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「なぁ、真美」

「何?哲」

6月も末のある日の放課後。珍しく委員会もない私は幼馴染の哲と家カフェタイム。

哲は私の幼馴染で私とは誕生日が3日離れてるんだけども学年は一つ下の1年生。

私の誕生日が4月1日なせいなんだろうね。だからどこに行っても末っ子ってなる。

「いやさぁ、文化祭の企画が却下されて戻ってきたんだよ」

「1年生の時私達もあったわよ。テンション下がるわね」

私は哲のテーブルの前にアイスコーヒーとレアチーズケーキを置く。

レアチーズには生クリームとラズベリーソースを添える。

「そっかぁ。真美達でもあったんだ。で、真美達はどうだったの?」

「企画通ったけど…再提出も最初の期限通りよ」

「どうなるんだろう?1年で模擬店って無謀だったか?」

「そんなことはないけど、私達がいる間は…ないわね」

「やっぱり年功序列?」

「そうでもないと思いたいけどね。3年生は基本的に参加しないから」

「受験か?」

「そうね、推薦組は始まってるから、展示企画を披露するクラスと演劇を

するクラスがある位かな」

「じゃあ、来年はどうするんだ?」

「メンバー次第じゃない?私達のクラスは多分…半分は残りそうだもの」

「何か企んでるだろう?」

こういうことには哲は鋭いんだよね。でもこの企みはまだ誰にも言えない。

「何も…ただ千沙子さんにお願いしようかと思ってね」

「母さんに?」

「うん、厳密に言うと千沙子さんの会社にね」

「いいんじゃねぇ。学校は問題ないんだろ?」

「多分…ね。もう少しすると私忙しくなるからね」

「委員会か。お前は何をするんだ?」

「パンフレットの製作。だから協賛をして貰える企業回りするの」

「それって男の役割じゃねぇの?」

「去年も先輩の後をくっついて行ったから」

私はグラスのアイスコーヒーを一口飲んだ。



「真美のクラスはいつから準備してた?」

「えっと…4月からだけど…」

「そんなに早く?」

「去年のリベンジだって…竜也が燃えてたからね」

「竜也が仕切るんだったら仕方ねぇか」

哲も納得している。竜也も私達と同じ幼馴染。性格は十分知っている。

「ただね、企画を実行すると思った以上に規模が大きくなっちゃって」

「大きくなって?」

「うん、あれもしたい。これもしたいで…ね」

「今、小さくする事を考えてる」

「その企画に一緒に出来ないか?」

「合同…ね。出来なくないけど、そっちに企画の一部を渡した方がいいよね」

「俺…どうしたらいい?」

「クラスをまとめて欲しいの。こっちも皆に承認貰えないと何もできないし」

「そうだよな。竜也呼ぶか?」

「いいけど?部活帰りだから夕飯一緒にさせるか。哲、竜也の家に電話して貰える?」

「分かった。お前はどうするんだ?」

「夕飯の支度。ハンバーグにでもする?」

「それいいな。買い物に行くのか?」

私は冷蔵庫の中を見ながらダイニングにいる哲と会話。

「そうだね。竜也の家に電話をしてからね」

私はキッチンに置いてあるメモに必要なものを記入する。

とにかくひき肉。食べ盛りの男の子が二人だものね。



竜也はお兄ちゃんみたいなものだけど…私は哲の事が好きだ。

いつから好きだったんだろう?覚えていない位昔からだと思う。

無邪気でいられた頃は互いに好きって言っていたんだけども、

高校生になった今では…好きということすらできない。

すごく微妙だけど、私が意思表示をしなければ絶対そばにいてくれる。

私だけが哲の事が好きなような気がしていたから。

心地よいこの関係を続けられるのなら、自分の本音を隠しておこう。

本音が見え隠れしたら…哲が困ってしまうそんな気がした。

すぐに触れる事ができる距離に、私が想う人がいる。

ケーキのクリームを鼻にくっつけて、にこやかに食べている。

今この瞬間だけは私が独占している事が嬉しい。

「哲…そのままにしてて」

私は鼻についたクリームを指で掬って舐める。

「ごちそうさま」

私はにっこりと笑って哲を見ると、哲はあっという間に真っ赤になった。

「俺を子供扱いするなよ!全く」

ちょっとむくれているんだけど…その姿もまたかわいい。

かわいいと言うと怒るから絶対言わない。



「食べたら、買い物に行くからね?いい?」

私はほんのりと染まった頬を落ち着かせる為にキッチンに避難したのだった。

真美の片想いがダダ漏れです。

今の自分のポジションでいいと思うことにしているみたいです。


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