愛しい太陽
「あらやだ、白い悪魔」
通りを歩いていた恰幅の良い中年女性が、空を見上げて眉をひそめる。
同じようなタイミングで気づいた他の人も、空を見上げて舌打ちをしたり、憂鬱なため息とともに足早に家路を急いだりする。
冬の女王の先触れである、白い悪魔が、とうとう降り始めたのだ。
明け方には霜がおりるようになって、半月ほど経つ。
そろそろか、とは思っていたが、覚悟が決まるほどではない。
この国は毎年死者を大勢出すほど、冬の寒さが厳しい。
貧しい者、年老いた者、体力のない子ども。
そういった者から、白い悪魔を従えた冬の女王が連れ去っていくと言われている。
暖炉の火を絶せば、家の中でさえ凍傷や凍死の怖れがある。
つまりは、暖炉の火をともし続けられるほど裕福か、寒さに耐えられる体力がなければ、この国の冬は越えられないのだ。
少女はそっと裸足を掌でこすった。
冷えで赤くなり、無数の傷と汚れで黒くなった手足。
もう服とは呼べないほどのぼろぼろの布切れ。
この身体とぼろきれが、少女の唯一の財産だ。
物心ついた頃には、少女は一人きりだった。
おぼろげな記憶をたどれば、家族らしき人がいたような気もするが、はっきりしない。おそらくは、この国では珍しくはない口減らしにあったのじゃないかと思う。
身の上を嘆いてもいい程度には不幸だと思うが、少女のように道端で暮らす子どもは珍しくなかった。
路上生活の子どもたちのグループもいくつかあったが、少女はどこのグループにも属していない。
あるグループに属していた期間もあったが、合わずに抜けたのだ。
グループに属するということは、周りに気を遣い、自分の利益だけに走らず、グループの規則に縛られること。
自分の口の心配だけて精一杯なのに、そんな器用なことは少女にはできなかった。
ただ、こんなにも早く白い悪魔がやってくるのであれば、グループを抜けるのを少々早まったかもしれない。
小さくため息をつくと、白く息が濁った。
去年はたまたま生き延びられた。
でも今年はわからない。
空腹のためうまく力が入らない手足を使い、のろのろと立ち上がった。
寒さをしのげる場所を探さなければ。
そして、贅沢を言えば、口に入れられるものを。
びゅう、と一際強く吹いた風に、巻き上げられそうなほど頼りない肢体が震えた。
白い悪魔は冬の始めから降り、一度空に舞えば冬中と言ってもいいくらい、降り続ける。
今年の白い悪魔がやってきてからまだ二日だが、道はうっすら白く染まっている。
足を踏み出せば、サクリという小さな音と共に、足の甲までが埋もれてしまう。
棒のような足を動かすことに疲れて、少女は木の根元に座り込んだ。
もう感覚がなくなった左足は、ふくらはぎが青黒くなっていた。昨日、暖をとらせてもらおうと馬小屋に忍び込んだところを農夫に見つかり、強か殴られた跡だ。
農夫が持っていたのは鍬だったので、柄の部分で殴られたのは不幸中の幸いだったのかもしれない。
だが、この足を引きずりながら、冬を越せる場所を探すことはもう諦めなくてはいけない。
はしこさだけが少女の取り柄だったのに、こんな足では逃げることもできない。
―――しにたくない―――
強く、胸に閃いた。
だが一方で、ひどく安堵する気持ちもあった。
もう逃げなくてもいい。
空腹に痛む腹をなだめなくてもいい。
眠る場所も探さなくていい。
随分前に聞いた、教会の説教では、死んだら神様のもとへ帰るのだと言っていた。
帰ったら、文句くらいは言わせてもらおう。
そして腹一杯食べさせてもらおう。
ああ、でも死んだら腹は減らないか。
じゃあ文句をひたすら言うだけで許してやろう。
くつり、と小さく笑って少女は目を閉じた。
「……マジかよ。こんなのが…」
頭上で声がした気がして、ゆっくりと少女は顔をあげた。
気づけば白い悪魔はこんこんと降り続けていて、膝を抱いた少女の下半身はほとんど埋まっていた。
目を閉じてから、随分時間が経過していたらしい。
不思議と冷えを感じないのは、半分死んでいる証なのかもしれない。
そのままぼんやりと視線を動かすと、一対の金色が少女を見ていることに気づいた。
真っ黒なコートを着た、背の高い人だった。身体つきを見る限り、男。
口元までしっかりとマフラーを巻き付けているため、年はわからない。
目の色は金、フードの裾からのぞく髪の色も金。
それはまるで。
「たいよう…」
冬の間は滅多に顔を見せない暖かい光。
今まさに、少女が恋い焦がれて堪らない光。
手に触れれば温かいのかもしれない、と伸ばした手は、力なく空をかいて落ちた。
再び目が覚めたときには、少女はカウチの上に座らされていた。これでもかというくらい、たくさんの布に巻かれて、目の前にははぜる暖炉。
「目が覚めたか」
背後からの声に首を巡らせると、金色の髪と目の男が腰かけていた。
「……」
問いに答えるならば、是だが、何と言っていいか少女にはわからなかった。
凍える道端に転がっていた自分を拾い、この男は何をしようというのだろう?
もう少し年嵩の少女たちは身を売ることもしていたが、彼女の年齢で身を売ることは国が規制していたため難しかった。もちろん、密かに幼女を好んで買う者もいるのだろうが、そういう者は罰則や醜聞を恐れ自らの性癖をおおっぴらにはしていない。いくら売りたくても買ってくれるという人と出会えなければ売買は成立しないものだ。
…もしかしたら、そういう性癖のため、この男は自分を拾ったのかもしれない。
「飲め」
短いことばとともに差し出されたのは、温かい湯気を立てたカップだった。
毒、はないだろう。わざわざ拾ってきてここで毒を飲ませる意味がない。
ほとんど考えずに、少女はカップに口をつけた。痺れるほど温かい液体が喉を流れ、胃に落ちて行った。
カップの中身はとろけるように甘く、すこし辛みがあった。カップを傾けているうちに、喉や胃が温まってきた。
「飲んだら、もう少し眠れ」
空になったカップを少女の手から受け取り、男が言った。
言われなくとも、まぶたが先程から言うことをきかないのだ。とろとろと揺らぐような優しいまどろみが、ゆっくりと身体を包んだ。
「こんにちは、ディードはいるかな」
杖をついた身なりのよい老紳士が訪ねてきた。
「はい。中に」
箒の手を止めて頷くと、紳士は少女の頭を撫でた。
「エルと言ったかね。あとで食べなさい」
手に握らせてきたのは、大きな砂糖菓子が二つ。この紳士はよくこうして甘いものをくれるのだ。
俯きながらぼそぼそとエルが礼を言うと、紳士は満足げに笑いディードの仕事部屋へ向かった。
エルを拾った男――ディードと言った――は、占い師だった。
この国では占い師は珍しくない。貴族は広い屋敷に一人はお抱え占い師を置いているくらいだ。その中でもディードの占いは一風変わっており、しかも抜群に当たるらしい。
しかしディードは誰とも専属の契約はしていない。手紙か伝言での完全予約制で、基本は客が出向いてくる。
訪れる客は貴族も多いため、経済的にはかなり裕福だし、使用人も十分雇えるはずだ。エルを拾った理由はやはり幼女趣味としか思えなかった。
だが、拾われて、食事を与えられ、風呂にも入れてもらったエルが求められたのは、簡単な家事手伝いだけだった。
真剣に疑った幼女趣味もどうも違うらしい。風呂で裸にされたときも、何の感慨もなくゴシゴシこすられた。がりがりのエルの身体など、土がついた野菜か何かのように思っているようだ。
エルが起きるのはディードが朝食を作ってから。一緒に朝食をとってから、エルは食器を洗ったり洗濯をしたり家のまわりの掃き掃除をしたりする。
昼食をとったあとは、なんと昼寝の時間がある。明るいうちに眠れない、と始めこそ抵抗していたエルだが、柔らかな寝具に横たえられると睡魔には勝てなかった。
昼寝のあとは家事の続きをしたり、ディードを訪ねてくるお客さんにお茶を淹れたりする。そのあとは夕食の支度をし、食後は字を教わった。湯を使って身を清めたら心地いいベッドで眠る。
気持ちが悪いほど、居心地が良かった。
エルが皿を割ってもディードは打ったりしない。熱を出せば看病してくれ、髪をとかしてくれ、眠る前には親愛のキスをくれた。
エルは何度も頬をつねった。
自分はもう死んでいて、あの世にいるのかもしれない。
もしくは今は夢を見ていて、次に眠って起きたらまた道端で転がっているのかもしれない。
―――それでも、今があるならば夢でもいい。
だが、夢でも構わないと思う度に、エルの胸はぎりぎりと痛んだ。
その痛みが何なのかもわからないうちに、季節は巡っていった。
「おや、エル。買い物かい?…それにしても、あんた大きくなったねぇ」
買い物帰り、近所に住む女性が声をかけてきた。
買い物用の大きなかごは以前はエルが提げると引きずるほどだったが、今は楽々と持つことができる。ディードにも言ったことはないが、ささやかなエルの自慢だ。
十分な栄養と睡眠をとったためか、エルの身長はみるみる伸び、体つきも随分娘らしくなってきた。
曖昧にエルが微笑むと、女性は大口を開けて笑う。
「占い師先生があんたを拾ったときは、とうとういかれちまったかと思ったもんだがね。今じゃすっかり仲の良い親子みたいじゃないか」
親子、ということばに、言い様のないくすぐったさと痛みを覚え、エルは黙って肩をすくめた。
ディードの年齢は訊いたことがない。エルの年齢は数えたことがない。そもそも、エルという名前さえディードがつけたものだ。
そんな二人が出歩いていると、大抵は親子かと訊かれる。せいぜいが年の離れた兄妹だ。
―――初めは何とも思わなかったのに、いつの間にこうなってしまったのか。
「おかえり、エル」
扉を開けると、占いの水盆から顔を上げずにディードが声をかけてきた。
ディードの占いは、水盆と占銀と呼ばれる棒を使って行う。
一度占いを始めると、よみ終わるまで手を離すことはできない。
銀の縁取りの成された水盆の中を、ディードが握る占銀がゆらゆらとさ迷っている。
エルにはよくわからないが、そうやって水の動きを視るのだそうだ。
水盆を見つめるディードの眼差しは鋭いのに、どこか優しい。無造作にまとめられた髪も、無精髭も野暮ったく見えるのに、ちっとも嫌じゃない。
音を立てないようにキッチンへ行って、エルはため息をついた。
ともに暮らし始めてから、一年が経とうとしていた。
はじめは、ディードのことは奇特な奴だとしか思っていなかった。なかなか心を開かなかったエルに対してディードは不器用な愛情を注ぎ続けてくれた。
ディードは元々占いのことだけ考えて生きてきたようだ。うっかりすると寝食も忘れてしまうほど占い中毒なのだ。エルの世話など、よく焼けたものだと思うが、彼なりに気を配り手をかけてくれた。
同情や哀れみでない優しさは、もらったことがなかった。
触れてくる手は、いつでもどこか遠慮がちで温かかった。
それで、好きにならない訳がない。
もっと優しくしてほしい。
もっと笑ってほしい。
ディードの役に立ちたい。
私だけ見てほしい。
ずっと一緒にいたい。
今まで感じたことのなかった欲は、瞬く間に肥大し、今にもエルを食い破って身体から溢れそうだった。
温かい食事にベッド。以前ならそれだけで夢のような話なのに。
欲は日に日に増すばかりだった。
「そろそろ冷えてきたな。白い悪魔がくるのも直か」
食後のお茶を飲みながら、ディードがつぶやく。
朝夕が冷えるようになり、泥濘が凍りつくようになってきた。この国に長く厳しい冬が来るのだ。
「エルのコートも、新しいものを買わないとな」
くしゃり、と髪をなでられて、エルはくすぐったさに頬を染めた。
最近、ディードに触れられると嬉しいのに恥ずかしい。どこかむずむずして、いたたまれないのだ。
「わ、私、片付けるね」
赤くなった頬に気づかれまいと慌てて立ち上がる。
そのとき、外で馬車の音がした。この辺りまで馬車を乗り入れるのは、ディードの貴族の客くらいしかいない。一般人は決められたコースを走る乗り合い馬車しか乗らないからだ。
ほどなくして、戸を叩く音がした。
「…誰か来たね」
「…今日は客はなかったよな?」
ディードが首をひねりながらドアを開けたところ、すごい勢いで何かが飛び込んできた。
思わずのけ反ったディードが、反射的にそれを受け止める。
「ディード!!会いたかったわ!」
飛び込んできたのは、美しい金髪の妙齢の女性だった。
レースをたっぷり使った濃紺のドレスは、惜しげもなく身体のラインをさらし、きらきらと輝き広がっている。
「…キャロル、お前一年もどこをほっつき歩いてた?」
女性を身体から引き剥がしながら、ディードが渋い顔をした。
「やあね!ほっつき歩くだなんて。こうしてちゃんと戻ってきたでしょ」
女性がつん、と顔をそらした拍子に、ようやくエルの存在に気づいたらしい。
「あら、この子は?下女…にしては小さいわね」
訝しそうにエルを見る眼差しは冷たい。久しぶりに向けられるひんやりとした感情に、エルは思わず身震いした。
優しい人に慣れすぎて、随分脆くなってしまったようだ。
「まあ、とりあえず席を外してちょうだい。ディードと話があるの」
「おい、キャロル」
ディードが諌めようとしたが、エルは黙って頭を下げて家を出た。
狭い家の中にいれば、二人の話が聞こえてしまう。二人が睦まじく話す声など、聞きたくもなかった。
ディードの腕に、胸に添えられた白く美しい手。艶やかな肌に髪。
目をきつく閉じても、いつまでも目の前をちらついて離れなかった。
追ってきてくれるかもしれないという淡い期待もあった。
だが、町に出ても、そのまま町外れまで来ても、ディードは追って来なかった。
もしかすると、キャロルと呼ばれた女性がいなくなった寂しさを埋めるために、エルは拾われたのかもしれない。犬や猫を拾って育てるように、エルに構いながらキャロルを待っていたのかもしれない。
そう思えば、何もかも納得がいった。
ディードはエルに多くを求めなかった。もっとたくさん仕事がしたいと言っても、ちっとも任せてもらえなかった。
『お前は、ここにいるだけでいいんだ』
よく言われていたあのことばは、どういう意味だったのか。
大して役に立たないエルに対する、期待していないよという意味だったのか。
―――でももう、どうでもいい。
キャロルが戻った今、もう自分に居場所などないのだから。
久しぶりにたくさん歩いて、疲れてしまった。
道端の手頃な石に腰かけて、エルは目を閉じた。
ふと、曇天から頬に、額に、冷たい滴が落ちてきた。
「……白い悪魔……」
うっとりとエルはつぶやく。
一斉に空から襲い来る白い悪魔が、エルの絶望も食い尽くすようだった。
「…ルっ!エルっ!!しっかりしろ!」
心地よい眠りの中、がくがくと揺さぶられ、ぼんやりと目を開けると、ディードの金色の眼差しに気づいた。
「…ディー、ド」
迎えにきてくれたの?と訊いたつもりだったが、ディードの胸にきつく抱き締められて、声は出せなかった。焼けつくように熱い腕だった。
「帰ろう、エル」
耳元で囁かれた帰るということばに、エルは嗚咽を堪えきれなかった。
冬のはじめとはいえ、室内着のまま外に長時間いたせいで、エルは熱を出した。
眠っているのか、起きているのかわからない中、キャロルとディードが話している声も時々聞こえた。
「あの子が本当にディードの“太陽”なの?」
「お兄様と呼べといつも言っているだろう。間違いない、エルディアーナが俺の“太陽”だ」
エルディアーナねぇ、とキャロルがため息をついた。
「まあ?以前は細々とやっていた占いが随分もてはやされるようになったみたいだし。いいんじゃないのぉ。年齢差はあるけど、もう五年もしたら気にならなくなるわよ」
「なっ!おい!!」
ガタン、と大きな音がした。椅子が倒れたのだろうか。
「とにかく、私はもう帰るわ。母さんたちにも居場所がばれちゃったし。エルちゃんにはうまく言っておいてね!」
ガタガタ、ぎゃあぎゃあとうるさい。
やがて静かになった頃、エルはまた眠りに落ちていった。
エルは三日寝込んだらしい。途中トイレに連れていってもらったり、水や粥を口に入れられたのは覚えているが、はっきりしない。
「お、もう起きても平気か?」
ゆっくりと身支度していたエルを見て、ディードが眉を下げた。
「…もう、あんな無茶するなよ」
こくり、と頷くとずっと気になっていたことが頭を過った。
「ねえ、ディード。“太陽”って何?」
ぎょっ、と音がしそうなほどディードが狼狽えた。しばらく呻きながら頭を掻いていたが、エルが見つめ続けているとやがてポツリポツリと教えてくれた。
占いを長く続けていると、やがて視えなくなることがあるそうだ。力を使いすぎるせいだとも神の気まぐれだとも言われている。
視えなくなった占い師は、占いを辞めるか、“太陽”を探すしかない。
「太陽って、空にある?」
「いや、この場合の“太陽”は、太陽の女神に隠された者のことだ」
太陽の女神とは、占い師が崇める神らしい。人の命運を握り、気まぐれに微笑んだり怒りを落としたりする。
女神がそっと地に忍ばせているのが“太陽”と呼ばれる命だ。
草木に宿る場合もあるし、動物や人である場合もあるため、実際“太陽”を探し出せた占い師はほとんどいない。
「一人の占い師に、一つの“太陽”が隠されているそうだ。俺はまだ視えたが、少しずつ精度は落ちてきていた。…俺から占いをとったら何も残らないからな。迷信かもしれんと思いながら、ずっと“太陽”を探していた」
あるとき、ディードの太陽が消える、と水盆に浮かび上がった。
それは、本当に一瞬だったが、気のせいとは言えないほどはっきりと視えた。
「慌てて走っていけば、凍死しかかったお前を見つけた」
ディードが微笑みながらエルの髪をすく。
「…じゃあ、私といるとディードは占い師でいられるの?」
口にしながら、エルは飛び上がって踊り出したいほど嬉しかった。
大した家事もできない自分が、ディードにしてあげられることがある。
堂々とディードのそばにいる理由ができる。
「…ああ。でも、エルと暮らし始めてから、考えが変わった。占いができなくなったとしてもエルとこうしていられればいいかって」
「え?どういうこと?」
ディードは笑いながら、首をかしげるエルを抱き寄せて、つむじにキスを落とす。
「ゆっくりわかればいいよ。俺の愛しい太陽」
窓の外はどこまでも白い。
芯まで凍りつくその景色も、愛しい人の腕の中からなら、ただ美しいだけのものに見えた。