止めることはできないでしょうね」
抱き合う二人を引き裂くのは無粋に思われた。
一方、リオスは会場の隅でプルプル震えていた。ヴェインからリオスが見えないようにディランは体で遮る。
「殿下、抑えて下さい、今第二王子殿下に知られては……」
「ぷっ……わかってる……わかってっけど……」
本当に想像通りに断罪劇を始めて見事に失敗したヴェインが面白過ぎて、笑いを必死にこらえるリオスだった。
□
一年後、無事卒業したニナとエリスは辺境に居た。
ニナは魔法師団所属の軍人として辺境に配属。
エリスは辺境伯の軍に治癒魔術師として採用された。
何故か、リーゲルも辺境の現状を記録して中央に報告する官吏として赴任してきた。
「リーゲル何でここに居る?」
「こら、ニナ。殿下と呼びなさい」
「いいのですよ、エリス様。私はもう王位継承権を放棄し、第一王子に仕える只の臣下ですから」
「そういえば、最近中央の方はどうなっていますか? 王太子は第一王子に決まりそうだとか」
ヴェインが公然と愛しいと呼んだルコットが侮辱罪で有罪になった。ルコットの虚言を裏付ける証拠がリオスによって提出されたことが有罪の決め手となった。ちなみにルコットが同じ一年からやっかみで嫌がらせされていたのは事実なので、犯人は学園から罰を受けたという。
そして、虚言を確認もせずに信じたヴェインは無能だと証明されたも同然。いくら第二王子を傀儡にして甘い汁を吸おうとした派閥の者が優秀でも挽回するのは困難。
「そうですね。ほぼ決まりでしょう」
それに、どうやらヴェインは犯罪に手を染めていたらしく調査が進められている。これではもう王太子候補でいられない。それを告発して証拠を提出したのもリオスであった。どうも納得いかないリーゲルである。
「あいつが例のエリスに嫌味言うアホだったとはなー。アホが王太子にならなくて良かった」
「こら、ニナ。思っていても口には出してはいけません」
へへへ……と反省していないニナを見詰めるエリスの眼差しは優しい。そんな二人を一瞬羨ましそうにするが、すぐにいつもの微笑みに戻るリーゲル。
三人の前にある人物が通りがかる。
「あ、辺境伯ーおっすおっす」
「こら、ニナ。その挨拶はやめなさい。すみません、辺境伯様」
辺境伯と呼ばれた艶やかな黒髪で凛々しい顔つきの男は無表情だが、穏やかな口調で、
「構わない。それより、エリス。例の返事はまだか」
「ええと、その……」
言葉に詰まり、苦笑するエリス。
リーゲルがニナを捕まえて小声で問い詰める。
「例の返事とは何ですか」
「何かー休みの日に馬で遠乗りしようってー。でもエリスは私と辺境の街ぶらつきたいから断りたいってー」
小声で聞いた意味なく、普通の声量で答えたニナの口をリーゲルが押さえる。
「遠乗りよりも、散策の方が良かったか」
「ええ、まあ」
「ならば私が案内しよう。もちろんニナも付いてきて構わない」
非常に断り難くなったエリスにリーゲルが助け船を出す。
「すみません、辺境伯。エリスとニナは辺境に来たばかりの私を案内してくれると話していた所でした」
「…………ならばお前には部下に案内させよう」
「いえ、不要です。同窓生である二人と積もる話もありますので」
「……お前も散策に付いてくれば良い」
「いえ、辺境伯がいてはできない話もありますので。三人で過ごしたいのです」
無表情で冷めた視線の辺境伯、にこにこだが眼が笑っていないリーゲル。バチバチと音が聞こえそうなほど睨み合う二人。
「お前らいらないんだって、空気読めよ」
ニナの一言に全員停止する。
「友達二人で気楽に遊びたいんだってば、わかれよ」
「こら、ニナ。言葉遣いに気をつけなさい」
「こいつらはっきり言わないとわからないし」
エリスは否定せずに困った顔した後、
「ええと、ではそういうことで。失礼します」
ニナの手を引いて歩き出す。
しばらく歩いて、ニナの方を向く。
「助かったわ。辺境に来てから貴方に助けられてばかりね」
「お役に立ててなによりー」
どうも辺境伯に気に入られたらしいエリスは戸惑っていた。自分より一回り年上で、落ち着きがある男性に好意を向けられるのは嫌ではない。
だがどうしても自分は不釣り合いだと思ってしまうエリスだった。
「エリス、リーゲルと辺境伯だったらどっちがいい?」
「え? 何で殿下が出てくるの?」
心底不思議な表情を浮かべるエリスにニナは珍しく口籠る。ニナでも分かったというのに、エリスは気付いていない、リーゲルの気持ちを。
辺境伯のようにわかりやすく好意を示さなければ鈍いエリスには伝わらないのだ。一応第二王子と結婚すれば義理の弟だったので、全く異性として認識していないせいもあるが。
「がんばれりーげるくん……」
ニナはボソッと呟いて、同窓生の健闘を祈った。
少しでも良いと思っていただけましたら評価かブクマお願いします。喜びます。感想は一言だけでもいただけたら飛び上がる程嬉しいです。続編書く予定です。続編は不定期のんびり更新になる予定です。