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ニューオンリーワン  〜ImbalanceSong〜  作者: 好音 コルヴォ
第一曲 始まりと変化 
2/9

001 音は始まりを祝う

 ここは、割とテレビにも取材されたりなどされる有名な高校、東清とうせい高校。

 特別待遇にて用意された部室に3人の男女がいた。


「おい、笑音えおん。準備はいいか。」

「もっちろん。じゃんけんで勝ったんだから仕方ないから、夢歩むふの分まで頑張るから。」

「………………通しでやってみるよ。いい?」


 相変わらず、涼夜すずやは冷静にギターを片手に順序を確認する。

 もうチューニング終わったんだ。

 今日は、新入生歓迎会の日。俺らは時間の関係で、どっちか1人がオープニングアクトを務めて歌うことになっていた。

 そして、神聖なじゃんけんの結果、言月ことげつ 笑音によって大役を奪われたのだ。

 ちなみに、俺の親友の九頭くとう 涼夜は、裏でギターをやってくれている。

 俺の時は、メンバーなので表に出るが、笑音は違うからな。

 というか、涼夜は縁の下の力持ちだ。衣装作りさえもやってくれる。

 開始まで、あと1時間か…………


「まぁ、笑音なら大丈夫だろ。ていうか、逆にこうゆう内容で歌うなら、明るいアイドルの笑音の方が適任なのかもな。」

「えへへ。ありがとっ!そろそろリハ行ってくるね。」

「あとから僕は行くよ。転ばないでね。」

「OKー!」


 切り替え早いな。

 さて、今日は裏方として頑張るか。そんな、やることないけど……………




 相変わらず、信用してるんだかしてないんだか。分からない男だよ。あの、明図楽あすら 夢歩は。

 確かに、パフォーマンス的には、新入生を歓迎する会という今回の目的には、私の方がピッタリだろうけどさ。

 でもやっぱり、1発で目を引くのは夢歩なんだよね。悔しいけど、さ。

 私だって、真剣にやってる。でも、才能的の事を言ったら、あっちの方が凄いんだよね。

 まぁ、そんなことを言っていても何にもならない。私は私の出来ることをするだけだ。


「準備はできてるって感じか。じゃあ、音流してていいか?」

「うん、いいよ。」


 涼夜も来たし、リハやりますか。

 音楽に合わせながら、一つ一つのステップを確認する。

 と言っても、今日やるのは既存の曲であり、結構やってきているから、あまり問題は無いだろう。

 でも、慢心はしない。そうゆうのが失敗に繋がるのだから。

 とりあえず、すべて通しで確認練習を行った。


「あれ?夢歩来ないね。てっきり、通しでやってたら来ると思ってたけど。」

「あぁ。いろいろと確認というかなんかをしに、職員室に行ったよ。」

「なるほど。」




 ふわぁ…………、眠…

 てか、なんで職員室2階なんだよ。

 しかも、体育館から職員室に行くルートって地味に面倒臭いんだよな。

 そう思いながら、2階にたどり着き職員室に向けて廊下を歩いていると、目的の先生とばったりとあったので、呼び止めた。


「ん、あー、ライブの話か。」

「あ、はい。そうです。」

「えっと、このプリントとこれね。」

「えっと、はい。確かに受け取りました。ありがとうございます。」

「確か、歌うのはお前じゃなかったな。」

「はい。だから、雑用してるじゃないんですか。」

「それもそうか。はっはっはっ。」


 相変わらず、豪快というかなんというか、ちょっと苦手なタイプなんだよな。

 そんな事はいいか。さっさと戻ろう。あいつらを待たせるの悪いし。

 少し、面倒な道をてくてくと戻り、リハ中のみんなのところに戻った。


「おーい、戻ったぞ。」

「おつかれ〜。」

「じゃあ、準備するか。」


俺らは、会場のライトなどを調節する。

開始まではあと、20分か。

 後、5分で新入生来ちゃうんだよな。


「僕は、そろそろ最後の調整するから。」

「おう。」


 涼夜は、新入生が入ってくる間、場繋ぎで演奏してもらう。

 これは俺らが考えた演出で、先生に提案したら大絶賛していた。


「そろそろ新入生来まーす。」

「はーい。」


 そろそろね…予想外に早かったな。


「涼夜、演奏始めちゃってもいいよ。」

「ん。」


 そう軽く返事をすると、音を確かめて演奏を始める。

 相変わらず、凄いな。どんどん、上手くなっていく。

 俺も、頑張んなきゃってなるんだよな。




 人が、入り始めたってことはそろそろか。

 頑張んなきゃ。

 …………………………緊張するな。


「リラックス、リラックス、な。」

「うん。」


 新入生とかもどんどんと入ってきている。


「じゃあ、私準備するね。」

「いってらっしゃい。」


 涼夜君はほんとに凄いな。

 こんなに会場をあっためてくれたんだもん。私も頑張んなきゃ。


「あと、10分、か…」


 涼夜君、何勝手に夢歩の曲弾いてるの。

 まぁ、確かに本来は夢歩と一緒に活動してるからさ、わかるんだけどね。

 て、どうでもいいし。しっかり、最終確認しないと。


「開始、2分前です。」

「御意。笑音、2分前だって。」

「OK。今行く。」


 いや、いつまで弾くんだろう。そこは、本人におまかせにしちゃってたからな。

 夢歩が、任せろって言ってたし、大丈夫だよね?

 そう思いながら、ステージに立つ。

 ここの、体育館ステージって大きいんだよね。ファンサとか、広く場所使ってできるからいいよね。

 そんなことを考えながら立っていると、夢歩が、涼夜に右手親指を立て、後ろを指さす。

 涼夜が、タイミング良かったのか、曲を終了する。というか、フルが終わったのか。

 流石の連携だな。

 開始のブザーがなり、幕が開く。

 やってやるか。


「新入生のみんなー、こんにちは。EONエオンです。今日は、みんなの始まりを祝い、この曲を送ります。  ………………………………それでは、聞いてください。『君と作る日常の物語』」


      〈君と作る日常の物語〉


(rararararara〜uh〜)

(Ah〜Ah〜)



今始まる新たな物語 私を出迎える

knock knock 最初の扉開けて

不安はきっといつか消えるから

1人じゃない いつしか隣


空を見上げ踊ろう 君と歌おう

手を繋いで、ステップ踏んで


「おいで!」



桜に彩られた初めて

君と自分色の思い出に変えていこ

思い出は消えないから

foreversmile

輝いて


まだ見えない展望

届かない未来

ゆっくり君と 夢携えて



桜に彩られた初めて

君と自分色の思い出に変えていこ

思い出は消えないから

foreversmile

輝いて


希望に飾り付けた出会い

君と自分だけのアルバムを増やしてさ

アルバムは消えないから

forevermemory

ときめいて




 拍手が会場を埋め尽くし、割れんばかりの歓声が響き渡る。


「新入生の皆さん。きっと大切な人ができます。まぁ、そんな事は考えずに高校生活楽しんでください。その中で、自然とできてると思うので。というわけで、ありがとうございましたーーー!!!! 部活紹介も楽しんでください。」














笑音の歌は一応、アイドルソング多めで考えています。

最初のraは2回繰り返します。

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