学生生活
更新が遅くなり申し訳ありません。
レベッカとの決闘から数日後、トムは平然と座学を受けていた。『テロン爺って魔法以外にも色々詳しいんだな』そんなことを考えながら、板書する姿は【剣聖】と引き分ける実力者には見えず、普通の学生であった。休み時間になり、ドレットがトムのところにやってきた。
「トム!今日も食堂行くだろ?」
「悪い、今日は授業の準備するんだ」
「そうなの、どんな授業になるのかしら」
いつの間にか近くにいたエリーゼとリコが、残念そうにする。するとトムのカバンの中からリルイが出てきた。眠そうに眼をこすりながらあくびをしている。
「たいくつー」
リコは驚いてリルイを見る。
「妖精ですか?」
「あの時の子?」
エリーゼとリコがリルイを見る。
「リコは初めてか。てか二人にも紹介してなかったな。リルイだ」
リルイはトムの頭の上に降り立つと、笑顔で手を振りながら挨拶をした。
「リルイだよー」
リコたちも挨拶をする。
「覚えたよ!」
そう言い、一人一人指をさしながら名前を呼ぶ。
「リコちゃんに、エリーゼちゃん」
「可愛い……」
「可愛いわね」
リルイの可愛さの魅了される二人。
「それと、ドレットちゃん」
「「「ぶっ」」」
思わず、トムを除く三人が噴き出す。
「リルイ、頼むからちゃん付けはやめてくれ」
「えー何でー?」
ドレットが懇願するがリルイはずっとドレットの周りを飛びながら「ドレットちゃん」を連呼する。
「あきらめろ。リルイは基本名前にちゃんを付ける。俺もちゃんを取らせるのに二か月かかった」
「そんなかかんのかよ」
ふと時計に目をやりトムがリルイに言う。
「リルイ、そろそろ準備してきてくれ、俺もすぐ行くから」
「はーい!」
元気いっぱいに返事すると、リルイは窓の外へ飛んでいった。
「今日の授業は何するの?」
「ちょっと実技をな」
そう言って、トムも教室を出て行った。
「なんか、嫌な予感するわね」
エリーゼのつぶやきに、同意するようにリコが頷く。
「楽しみだな」
ドレットだけが能天気だった。そこでエリーゼがふと思いついたように言う。
「そういえば一昨日、廃棄地区だった大広場で大火災があったんだって」
「あそこって確か、もう使われてなかったんじゃ」
そんな世間話をしながら全員
食堂へ向かって行った。
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