決闘後
長い間が空いてしまい申し訳ありません。
トムとレベッカはそれぞれのベッドの上で正座をしていた。二人の前には般若状態のムートがいた。
「あなた達が決闘するのは勝手です。ですが、少しは加減というものを覚えなさい。レベッカ!特にあなたに言ってるのよ!」
「ごめんなさい、ムートばあ様」
「全く」
少し呆れたムートはトム達を解放した。
トム達はローレンと合流する。
「私の生活圏内で【苦痛なき世界の会】を見かけたら必ず報告をします」
ローレンはトムに頭を下げレベッカも手を振りながら学園を出て行った。去り際、レベッカが耳打ちする。
「じゃあねトム、今度は【偉人会】でね」
誰も居なくなったところでトムは呟く。
「来い【辻風】」
呟きと同時に、トムの目の前に小さく風が渦巻く。
「さっきの写真の男を探せ」
渦巻く風は解けるように消えた。
「どうしたんですか、レベッカ?そんな不機嫌な顔して」
ローレンが先ほどまでと打って変わって不機嫌な顔をしているレベッカに問いかける。
「私は強い、その自信はある。だってそれだけ努力してきたもの」
「まぁ、そうでしょうね【剣聖】の称号をその年で取るくらいですから」
「今日の決闘、トムは全然本気じゃなかった」
「そんなことは無いでしょう」
「いいえそうよ。だって、光と炎の魔法が使えることもトムは知っている。なのに、トムは攻撃に【辻風】、風の精霊を使ってた。結局、水の精霊術を使ったのも防御の一回、闇の精霊術に至っては使用すらしなかった」
「まぁ確かに」
レベッカは憮然とした表情で続ける。
「今の私は、そのトムに引き分けるのが精一杯ってことよ」
レベッカは唇を噛みしめる。ここまで悔しがるレベッカを見るのは久しぶりだとローレンは心配より珍しいものを見たという気持ちだった。なぜなら、次の彼女の言葉は容易に想像できるからだ。
「次は絶対本気出させて、勝ってやるんだから。覚悟しなさいトム」
トムは悪寒に襲われくしゃみをする。
「なんか、嫌な予感がする」
トムは確信した。絶対また、レベッカと決闘することになると。
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